結論:ソラナで最有力のパープ取引所。ただし板はまだ小さく、歴史も浅い

PacificaはDriftやJupiterが実現しきれなかった、「Binanceのような操作感のソラナ製無期限先物取引所」を形にしました。中央指値注文板(CLOB)、サブアカウント、TWAPやスケール注文、TradingViewチャートを備えた整ったUIです。基本のテイカー手数料0.040%はHyperliquidの0.045%より少し安く、メイカーは同じ0.015%。しかも取引するたびに週1,000万ポイントのプールからポイントが付きます(Hyperliquidは2024年にポイントを終了)。弱点は規模と成熟度です。日次出来高は約9億ドルでその97%がBTC・ETH・SOL、ドキュメントにはクローズドベータの入出金上限が残り、資産管理は検証可能なチェーンではなくPacifica自身のエンジンとマルチシグに依存します。ソラナ中心のサブ取引所、そしてポイント狙いの場として使い、最大のポジションを置く場所にはしないのが妥当です。

メリット

  • 基本手数料はテイカー0.040%/メイカー0.015%。30日取引高1億ドル超でメイカー0%。
  • BTC・ETHは50倍(EUR/USD、USD/JPYも)。SOL、XRP、HYPE、DOGE、BNB、S&P 500は20倍。
  • ポイントプログラム稼働中:毎週1,000万ポイント、スナップショットは毎週木曜00:00 UTC。
  • ソラナ系ウォレット(Phantom、Solflare、Backpack、OKX、Binance Web3 Wallet、MetaMask、WalletConnect)かソーシャルログインで接続。KYC不要。
  • ユニファイドマージン:現物保有を先物の証拠金に算入。TWAP、スケール、チェイス、OCO、トレーリングストップ、バスケット注文(Atomic)に対応。
  • Android用アプリPacifica MobileがGoogle Playで公開中(2026年9月時点でiPhone版は未掲載)。

デメリット

  • 出来高はHyperliquidの約10分の1。株式・FX・コモディティの24市場は、確認した日で合計約430万ドルしかありません。
  • 紹介経由でも手数料割引はなく、特典はポイント5%上乗せのみ。
  • ドキュメントにクローズドベータの上限(口座資産50万ドル、24時間の出金50万ドル)が記載されたまま。
  • オフチェーンのエンジンとホット/コールドウォレット構成のため、HyperliquidやLighterより運営とマルチシグへの信頼が必要。
  • 米国、カナダ、英国、フィリピン、アフガニスタン、クリミアなど複数の国・地域から利用不可。
PacificaのBTC無期限先物の取引画面。チャート、板、50倍クロスの注文パネル(2026年9月)
2026年9月24日のPacifica BTC取引画面:BTCの24時間出来高4.46億ドル、呼び値1ドルでスプレッド0.001%、注文パネルは Cross/50x/Market、チャート横に清算ヒートマップのタブ。

Pacificaとは

Pacificaは2025年1月に創業し、同年6月にメインネットを公開しました。ドキュメントによれば、チームはBinance、FTX、Coinbase、Jane Street、OpenAI、DeepMindなどの出身者で構成され、外部資金を入れない自己資金運営です。ドキュメントに創業者の名前はありませんが、RootDataは共同創業者としてConstance Wang(コンスタンス・ワン)を挙げています。2019年から2022年の破綻までFTXの最高執行責任者(COO)を務め、その後VCのRyze Labsでパートナーを務めた人物です。公開以来の累計無期限先物出来高は2,200億ドル超と自称しています。Webインターフェースの運営主体はパナマ法人のSkyLake Global Corpで、準拠法はシンガポール法です。

仕組みはハイブリッド型取引所です。注文はPacifica独自の低遅延エンジンでマッチングされ、入出金はソラナ上のUSDC・SOLの送金で行われます。「CEX並みの速度」をうたうDEXの多くと同じ構成で、オーダーブック自体がオンチェーンにあるHyperliquidや、マッチングをzkロールアップで証明するLighterとは異なります。注文はソラナのウォレットで署名し、秘密鍵は自分で保有しますが、取引に使う残高はPacificaのエンジン上の帳簿記録で、その裏付けはPacificaがオンチェーンで保管するUSDCです。

