Bybit(バイビット)の出金方法:日本円に戻すルートとDEXへ移すルート

結論。Bybitの出金は、強制決済(2026年7月22日)の後も続いています。期限は2026年9月29日時点で発表されていませんが、いつ変わってもおかしくないので早めに動きましょう。手順は目的で3つに分かれます。

  1. 日本円に戻す:資産変換でETHにし、Arbitrum OneでbitbankかOKJへ出金(Bybitの手数料0.00004 ETH)→ 売却 → 銀行へ出金。
  2. 自分で保管する:MetaMaskなど自分のウォレットへUSDC・ETHを出金(USDCはArbitrum Oneで0.2 USDC)。
  3. DEXで取引を続ける:USDCを自分のウォレットへ出金 → ハイパーリキッドのDepositで5 USDC以上を入金。Bybitから入金用コントラクトへ直接送るのは厳禁です。

出金できないときは、24時間の出金制限(パスワード変更など9種類の操作のあと)、本人確認なしの上限(1日2万 USDT)、チェーン違い、宛先タグ漏れをまず確認してください。

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1. 日本居住者のBybit口座は今どうなっている?

Bybitは日本の暗号資産交換業の登録を受けていない海外の取引所で、金融庁は「無登録で暗号資産交換業を行う者」として、Bybit Fintech Limitedの名前を2021年5月・2023年3月・2024年11月の3回公表しています(金融庁の公表資料)。そのBybitが、日本居住者向けのサービスを次の順で終えました。

Bybitの日本居住者向けサービス終了の流れ(公式告知・プレスリリース、2026年9月29日確認)
日付内容
2025年10月31日2025年10月31日(UTC 12:00)に日本居住者の新規登録を停止(プレスリリース)
2026年1月22日「日本居住者向けサービスの変更に関するお知らせ」で段階的な終了を告知(公式告知)
2026年3月23日 12:00クローズオンリー開始。新規・追加のポジション不可。使えるのは資産変換(BTC・ETH・USDCのみ)と暗号資産の出金だけ
2026年7月22日 12:00未決済ポジションを強制決済、カードも停止。資産変換と暗号資産の出金は引き続き利用可能
2026年9月29日(本記事の確認日)出金の終了日は発表なし。入金/出金状況ページでBTC・XRP・SOLは「通常」、USDC・ETH・USDTも主要チェーンは「通常」
Bybitのお知らせ「日本居住者向けサービスの変更に関するお知らせ」。クローズオンリーモード適用開始日時と、資産変換の対象がBTC・ETH・USDCに限られるという記載
Bybitの公式告知(2026年1月22日付、2026年9月29日時点・ログアウト状態で撮影)。クローズオンリーの開始日時と、資産変換はBTC・ETH・USDCのみという条件が書かれています。

今できること・できないこと

操作2026年9月29日時点
暗号資産の出金できる(オンチェーン出金。資金調達・統合取引・資産運用アカウントから)
資産変換できる。ただし暗号資産同士で、変換先はBTC・ETH・USDCのみ
P2P(PayPay・銀行振込での売却)できない
現物売買・デリバティブできない(ポジションは2026年7月22日に強制決済済み)
ワンクリック購入・カード・資産運用・コピートレード・ボットできない

ネットで見かける説明には、今の状況と合わないものがあります。代表的なのは次の4つです。

  • 「7月22日が出金の最終期限」:誤り。7月22日は強制決済の日で、出金はその後も続くと公式告知に書かれています。
  • 「新規登録の停止は2024年」:Bybitのプレスリリースでは2025年10月31日です。
  • 「P2PやPayPayで日本円にできる」:クローズオンリーでP2Pは止まっています。
  • 「資金調達アカウントからしか出金できない」:公式ヘルプ(2026年4月12日更新)では、資金調達アカウント・統合取引アカウント(UTA)・資産運用アカウントから出金できます。資産運用の定期商品は満期まで出金できません。

海外取引所の日本撤退の全体像は海外取引所は日本で使える?で整理しています。

2. 出金ルート一覧:日本円・ウォレット・DEX

まず「出金したお金をどうしたいか」を決めます。Bybitの中では売却も日本円化もできないので、どのルートでも暗号資産のまま外へ送ることになります。手数料は2026年9月29日時点のBybitの定額手数料です。

