結論。国内の暗号資産レバレッジは個人2倍まで(金商業等府令117条、2020年5月1日施行)。国内の多くの取引所は建玉に1日0.04%(年率14.6%)の手数料をかけ、SBI VCトレードだけが変動制のファンディングレートです。Perp DEXのコストは毎時のファンディングで、ハイパーリキッドのBTCでは直近30日で0.7305%(ロングが支払い、ショートが受け取り)。100万円相当を30日持つと、国内の0.04%/日は12,000円、ハイパーリキッドはファンディング約7,305円+往復手数料864円(紹介コード適用時)でした。国内は日本円・金融庁登録・追証あり、DEXはUSDC・セルフカストディ・追証なし(清算で終わる)。計算の中身を見る →
10倍だと?国内の登録業者では使えません。DEX(ハイパーリキッドのBTC、分離マージン)なら必要証拠金は建玉の10%で、約8.9%の逆行で清算です(2〜40倍の早見表)。1000倍は?アスター(Aster)の1001xモードにありますが、1001倍では約0.065%の逆行で清算されます(8章)。
| 項目 | 国内取引所 | Perp DEX(ハイパーリキッド) |
|---|---|---|
| 最大倍率(個人) | 2倍(法令で一律) | 銘柄ごと。BTC 40倍、ETH 25倍、SOL 20倍、HYPE 10倍 |
| 持ち越しコスト | 多くは1日0.04%(ロング・ショートとも) | 毎時のファンディング(支払い・受け取りの両方あり) |
| 取引手数料 | 無料の社が多い(スプレッドは別) | テイカー0.045%/メイカー0.015% |
| 証拠金 | 日本円(一部は暗号資産で代用) | USDC |
| ロスカット | 証拠金維持率で判定(50%〜80%など)+追証 | 維持証拠金を割ると清算、追証なし |
| 本人確認 | 必要 | 不要(ウォレット接続) |
| 金融庁登録・利用者保護 | あり(分別管理など) | なし(日本の登録業者ではない) |
| 税金(2026年9月時点) | 国内は国税庁FAQ 問2-12で雑所得・総合課税。DEXの無期限先物も同じく総合課税で申告するのが一般的 | |
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1. 国内の仮想通貨レバレッジは最大2倍:根拠と日付
国内で個人が暗号資産のレバレッジ取引(証拠金取引・CFD・信用取引)をすると、倍率はどの取引所でも最大2倍です。これは各社の方針ではなく法令の決まりです。
- 根拠:金融商品取引業等に関する内閣府令 第117条。個人顧客との暗号資産関連デリバティブ取引では、取引額の50%以上の証拠金を受け取らなければならず、裏返すと上限は2倍です(e-Gov 法令検索で確認)。
- いつから:2020年5月1日から(令和元年改正の内閣府令等の施行日)。暗号資産のデリバティブ取引が金融商品取引法の対象になった令和元年改正の政令・内閣府令が、この日に施行されました(金融庁 2020年4月3日公表)。
- なぜ2倍なのか:金融庁はパブリックコメントへの回答(別紙1)で、顧客保護(ロスカット・ルールが十分に機能しないおそれ)、業者のリスク管理、過当投機の防止を理由に挙げています。水準は「登録制導入以後で最も変動の激しかった時期」の1日の価格変動をカバーするように考えたと説明しています。
- 法人:日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)が公表する「暗号資産リスク想定比率」に基づく倍率で、個人より高くなることがあります。
ただ、実際の取引で差が出るのは倍率そのものより持ち越しコストとロスカットの水準です。同じ2倍でも、どこでロスカットされるかは取引所によって大きく違います(6章)。
「国内でレバレッジが最大の取引所」を探しても、個人ならどの登録業者も2倍で横並びです。選ぶ基準になるのは、必要証拠金ちょうどで建てたときのロスカットまでの下落率(bitFlyer約33.3%、GMOコイン約20.0%、SBI VCトレード約16.7%)と、1日0.04%が中心の持ち越しコスト(BITTRADEは0.03%、SBI VCトレードは変動制)です。各社の数字は3章の比較表にまとめました。
2. レバレッジ10倍だと何%で清算?(2〜40倍の早見表)
答え:ハイパーリキッドのBTCを10倍・分離マージンでロングすると、建てた直後なら約8.9%の下落で清算です(維持証拠金率1.25%、手数料・ファンディングは含まない。ショートは約8.6%の上昇)。必要な証拠金は建玉の10%で、10万円分なら10,000円、100万円分なら100,000円。価格が1%動くと、証拠金は10%増えたり減ったりします。なお国内の登録業者では10倍は使えず(個人は2倍まで)、10倍を選べるのはPerp DEXや海外の業者です。
| レバレッジ | 建玉10万円の必要証拠金 | 建玉100万円の必要証拠金 | 清算までの下落率 | 価格1%で動く証拠金 |
|---|---|---|---|---|
| 2倍 | 50,000円 | 500,000円 | −49.4% | ±2% |
| 5倍 | 20,000円 | 200,000円 | −19.0% | ±5% |
| 10倍 | 10,000円 | 100,000円 | −8.9% | ±10% |