無期限先物以外にも、現物(SOL-USDCなど。現物は証拠金にも算入)、ユーザーが立ち上げるVaults(マネージャーがプールしたUSDCを運用し、預け手は持分を保有)、Print(BTC・ETH・SOL・HYPE・ZECで、待っている間に利回りが付く指値注文。約定判定は各サイクル終了時のみ。サイクルは全銘柄で24時間、BTCのみ7日・30日も選択可)、同じ残高で遊べる価格予測ゲームSwimがあります。USDCのマネーマーケットもあり、1,000 USDC以上の遊休残高は自動で貸し出され、現物担保に対して残高がマイナスになった口座は自動的に借り入れます。

Pacificaの手数料(検証済み)

手数料ティアは直近30日の取引高で毎日更新され、サブアカウントの取引高はメインアカウントに合算されます。無期限先物と現物で同じ料率表です。ドキュメントの表を、2026年9月24日に公開API(/api/v1/info/fees)と照合しました。

ティア30日取引高テイカーメイカー
Tier 10ドル0.040%0.015%
Tier 2500万ドル超0.038%0.012%
Tier 31,000万ドル超0.036%0.009%
Tier 42,500万ドル超0.034%0.006%
Tier 55,000万ドル超0.032%0.003%
VIP 11億ドル超0.030%0.000%
VIP 22.5億ドル超0.029%0.000%
VIP 35億ドル超0.028%0.000%

出典:docs.pacifica.fi/trading-on-pacifica/trading-fees と api.pacifica.fi/api/v1/info/fees(2026年9月24日)。

1回の取引コスト。1万ドルを成行で建てて成行で閉じる往復は、Pacificaで8.00ドル。Hyperliquidの基本ティアは9.00ドル(当サイトのコードHOLYGRAIL適用で8.64ドル)、Lighterの無料Standardアカウントなら0ドルです。指値(メイカー)の往復はPacificaもHyperliquidも3.00ドルで同じ。最初のティアアップもPacificaの方が届きやすく、30日で500万ドルを超えると0.038%/0.012%になります(Hyperliquidは14日で500万ドル超が必要)。

割引。トークンがないためステーキング割引はなく、紹介プログラムにも手数料割引はありません。手数料を下げる方法は2つ。他取引所での直近30日取引高を証明すると同等のティアを30日間適用するVIPプログラム(DiscordのチケットかTelegramボットで申請)と、承認されたマーケットメイカー向けのメイカー手数料ゼロです。

その他の費用。入金:ソラナのガス代のみ、最低10ドル。USDC出金:一律1ドル(最低1ドル)。現物資産の出金:約1ドル相当の資産+ガス代。清算時は、清算したポジション価値の max(0.75%, 維持証拠金率 × 0.4) が差し引かれます。Fundingは1時間ごと(後述)。

PacificaのドキュメントのTrading Feesページ。Tier 1からVIP 3までのメイカー・テイカー料率
Pacificaの手数料ページ:Tier 1(取引実績なし)はテイカー0.040%/メイカー0.015%、VIP 1以上はメイカー0%。

レバレッジ・市場・証拠金

2026年9月24日時点の公開APIでは78市場(無期限先物77、現物1のSOL-USDC)が上場していました。約53が暗号資産、残る24が実物資産(RWA)で、個別株(NVDA、TSLA、META、GOOGL、PLTR、HOOD、CRCL、MSTR、MU、SNDK、サムスン電子、SKハイニックスなど)、S&P 500、ウラン関連などのETF、EUR/USDとUSD/JPY、金・銀・プラチナ・銅・WTI原油・天然ガスです。RWAパープは主にtrade.xyzの価格にLighterとBitgetを組み合わせたオラクルで24時間365日取引でき、週末もFundingが発生し続けます。

最大レバレッジ市場数例維持証拠金率
50倍4BTC、ETH、EUR/USD、USD/JPY1.0%
20倍6SOL、XRP、HYPE、DOGE、BNB、S&P 5002.5%
10倍49大半のアルト(AAVE、LINK、SUI、ZEC、TAO、JUPなど)、全個別株(NVDA、TSLA、META、MSTRなど)、金・銀・原油5.0%
5倍10PENGU、WIF、WLD、WLFI、VIRTUAL、ZK、ZRO、STRK、ICP、KAITO10%
3倍8新規・薄商いの銘柄:2Z、MON、PIPPIN、MEGA、BP、CHIP、PONS、USELESS16.7%