Bybitからの出金ルート比較(手数料はBybitの入金/出金状況ページ、2026年9月29日時点)
目的Bybitで用意する通貨ネットワーク送り先Bybitの出金手数料その後
日本円に戻す(おすすめ)ETH(USDC・USDTなどは資産変換でETHへ)Arbitrum Onebitbank/OKJ0.00004 ETH(最低0.00004 ETH)国内取引所でETHを売却 → 銀行へ日本円出金
日本円に戻す(BTCを持っている)BTC(変換不要)Bitcoinbitbank/OKJ/Coincheckなど0.000038 BTC(最低0.00027 BTC)国内取引所で売却 → 日本円出金
日本円に戻す(XRPを持っている)XRP(変換先には選べないので保有分のみ)XRP Ledgerbitbank/Coincheckなど(宛先タグ必須)0.2 XRP(最低1.2 XRP)国内取引所で売却 → 日本円出金
自分のウォレットで保管USDC・ETH・BTCなどArbitrum Oneなど(ウォレットが対応するチェーン)MetaMask・RabbyなどUSDC 0.2 USDC/ETH 0.00004 ETHそのまま保管。後で国内取引所やDEXへ
Hyperliquidで取引を続けるUSDC(+ガス用の少額ETH)Arbitrum One自分のウォレット → Hyperliquid の Deposit0.2 USDC(最低1 USDC)5 USDC以上を入金(CCTPの0.2 USDCが差し引かれる)
edgeXで取引を続けるUSDC(+ガス用の少額ETH)Arbitrum One自分のウォレット → edgeX の入金0.2 USDC(最低1 USDC)最低入金10 USDC

迷ったら、日本円に戻す分はETH+Arbitrum One、取引を続ける分はUSDC+Arbitrum Oneが基本です。Arbitrum OneはEthereumのレイヤー2で、BybitのETH出金手数料はEthereum本体(0.0003 ETH)よりずっと安く(0.00004 ETH)、bitbankとOKJはArbitrum OneのETHを受け取れます。出金するUSDT・USDCが日本円でいくらになるかは、USDT・USDC→日本円 換算ツールで確認できます。

3. 国内取引所への出金手順と対応ネットワーク

国内取引所に送るときに確かめることは3つです。そのネットワークで入金できるか、Bybitとの送受が認められているか(トラベルルール)、売却と日本円出金の手数料です。トラベルルールとは、取引所間で暗号資産を送るときに送金者・受取人の情報をやり取りするルールで、日本の登録業者は相手先の取引所や国によって送受を制限しています。

主な国内取引所:ETHの入金ネットワーク、Bybitとの送受、売却・出金手数料(各社公式ページ、2026年9月29日確認)
取引所ETHの入金ネットワークBybitとの送受(トラベルルール)ETHの売却日本円出金
bitbankEthereum・Arbitrum・OP Mainnet(入出金とも対応)bitbankの直接送付可能なVASP一覧に「Bybit.com Global」が掲載。入金時は送付人情報の登録が必要取引所 ETH/JPY テイカー0.12%/メイカー-0.02%550円/770円
OKJArbitrum One上のETHを入庫可(無料・最小0.001 ETH)OKJの「入庫・出庫が可能な取引所」にBybitが掲載(2026年5月28日時点)取引所 Lv1 テイカー0.14%/メイカー0.07%400円(100万円未満)/770円/1,320円
Coincheckイーサリアム(メインネット)のみ(Arbitrum非対応)CoincheckはBybitを「通知対象法域以外の取引所」の例に挙げ、ほとんどの暗号資産を送金・受取可能としている取引所 ETH/JPY テイカー0%(販売所は手数料相当額0.1%〜5%)407円
SBI VCトレードイーサリアム(メインネット)のみ(Arbitrum非対応)公開FAQでは未確認(出金前に送付元の申告画面で確認)取引所 テイカー0.05%/メイカー-0.01%無料
BitTradeETHはイーサリアム(ERC20)のみ(ARBトークンはArbitrum One)公開FAQでは未確認(出金前に送付元の申告画面で確認)取引所 テイカー0.1%/メイカー0%330円

楽天ウォレットは2026年8月19日から暗号資産の出庫を一時停止中で、日本円出金にも一時的な上限があるため、この記事では勧めていません。GMOコインは公開の入出金ページにETHのネットワークの記載がなく、BITPOINTのETHはEthereum(ERC-20)のアドレスです。