| 25倍 | 4,000円 | 40,000円 | −2.8% | ±25% |
| 40倍 | 2,500円 | 25,000円 | −1.3% | ±40% |
必要証拠金 = 建玉 ÷ レバレッジ。清算までの下落率 = 1 −(1 − 1 ÷ レバレッジ)÷(1 − 維持証拠金率1.25%)で、建てた直後・追加の証拠金なしの値です。ライターのBTC(維持証拠金率1.2%)も小数第1位まで同じになります。25倍・40倍はハイパーリキッドのBTCなど一部の銘柄だけで、アルトコインの多くは上限が10倍以下です(4章)。表の2倍の行もハイパーリキッドの値です。国内の2倍は、必要証拠金ちょうどで建てるとロスカットまで約16.7%〜33.3%の下落です(6章)。
10万円を10倍にすると:証拠金10万円で建玉100万円分のBTCを持つことになります。BTCが5%上がれば+5万円(証拠金の+50%)、5%下がれば−5万円です。約8.9%下がった時点で清算され、その時点で証拠金の約88.6%を失っています。
値動きと比べると:2026年10月12〜14日(UTC)のBTCは、1日の高値と安値の差が3.09%〜3.83%ありました。10倍の清算距離(約8.9%)はその約2.3〜2.9倍ですが、25倍(約2.8%)は1日の値幅より狭く、40倍(約1.3%)は半分以下です。国内の2倍を必要証拠金ちょうどで使った場合のロスカット距離(GMOコイン約20.0%、bitFlyer約33.3%)と比べると、10倍のほうがずっと近いことがわかります。はじめてなら倍率は2倍〜3倍、損切りは清算価格より手前に置くのが基本です。投資助言ではありません。
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ハイパーリキッドはBTCで最大40倍。倍率は銘柄ごとにスライダーで選べます(BTCの初期表示は20倍なので、注文前に下げてください)。紹介コード HOLYGRAIL で最初の2,500万ドルの取引高まで手数料4%引き(テイカー0.045%→0.0432%)。
3. 国内取引所のレバレッジ取引比較(手数料・ロスカット)
主要な国内取引所のレバレッジ商品を、各社の公式の手数料ページと取引ルールで並べました。「—」は公開ページで確認できなかった項目です。
| 取引所(商品) | 最大倍率 | 取引手数料 | 持ち越しコスト | ロスカット | 追証 |
|---|---|---|---|---|---|
| GMOコイン(暗号資産FX・取引所レバレッジ) | 2倍 | 無料(取引所レバレッジの主要5銘柄・暗号資産FX) | レバレッジ手数料 0.04%/日 | 証拠金維持率75%未満(暗号資産FX)。ロスカット手数料0.5% | あり(維持率100%未満、毎日判定) |
| bitFlyer(Crypto CFD) | 2倍 | 無料 | レバレッジポイント 0.04%/日(買・売とも) | 証拠金維持率50% | あり(維持率100%未満、毎営業日判定) |
| SBI VCトレード(レバレッジ取引) | 2倍 | 無料(ロスカット手数料も無料) | ファンディングレート(日々変動。支払い・受け取りの両方あり) | 証拠金維持率80%以下 | あり(維持率100%未満、毎取引日判定) |
| bitbank(信用取引) | 2倍 | — | 利息・貸付料(日歩。料率は公開ページに記載なし) | 受入保証金が維持必要保証金の50%を下回ったとき強制決済 | あり(毎日15時に判定・24時間以内に解消、未解消なら強制決済) |
| Coincheck(レバレッジ) | 2倍(法令上限) | 無料(ロスカット手数料も無料) | レバレッジ手数料 0.04%/日 | — | — |
| 楽天ウォレット(証拠金取引所) | 2倍 | メイカー-0.01%/テイカー0% | 建玉管理料 0.04%/日 | — | — |
| BITTRADE(レバレッジ取引) | 2倍(法令上限) | 無料(ロスカット手数料も無料) | レバレッジ手数料 0.03%/日 | — | — |
出典:各社の手数料ページ・取引ルール(GMOコイン「手数料」「暗号資産FX 取引ルール」、bitFlyer「手数料一覧」「bitFlyer Crypto CFD ご利用案内」、SBI VCトレード「レバレッジ取引」「手数料」、bitbank「信用取引ルール」、Coincheck「レバレッジの手数料・数量制限」、楽天ウォレット「手数料・費用」、BITTRADE「手数料」)。証拠金維持率の計算式は社ごとに違うため、同じ%でもロスカットの位置は同じではありません。

読み取れるポイントは3つです。
- 取引手数料はほぼ無料、コストは「持ち越し」にかかる。1日0.04%は小さく見えますが、年率にすると14.6%です。しかもロングにもショートにも同じようにかかるため、下落を狙う売りでも毎日払い続けます。
- SBI VCトレードだけが変動制。SBI VCトレードは自社ページで「日次0.04%、年率換算で14.6%」の定額手数料が多いと比較したうえで、需給で日々変わるファンディングレートを採用しています。受け取りになる日もある点はPerp DEXに近い仕組みです。
- ロスカット水準は50%〜80%とばらばら。維持率の数字が高いほど早くロスカットされます。