出典:api.pacifica.fi/api/v1/info(max_leverage)、2026年9月24日。維持証拠金率は最大レバレッジ時の当初証拠金の半分(ドキュメントの清算ページ)。最小注文額は10ドル。

当初証拠金は「1 ÷ 選んだレバレッジ」ですが、流動性に対して建玉が急増するとPacificaは当初証拠金を動的に引き上げます。混雑した取引では表示上の最大レバレッジが使えるとは限りません。契約仕様ページによれば、成行注文の上限は50倍市場で400万ドル、20倍市場で100万ドル、10倍市場で50万ドル、それ以外は25万ドルです(公開APIではBTC・ETHの最大注文額が500万ドルと表示されていたため、目安として扱ってください)。デフォルトはクロスマージンで、しかもユニファイド:USDC、含み損益、LTVで評価した現物保有(BTC・ETHは通常LTV 90%、初期設定では1資産あたり1万ドル分まで)がすべてのクロスポジションを支えます。アイソレーテッドは市場ごとに選択でき、保有中のポジションのレバレッジは上げられても下げられません。

注文タイプは多くのDEXより充実しています。成行、指値(GTC、IOC、ALO=ポストオンリー、TOB)、ストップ成行、ストップ指値、TWAP(1分〜24時間)、スケール(最大100本)に加え、チェイス、別市場の価格を条件にする条件付き注文、OCO、トレーリングストップ、注文を細かく分割する「Swarm」、ペアトレード用のバスケット「Atomic」があります。

Fundingは1時間ごとに支払われ、5秒ごとにサンプリングされます。プレミアム指数と、8時間あたり0.01%の固定金利部分から計算され、上限は1時間±4%です。基準レートではアプリに1時間0.0012%と表示され、ロングにとって年率約11%に相当します(Hyperliquidと同じ基準値)。

出来高とパープDEX内の順位

2026年9月24日 06:33 UTC時点で、PacificaのAPIは24時間出来高8.81億ドル、建玉約1.19億ドルを示していました。内訳はBTC(4.46億ドル)、ETH(3.15億ドル)、SOL(9,400万ドル)で97%を占め、次いでZECとHYPEが各約500万ドル。株式・FX・コモディティの24市場は合計で約430万ドルでした。DefiLlamaが記録した同じ24時間の手数料は約14.2万ドルです。下の表はビルド時にCoinGeckoのデリバティブデータから更新されます。

#取引所24時間出来高建玉パープ数
1Hyperliquid$7.62B$15.02B341
2Variational Omni$3.00B$1.85B575
3Lighter$1.96B$1.10B202
4Aster$1.43B$2.42B613
5Pacifica$826M$121M77
6edgeX$636M$362M187
7Lighter (Robinhood Chain)$604M$419M58
8Extended$490M$185M331

データ取得:2026-10-20 00:59:57 UTC。Pacifica:出来高 $826M、5位。

CoinGeckoのデリバティブ一覧に載るソラナ系の取引所の中では、2026年9月24日時点で明確なトップで、GMXのソラナ版の約2倍の出来高でした。業界全体では、Hyperliquid、Variational、Aster、Lighter、edgeX、Extendedに続く第2グループです。BTCとETHの板は薄くなく(確認時のBTCは呼び値1ドル・スプレッド0.001%)、個人のサイズなら問題ありません。アルトコインや株式パープは、事前に板の厚さを確認してください。

Pacificaのポイントとエアドロップの見通し

ポイントプログラムは2025年9月4日に始まりました。毎週木曜00:00 UTCにスナップショットを取り、24時間以内に1,000万ポイントを対象ユーザーに配布します。ポイントはアプリやAPIでの自然な取引から付与され、自己売買やシビル(複数アカウント)には付かず、Pacificaは「100アカウントあっても1アカウントと有利さは変わらない」としています。計算式は「動的で、意図的に非公開」で毎週変わります。ポイントは購入できず、二次市場での売買も推奨されていません。別枠で、ビルダー向けに最大1,000万ポイント、マーケットメイカー向けに週100万ポイントがあります。

古い解説記事の多くは「週50万ポイント」「手数料0.02%/0.05%にベータ割引」と書いていますが、現在のドキュメントでは週1,000万ポイント、0.015%/0.040%です。