Arbitrum OneのETHをそのまま受け取れるのは、表の中ではbitbankとOKJです。Coincheck・SBI VCトレード・BitTradeのETHはEthereum本体のみなので、BybitからはEthereum (ERC20) を選び、手数料は0.0003 ETH(最低0.0015 ETH)になります。Arbitrum OneのETHをEthereumのみの取引所に送ると、反映されないおそれがあります。

OKJサポートの「入庫・出庫が可能な取引所はどこですか」。海外取引所の欄にBinance、Bitget、Bybitなどが並ぶ
OKJのFAQ「入庫・出庫が可能な取引所はどこですか」(2026年5月28日時点の一覧、2026年9月29日に撮影)。海外取引所の欄にBybitが載っています。
CoincheckのFAQ。通知対象法域以外の取引所の例としてBybitとMEXCが挙げられている
CoincheckのFAQ(2026年9月29日撮影)。Bybitは「通知対象法域以外の取引所」の例で、ほとんどの暗号資産を送金・受取できるとされています。CoincheckのETHはEthereum本体のみです。

手順:ETHをbitbank・OKJへ送って日本円にする

  1. 国内取引所で入金アドレスを発行する。ETHを選び、ネットワークはArbitrum One(bitbankの表記はArbitrum)。アドレスはネットワークごとに発行します。
  2. Bybitで資産変換する(必要なら)。USDT・USDCなどを持っているなら「資産変換」でETHに替えます。変換先はBTC・ETH・USDCのみです。BTCやXRPをそのまま持っているなら、変換せずに送れます(XRPは変換先に選べません)。
  3. Bybitで出金申請する。「資産」→「出金」→ ETH を選び、国内取引所のアドレスを貼り付け、チェーンにArbitrum Oneを選択。手数料0.00004 ETH・最低0.00004 ETHが表示されます。メール認証とGoogle認証で確定します。初めてのアドレスなら、まず少額で試しましょう。
  4. 着金を待つ。Bybit側の処理は申請から最大30分〜1時間程度(即時出金は最大15分)。混雑時はさらにかかる(公式ヘルプ)。トラベルルールでウォレットアドレスの確認を求められたら、出金履歴から認証します。
  5. 送付元を申告する。bitbankは入金後に「未反映入金への情報登録」(送付人情報)をしないと口座に反映されない。送付元には「Bybit」を選びます。OKJにも、入庫が「審査待ち」のまま反映されないときのFAQがあります。
  6. 売却して日本円で出金する。販売所より板取引(取引所)のほうがコストは低めです。bitbankのETH/JPYはテイカー0.12%(指値で約定すればメイカー-0.02%)、日本円出金は550円/770円。OKJは日本円出金400円(100万円未満)/770円/1,320円です。

国内取引所の口座がまだなら、本人確認に数日かかることがあります。Bybitの出金期限は発表されていませんが、先に口座を用意しておくと安心です。Arbitrum OneのETHを使うルートの詳細はハイパーリキッドの入金方法(国内取引所からの手順)でも、入金方向で解説しています。

4. ハイパーリキッドへ移す手順(USDC・Arbitrum One)

Bybitで先物を取引していた人がいちばん手間なく続けられるのが、USDCをArbitrum Oneで出してハイパーリキッドに入金するルートです。日本円を経由しないので、国内取引所での売買や送金の手間がかかりません。ハイパーリキッドは自分のウォレットで資産を管理するオンチェーンの取引所(DEX)で、本人確認はありません。

注意:Bybitからハイパーリキッドの入金用コントラクト(ブリッジ)へ直接送らないでください。ハイパーリキッドの入金は「送った人のアドレス」に反映される仕組みで、取引所から送ると送り主はBybitのウォレットになり、あなたの口座には入りません。必ず自分のウォレットを経由します。また最低入金額は5 USDCで、ウォレット接続で5 USDC未満を送ると失われます(公式ドキュメント)。