エアドロップはある?発表されていません。2026年9月24日時点でPacificaのトークンは存在せず、CoinGeckoにもコインは掲載されておらず、ドキュメントにあるのはポイントの説明だけです。他のプロジェクトではポイントの後にトークンが出た例もありますが、Pacificaがポイントを何かに交換する義務はありません。取引所として自分に合うから使い、ポイントはおまけ程度に考えてください。ポイント目的の過剰な売買は禁物で、テイカー0.040%なら取引高10万ドルごとに40ドルかかります。

Pacificaの紹介コード:実際にもらえるもの

Pacificaの紹介プログラムの報酬は手数料割引ではなくポイントです。

  • あなた(新規ユーザー)はポイントが5%上乗せされます。手数料割引はありません。
  • 紹介者は、あなたが獲得したポイントの10%を受け取ります。
  • 紹介リンクから新しいウォレットを接続すると紹介を受け取る画面が出ます。あとから上部メニューの紹介ページでコードを入力することもでき、確定には入金が必要です。
  • 取引高が1万ドルを超えれば、誰でも app.pacifica.fi/referral で自分のリンクを作れます。
  • アフィリエイト(選考制、PacificaのDiscordで申請)は、紹介したユーザーの先物・現物手数料の最大40%と、Printの実現利回りの10%を受け取れます。

当サイトのPacificaコード:まだないため、当サイトのリンクはコードなしでアプリに移動します。特典はポイント5%だけなので、信頼できるコードがあれば使う価値はありますが、より安い取引所ではなくPacificaを選ぶ理由にはなりません。

ソラナで無期限先物を取引するならPacifica

紹介コード:当サイトのコードはまだありません。少額の入金から始め、まずはBTCかETHで試し、下の利用制限国リストも確認してください。

Pacifica を開く →

Pacificaの始め方(5分)

1

アプリを開く

app.pacifica.fi を開いて Connect をクリック。Solflare、Phantom、Backpack、OKX Wallet、Binance Web3 Wallet、MetaMask、WalletConnect、ソーシャルログインから選べます。Ledgerはブラウザ拡張経由で使えます。KYCはありません。AndroidならGoogle PlayのPacifica Mobileアプリも使えます(利用規約と利用制限国は同じ)。

2

紹介を受け取る(任意)

紹介リンクから来た場合は接続後に確定します。そうでなければ上部メニューの Referral でコードを入力します。入金した時点で紐付けが確定します。

3

ソラナのUSDCを入金

ウォレットから10ドル以上のUSDC(ソラナのSPLトークン)を送ります。費用はソラナのガス代のみ。取引所にUSDCがある場合は、先にソラナネットワークで自分のウォレットへ出金してください。SOLなど対応する現物資産も担保として入金できます(1資産あたり1日5万ドルまで)。

4

注文する

市場を選び、クロスかアイソレーテッドを選択してレバレッジを設定(最大50倍よりかなり低めから)。成行、指値、TP/SL付きのストップで注文します。注文パネルには最大スリッページの設定もあります(確認時は3%)。

5

出金する

出金は手数料1ドルでソラナのウォレットに送られます。含み益も当初証拠金10%の下限を残して出金できます。ドキュメント上、ベータ期間中は24時間50万ドルを超える出金に制限がかかります。

Pacificaのポイントページ。次回の週次スナップショットまでのカウントダウン
ポイントページは木曜00:00 UTCのスナップショットまでをカウントダウンし、ポイントは24時間以内に配布されます。自分の獲得分はウォレットでサインインすると表示されます。

PacificaとHyperliquidの比較

PacificaHyperliquid
テイカー/メイカー(基本)0.040% / 0.015%0.045% / 0.015%
ティアの算定期間30日。1億ドル超でメイカー0%14日。5億ドル超でメイカー0%
利用者向け割引VIPティア適用(30日間)。紹介割引なし紹介4%(HOLYGRAIL)・HYPEステーキング5〜40%
最大レバレッジBTC 50倍・ETH 50倍・SOL 20倍BTC 40倍・ETH 25倍・SOL 20倍
市場無期限先物77(株式・FX・コモディティ24)+現物無期限先物178+HIP-3市場、現物329ペア
24時間出来高(2026年9月24日)約8.8億ドル約96億ドル(通常は1日40〜80億ドル)
Funding1時間ごと1時間ごと
仕組みオフチェーンエンジン、ソラナ決済、ホット/コールドのマルチシグ独自L1のオンチェーンオーダーブック(HyperCore)
ウォレット/ログインソラナ系ウォレットかソーシャルログインEVMウォレットかメール
入金ソラナ上のUSDCと現物資産、最低10ドルArbitrum・Ethereum・Base・PolygonのUSDC+ネイティブBTC・ETH・SOL
インセンティブ週1,000万ポイント(実施中)ポイントなし(2024年に終了)
トークンなしHYPE

Pacificaを選ぶのは、普段からソラナを使っている、取引しながらポイントも得たい、ETHで50倍を使いたい場合。Hyperliquidを選ぶのは、大きなサイズ、アルトコイン、株式パープを取引する場合です。出来高は10倍、市場数ははるかに多く、板はオンチェーンで、割引も重ねられます。テイカーだけで比べると、当サイトの4%コードを使ったHyperliquidよりPacificaの方が1万ドルの往復で約0.64ドル安いものの、BTC・ETH以外でのスリッページの差に比べれば小さな差です。詳しくはHyperliquidレビュー・Hyperliquidの手数料へ。

最も厚い流動性で取引したいなら

紹介コード HOLYGRAIL でHyperliquidに登録すると、最初の2,500万ドルの取引高まで手数料が4%オフになります。

Hyperliquid を開く →

Pacificaは安全?資産の保管方法

Pacificaの資産保護設計では、預かり資産を2層に分けています。マッチングエンジンが操作するホットウォレットは、プログラムで定めた支出上限(ドキュメントの例では1日500万ドル)まで出金を即時に処理します。資産の大部分は、複数大陸に分散した署名者によるSquadsのマルチシグが管理するコールドボールトにあり、ホットウォレットへの補充以外の送金はできず、上限やアップグレード権限の変更にはタイムロックがかかります。USDC・SOLのブリッジとコールドボールトのアドレスはドキュメントで公開されており、残高はオンチェーンで確認できます。無期限先物のコントラクトはBlockSecの監査を受けています(報告書の日付は2025年4月)。

この設計で守られること・守られないこと:エンジンや鍵が侵害されても、失われるのはホットウォレット分に限られるはずです。ただし取引残高はPacificaのオフチェーンエンジン上の記録であり、ドキュメントにはエンジンを通さずに強制出金する手段の記載はありません。出金はPacificaが処理してくれることに依存します。これはハイブリッド型DEX共通のトレードオフで、オンチェーン板のHyperliquidや、マッチングをzk証明するLighterとの本質的な違いです。

リスクと注意点

  • 利用制限国。利用規約(2026年6月11日更新)は、米国、カナダ、英国、中国、ロシア、ウクライナ、キューバ、イラン、ベネズエラ、シリア、北朝鮮、フィリピンおよび制裁対象地域を除外し、ドキュメントの取引概要ページはアフガニスタンとクリミア(セヴァストポリを含む)も挙げています。これらのIPからは取引できず、VPNでの回避は規約違反です。日本は列挙されていません。
  • ベータの上限。ドキュメントには今もクローズドベータの上限(1口座あたり口座資産50万ドル、24時間あたり出金50万ドル)と、取引所全体の出金上限が記載されています。
  • 主要銘柄以外の薄い板。株式・FX・コモディティの出来高は1日約430万ドル。18市場(主にRWAと、PAXG・MEGA・BP)はバックストップ清算の対象外で、清算は板で処理され、それでも足りなければ自動デレバレッジ(ADL)になります。
  • 動的な証拠金。建玉が急増すると当初証拠金が引き上げられることがあり、清算時には清算額の0.75%以上がかかります。
  • ポイントはお金ではない。計算式は非公開で、トークンも存在しません。発表されていないエアドロップを前提に取引サイズを決めないでください。

よくある質問

Pacifica(パシフィカ)とは?

Pacificaは、ソラナ(Solana)上の無期限先物(パーペチュアル)取引所です。注文のマッチングは独自のオフチェーンエンジンで行い、USDCの入出金はソラナ上で行う「ハイブリッド型」を名乗っています。2025年1月創業、2025年6月にメインネット公開、外部資金を入れていない自己資金運営です。2026年9月24日時点の公開APIでは無期限先物77市場と現物のSOL-USDCを上場し、24時間出来高は約8.8億ドル、建玉は約1.19億ドルでした。

Pacificaの手数料は?