  1. 自分のウォレットを用意する。MetaMaskやRabbyなど、Arbitrum Oneに対応したウォレットを作り、アドレス(0x…)をコピーします。秘密鍵・リカバリーフレーズは紙に書いて保管し、誰にも教えないでください。
  2. BybitでUSDCを用意する。USDTやBTCなどは「資産変換」でUSDCに替えます(BTCなどを手放す交換は税金の計算が必要。7章)。
  3. USDCをArbitrum Oneで出金する。「出金」→ USDC → 自分のウォレットのアドレス → チェーンArbitrum One。手数料0.2 USDC、最低1 USDCです。
  4. ガス代用のETHも少し送る。ウォレットからハイパーリキッドへ入金するとき、Arbitrum Oneのガス代(ETH)がかかります。BybitのETH(Arbitrum One)の出金手数料は0.00004 ETHなので、少額のETHも同じウォレットへ出金しておきます。
  5. ハイパーリキッドを開いて接続する。紹介リンク(HOLYGRAIL)からapp.hyperliquid.xyzを開き、Connectでウォレットを接続し、Enable Tradingで署名します(ガス不要)。
  6. Depositで入金する。DepositでArbitrumのUSDCを選び、5 USDC以上の金額を入れてウォレットで承認します。既定のCCTPルートではCircleの転送手数料0.2 USDCが差し引かれます。

計算例:Bybitで1,000 USDCを出金すると、Bybitの手数料0.2 USDCとCCTPの0.2 USDCが引かれ、ハイパーリキッドに届くのは約999.6 USDCです(ほかにArbitrum Oneのガス代)。

ハイパーリキッドの紹介リンクから開いたときに表示される紹介コード HOLYGRAIL の確認画面
紹介リンクから開くと、ウォレット接続の前に紹介コードの確認画面が出ます(2026年9月撮影)。ハイパーリキッドの画面は日本語に対応していません(言語メニューは英語・フランス語・簡体字中国語・韓国語・スペイン語(日本語なし)、2026年9月29日確認)。

メールでログインする方法、Ethereum・BaseのUSDCやBTCでの入金、反映されないときの対処はハイパーリキッドの入金方法にまとめています。あとで日本円に戻すときはハイパーリキッドの出金方法(出金手数料0.2 USDC+少額のガス代)を参照してください。

日本から使ってよいのか:規約とリスク

ハイパーリキッドの利用規約(2026年6月15日更新)第1.6条が利用を禁じているのは、米国、カナダ・オンタリオ州、制裁対象地域(制裁対象地域の国籍者を含む)で、日本は含まれていません。VPNなどで所在地を偽ることは第3.1.5条で禁止されています。ハイパーリキッドもBybitと同じく日本の登録業者ではないため、国内業者の分別管理のような利用者保護はなく、トラブル時に国内の当局を頼ることもできません。レバレッジ取引では、相場の急変で清算され、証拠金を失うことがあります。国ごとの扱いはハイパーリキッドの利用制限国で解説しています。

日本語の画面がいいなら:edgeX

edgeXは取引画面が日本語に対応した無期限先物のDEXです(日本語表示あり(/ja-JP))。入金は同じくArbitrum OneなどのUSDCで、最低10 USDC。利用規約で制限されているのは米国、カナダ・オンタリオ州、国際制裁・輸出管理の対象地域です。紹介コード HOLYGRAIL を使えますが、紹介された側の特典は公表なしです。

出金したUSDCで取引を続ける

ハイパーリキッドは紹介コード HOLYGRAIL で手数料4%オフ(最初の2,500万ドル)。日本語の画面がよければedgeXも選べます。

ハイパーリキッドを開く →

edgeXを開く(HOLYGRAIL)→

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5. Bybitの出金手数料・最低出金額・上限

Bybitの出金手数料は、通貨とチェーンごとの定額です。金額に比例しないので、少額を何度も送るより、まとめて送るほうが割安です。既定では手数料は出金額から差し引かれ(設定で変更可)、Bybit内送金は無料です。数字は変わることがあるので、出金画面の表示を必ず確認してください。

Bybitの主な出金手数料と最低出金額(入金/出金状況ページ、2026年9月29日時点)
通貨チェーン最低出金額手数料主な使い道
USDCArbitrum One1 USDC0.2 USDCHyperliquid・edgeX への入金、ウォレット保管
USDCEthereum (ERC20)6 USDC0.8 USDCEthereumにしか対応しない送り先(Arbitrum Oneより割高)
ETHArbitrum One0.00004 ETH0.00004 ETHbitbank・OKJ への入金(日本円化)、ガス代
ETHEthereum (ERC20)0.0015 ETH0.0003 ETHCoincheck・SBI VC・BitTrade(ETHはEthereumのみ)
BTCBitcoin0.00027 BTC0.000038 BTC国内取引所ほぼ全社
XRPXRP Ledger1.2 XRP0.2 XRP国内取引所(宛先タグが必要)
SOLSolana0.03 SOL0.001 SOLSOLに対応する国内取引所
USDTArbitrum One (USDT0)1 USDT0.1 USDT自分のウォレット(国内取引所への送付は取扱銘柄を要確認)

通貨単位の表示は通貨単位ではUSDCの出金とETH・USDTの入出金が「限定サービス」表示(主要チェーンは「通常」)、BTC・XRP・SOLは「通常」。「限定サービス」は一部チェーンが制限中という意味で、チェーン別の欄が「通常」なら出金できます。

Bybitの暗号資産の入金/出金状況ページでUSDCを展開した表。Arbitrum Oneの出金状況は通常、最低出金額1、トランザクション手数料0.2
Bybitの「暗号資産の入金/出金状況」でUSDCを展開した画面(2026年9月29日時点・ログアウト状態で撮影。Arbitrum Oneの行の枠は当サイトが追加)。左のサイドメニューは表を広く見せるため非表示にしています。

本人確認(KYC)レベル別の出金上限

Bybitの出金上限(VIP 0、USDT換算、公式FAQ 2026年4月12日更新)
本人確認レベル1日1か月
本人確認なし2万 USDT10万 USDT
標準個人KYC100万 USDT上限なし
高度な個人KYC200万 USDT上限なし

1日の上限は毎日0時(UTC、日本時間9時)、月の上限は毎月1日の0時(UTC)にリセットされます。この範囲内で、1日・1か月の出金限度額を「出金限度額の管理」から自分で調整できます(Google認証の設定が必要)。

6. Bybitで出金できないのはなぜ?原因と対処

公式ヘルプ「出金依頼ができない場合のよくある理由」(2026年8月30日更新)が挙げる9項目のうち日本居住者に関係するものに、クローズオンリー特有の原因と、受け取り側の原因を加えました。

原因内容対処
クローズオンリーで使えない機能を使おうとしているP2P・現物売買・ワンクリック購入・カードなどは停止(ワンクリック購入・Bybitカード・P2P取引・現物・デリバティブ・資産運用・仕組商品・コピートレード・取引ボット)。変換はBTC・ETH・USDCのみ売却ではなく「資産変換」でBTC・ETH・USDCに替え、暗号資産のまま出金する
24時間の出金制限パスワード・電話番号・メール・Google認証・ファンドパスワードの変更、パスキー削除など9種類の操作のあと24時間は出金不可(公式ヘルプ)24時間待つ。変更操作は出金が終わってから
出金上限を超えている本人確認なしは1日2万 USDT・月10万 USDTまで。標準KYCは1日100万 USDT、上級KYCは1日200万 USDT(USDT換算)分割して出金するか、本人確認レベルを上げる
アドレスとチェーンが一致しないArbitrum One のアドレス欄に別チェーンの形式を入れた、など受け取り側で同じネットワークのアドレスを発行し直す
宛先タグ・メモがないXRPなどタグが必要な通貨で未入力国内取引所の入金画面に出るタグを必ず入力(入力漏れは資産を失うおそれ)
最低出金額を下回っている例:USDC(Arbitrum One)は最低1 USDC、ETH(Ethereum)は最低0.0015 ETH出金画面でチェーンを選ぶと最低額が出る。金額を増やす
入金直後の資産ロック入金した資産は、必要な承認回数に達するまで出金できない資金調達アカウントの履歴で承認回数を確認して待つ
そのチェーンが停止・制限中入金/出金状況ページで確認できる。通貨単位ではUSDCの出金とETH・USDTの入出金が「限定サービス」表示(主要チェーンは「通常」)、BTC・XRP・SOLは「通常」(2026年9月29日時点)別チェーンを選ぶか、再開アラートを設定する
トラベルルールの「認証保留中」送付先ウォレットの所有者確認が求められている出金履歴からウォレットアドレスの所有権認証を完了する
スマートコントラクト宛てのETH出金スマートコントラクトのETHアドレスへの出金には非対応自分の通常ウォレット(EOA)宛てに出金する
届いたのに国内取引所で反映されない入金後に「未反映入金への情報登録」(送付人情報)をしないと口座に反映されないbitbankなら「未反映入金への情報登録」で送付元(Bybit)を申告する
「出金機能は現在ご利用いただけません」と表示される公式ヘルプにこの文言の説明はない。上の制限(24時間制限・上限・チェーン停止)やアカウントの制限が考えられる上の項目を確認し、解決しなければBybitのWebフォームからサポートへ