新規アカウントは無期限先物でテイカー0.040%、メイカー0.015%です。サブアカウント合算の30日取引高でティアが決まり、500万ドル超で0.038%/0.012%、VIP 3(5億ドル超)ではテイカー0.028%・メイカー0%まで下がります。現物も同じ料率表です。入金はソラナのガス代のみ、USDCの出金は1ドル。紹介による手数料割引やトークン保有割引はありません。

Pacificaのエアドロップはある?

2026年9月24日時点で、エアドロップもトークンも発表されておらず、CoinGeckoにもPacificaのコインは掲載されていません。存在するのはポイントプログラムで、2025年9月4日に開始し、毎週木曜00:00 UTCのスナップショットで1,000万ポイントを配布しています。Pacificaは計算式を「意図的に非公開」とし、ポイントは購入できないと明記しています。将来のトークンを期待してポイントを集めるトレーダーは多いものの、あくまで推測であり約束されたものではありません。

Pacificaの紹介コードの仕組みは?

取引高1万ドルを超えたユーザーは app.pacifica.fi/referral で紹介リンクを作れます。そのリンクから登録した新規ユーザーはポイントが5%上乗せされ、紹介者は新規ユーザーが獲得したポイントの10%を受け取ります。新規ユーザーの手数料割引はなく、紹介は入金して初めて確定します。別枠として、選考制のアフィリエイトは紹介したユーザーの手数料の最大40%を受け取れます(PacificaのDiscordで申請)。

Pacificaは日本・米国・英国から使える?

米国と英国からは使えません。利用規約(2026年6月11日更新)は、米国、カナダ、英国、中国、ロシア、ウクライナ、キューバ、イラン、ベネズエラ、シリア、北朝鮮、フィリピンおよび制裁対象地域の居住者を対象外とし、ドキュメントの取引概要ページはさらにアフガニスタンとクリミア半島(セヴァストポリを含む)を挙げています。これらの地域のIPアドレスからは取引できません。日本はどちらのリストにも含まれていませんが、ご自身の居住国のルールは必ず確認してください。

Pacificaにスマホアプリはある?

Android版があります。Google Playの「Pacifica Mobile」(最終更新2026年7月23日)で、ソラナのウォレットを接続して取引、チャートと板の確認、ポジション管理、入金、Vaults、紹介、ポイントまで使えます。2026年9月24日時点でiPhoneのApp Storeには見当たらなかったため、iPhoneではWeb版(app.pacifica.fi)を使います。アプリにも同じ利用規約と利用制限国が適用されます。

Pacificaは安全?

HyperliquidやLighterより新しく、中央集権的な要素が多い取引所です。マッチングと残高管理はPacificaのエンジンで行われ、預かり資産はソラナ上で、支出上限付きのホットウォレットと、タイムロック付きのSquadsマルチシグが管理するコールドボールトに分けて保管されます。無期限先物のコントラクトは2025年4月にBlockSecの監査を受けています。ドキュメントにはクローズドベータの上限(口座資産50万ドル、24時間あたり出金50万ドル)が今も記載されています。ポジションサイズはそれを踏まえて決めてください。

PacificaとHyperliquidはどちらが良い?

テイカー手数料はPacificaがわずかに安く(0.040%対0.045%、紹介コードHOLYGRAIL適用のHyperliquidは0.0432%)、BTC・ETHは50倍、ポイントプログラムが稼働中で、ソラナのウォレットでそのまま取引できます。一方Hyperliquid(ハイパーリキッド)は出来高が約10倍(2026年9月24日で約96億ドル対約8.8億ドル)、無期限先物178市場とHIP-3市場、厚いアルトコインの板、オンチェーンのオーダーブックを備えます。大きなサイズと流動性ならHyperliquid、ソラナ中心の取引とポイントならPacificaです。

関連記事:取引所レビュー一覧 · パープDEXランキング(Solana の先物 DEX を含む) · Hyperliquidレビュー · Hyperliquid紹介コードHOLYGRAIL · Hyperliquidアプリガイド · edgeXレビュー · KYC不要DEXガイド。

開示:このページのリンクから登録すると当サイトに紹介報酬が入る場合があります。あなたの手数料は変わりません。Hyperliquidへのリンクには当サイトの紹介コードHOLYGRAILを使用しています。Pacificaの数値はすべて2026年9月24日に公式ドキュメント・公開API・利用規約・アプリから読み取ったもので、出来高は1日のスナップショット、各プログラムは変更されます。本ページはPacificaのトークンやエアドロップを約束するものではありません。無期限先物は高リスクの商品です。