「完了」になっているのに届かない場合は、出金履歴からトランザクションID(TXID)を確認し、受け取り側(国内取引所やウォレット)のサポートに伝えます。資産がBybitに戻ってきた場合は、Bybitのフォームから問い合わせます。サポートを名乗るSNSのアカウントやDMには応じないでください。秘密鍵やGoogle認証のコードを聞かれることはありません。

7. 税金:移動は課税されない?売却・交換は?

国税庁の暗号資産FAQ(国税庁FAQ(令和7年12月最終改訂))では、暗号資産の利益は原則として雑所得(総合課税)で、暗号資産同士の交換も課税対象(交換時に譲渡したものとして計算)とされています(問1-3)。ルートごとに整理すると次のとおりです。

Bybitからの出金ルートと課税のタイミング(国税庁FAQ 令和7年12月版にもとづく整理)
操作課税関係
Bybit内の資産変換(BTC→ETHなど)暗号資産同士の交換。手放した通貨の利益を計算する(問1-3)
同じ通貨を国内取引所・自分のウォレットへ送るFAQが所得計算の場面として挙げる売却・交換・使用に当たらない移動と考えられる(当サイトの理解。出金手数料として差し引かれる分の扱いは税理士に確認)
国内取引所でETHなどを売って日本円にする売却。利益は雑所得(総合課税)
ハイパーリキッドなどDEXの無期限先物の損益当サイトの理解では、国税庁FAQの暗号資産の証拠金取引(問2-12)と同じく、暗号資産の証拠金取引(レバレッジ取引)は申告分離の対象外で総合課税
  • ステーブルコイン:USDCやUSDTとの交換について、国税庁FAQに個別の問はありません。BTC・ETHをUSDCに替える場合も含め、扱いは税理士に確認してください。
  • 取得価額:総平均法または移動平均法(届出がなければ総平均法)で計算します(問2-4・2-5)。Bybitで買った分の取得価額が必要なので、口座が使えるうちに取引・入出金の履歴を保存しておきましょう。
  • 損失:損失は給与など他の所得と通算できない(問2-11)。強制決済の損失も、給与などとは相殺できません。
  • 税率:総合課税では所得税5%〜45%と住民税10%がかかります(ほかに復興特別所得税)。

令和8年度の税制改正で、国内の登録業者に特定暗号資産を売った利益を分離課税にすることが決まりました。Bybitのような海外業者やDEXでの取引は条文上その対象外と読め、開始時期もまだ決まっていません。

DEXでの取引の記録や確定申告の手順はハイパーリキッド・DEXの税金で詳しく解説しています。この章は税務上の助言ではありません。個別の扱いの最終判断は、税務署または税理士に確認してください(2026年9月29日時点の情報)。

8. よくある質問

Bybitの出金はいつまでできますか?

2026年9月29日時点では、期限は発表されていません。Bybitの公式告知(2026年1月22日)は、日本居住者の口座を2026年3月23日12:00(日本時間)にクローズオンリーへ切り替え、2026年7月22日12:00に未決済ポジションを強制決済するとしたうえで、資産変換と暗号資産の出金は強制決済の後も「引き続きご利用いただけます」と明記しています。「7月22日が出金の最終期限」という解説は誤りです。ただし今後の変更はありえるので、早めに出金するのが安全です。

Bybitから出金するにはどうすればいいですか?

送り先(国内取引所や自分のウォレット)で入金アドレスを発行し、Bybitの「資産」→「出金」で通貨・アドレス・チェーンを選び、金額を入れてメールとGoogle認証で確定します。日本円にするなら、ETHをArbitrum Oneでbitbank・OKJへ送り(Bybitの手数料0.00004 ETH)、国内取引所で売却して銀行へ出金するのが手数料の安いルートです。処理時間は申請から最大30分〜1時間程度(即時出金は最大15分)。混雑時はさらにかかる(公式ヘルプ)。

Bybitで出金されないのはなぜですか?

多いのは、パスワード変更などのあとの24時間出金制限、本人確認なしの上限(1日2万 USDT)、アドレスとチェーンの不一致、XRPの宛先タグ漏れ、最低出金額未満、チェーンの一時停止、トラベルルールの認証保留です。国内取引所側で送付人情報を登録していないと、着金しても口座に反映されません。

Bybitは日本人には利用できないのはなぜですか?

Bybitは日本の暗号資産交換業の登録を受けておらず、金融庁は無登録で日本居住者向けに営業していたとして2021年5月・2023年3月・2024年11月の3回、Bybit Fintech Limitedの名前を公表しています。Bybitは2025年10月31日に日本居住者の新規登録を止め、2026年1月22日の告知で段階的なサービス終了を発表しました。日本の本人確認書類・住所証明・IPアドレスのいずれかで日本居住者と判定されます。

PayPayや銀行振込で日本円を直接受け取れますか?

できません。日本円を受け取る手段だったP2P取引は、クローズオンリーで停止しています(公式告知)。PayPayでの受け取りを案内する古い記事がありますが、現在の日本居住者の口座では使えません。暗号資産のまま国内取引所へ送り、そこで売って銀行へ出金します。

USDTを現金化するにはどうすればいいですか?

Bybitの資産変換でUSDTをETH(またはBTC)に替え、ETHならArbitrum Oneでbitbank・OKJへ送って売却し、日本円で出金します。変換先はBTC・ETH・USDCのみに限られます。USDTのまま送る場合は、受け取る国内取引所がUSDTを扱っているか事前に確認してください。変換したときの税務上の扱い(ステーブルコインを含む)は、7章と税理士への確認を。

BybitからHyperliquidに直接送れますか?

USDC(Arbitrum One)を一度自分のウォレット(MetaMaskやRabbyなど)に出金し、そこからHyperliquidのDepositで入金してください。Bybitから入金用のブリッジのコントラクトへ直接送ると、送り主であるBybitのウォレットの入金として扱われ、あなたのアカウントに反映されません。入金は5 USDC以上です(未満は失われます)。

出金手数料はいくらですか?

チェーンごとの定額です(2026年9月29日時点、Bybitの入金/出金状況ページ)。USDCはArbitrum Oneで0.2 USDC(最低1 USDC)、Ethereumで0.8 USDC。ETHはArbitrum Oneで0.00004 ETH、Ethereumで0.0003 ETH。BTCは0.000038 BTC、XRPは0.2 XRP。既定では手数料は出金額から差し引かれます。Bybit内送金は無料です。

本人確認(KYC)をしていなくても出金できますか?

できます。本人確認なしの口座は1日2万 USDT・月10万 USDTまでです(USDT換算、公式FAQ)。それを超える場合は本人確認が必要で、標準KYCは1日100万 USDT、上級KYCは1日200万 USDT、月の上限はありません。

Bybitから出金すると税金はかかりますか?

同じ暗号資産を国内取引所や自分のウォレットへ移すだけなら、国税庁FAQが所得計算の場面として挙げる売却・交換・使用には当たらないと考えられます。一方、Bybit内でBTCやETHなどの暗号資産を別の通貨に替える資産変換は交換に当たり、その時点の利益を雑所得として計算します(FAQ 1-3)。国内取引所で売って日本円にしたときも課税対象です。USDT・USDCなどステーブルコインの扱いは国税庁FAQに個別の記載がないため、税理士に確認してください。令和8年度税制改正(所得税法等改正法は2026年3月31日成立・公布)で、国内の登録業者(暗号資産取引業者)に対する特定暗号資産の譲渡等は20%(所得税15%・住民税5%、ほかに復興特別所得税)の申告分離課税になります。適用は改正金商法の施行日の属する年の翌年1月1日からで、改正金商法(2026年7月15日成立)の施行日は公布から1年以内の政令で定める日(2026年9月29日時点で未定)です(2027年中に施行されれば2028年1月1日から)。DEXや海外業者での取引は条文上この対象に当たらず、総合課税のままと読めます。 税務上の助言ではありません。最終判断は税務署または税理士に確認してください。

BybitのUSDCをハイパーリキッドで使う

USDCをArbitrum Oneで自分のウォレットへ出金し、紹介コード HOLYGRAIL 経由で入金。最初の2,500万ドルまで手数料が4%安くなります。日本語の画面がよければedgeX(コード HOLYGRAIL)も選べます。

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