4. Perp DEX(無期限先物)とは何が違う?
Perp DEXは、満期のない先物(パーペチュアル、無期限先物)をブロックチェーン上の板で売買するDEXです。代表がハイパーリキッド(Hyperliquid)とライター(Lighter)で、どちらもウォレットをつなぐだけで使え、証拠金はUSDCです。仕組みの基本は無期限先物(パーペチュアル)とはで解説しています。
| 項目 | 国内取引所 | ハイパーリキッド | ライター |
|---|---|---|---|
| 最大倍率 | 2倍(全銘柄一律) | BTC 40倍(1億5,000万ドル超の建玉は20倍)、ETH 25倍、最小は3倍の銘柄も | BTC・ETH 50倍、SOL 25倍 |
| 倍率を選ぶ | 預ける証拠金の額で実質的に決まる | 銘柄ごとにスライダーで設定(BTCの初期表示は20倍) | 銘柄ごとに設定(BTCの初期値は20倍) |
| 持ち越しコスト | 1日0.04%など(1日1回) | ファンディング(1時間ごと、上限は毎時4%) | ファンディング(毎時) |
| 取引手数料 | 無料が多い(スプレッド別) | テイカー0.045%/メイカー0.015%(紹介コードで0.0432%/0.0144%) | Standard口座はテイカー0%/メイカー0%(テイカー注文に300ミリ秒の遅延) |
| 取引時間 | 24時間(定期メンテナンスあり) | 24時間365日 | 24時間365日 |
| 銘柄 | BTC・ETH・XRPなど主要銘柄が中心 | 178銘柄(2026年10月14日時点、上場中の無期限先物) | 213銘柄(同日) |
ハイパーリキッドで最大40倍を選べるのはBTCだけで(2026年10月14日時点のAPIで40倍の銘柄は1つ)、アルトコインはほとんどが10倍以下です。同じ日の上場中178銘柄のうち、30銘柄が10倍、56銘柄が5倍、88銘柄が3倍でした。ライターは上場中213銘柄のうち7銘柄が50倍です。銘柄ごとの上限はDEXのレバレッジ上限とティア比較にまとめています。

ファンディングとは:無期限先物の価格を現物価格に近づけるため、ロングとショートの間で定期的にやり取りするお金です。先物が現物より高い(ロングが多い)ときはロングが払ってショートが受け取り、逆のときは逆になります。取引所に払う手数料ではないので、ポジションの向きによってはコストではなく収入になるのが国内のレバレッジ手数料との一番の違いです。基準は8時間あたり0.01%の金利部分で、詳しくはハイパーリキッドのファンディングレート解説をどうぞ。

5. コスト比較:100万円を30日持つといくら?
具体的な数字で比べます。BTCを100万円分、30日間持ち続けたときの持ち越しコストと取引手数料です。DEXのファンディングは予想値ではなく、2026年9月15日〜10月14日(UTC)の実績720時間分の合計を使いました(ハイパーリキッド 0.7305%、ライター 0.5691%。どちらもロングの支払い)。
| 取引所 | 持ち越しコスト(30日) | 取引手数料(往復) | 合計 |
|---|---|---|---|
| GMOコイン・bitFlyer・Coincheck・楽天ウォレット(0.04%/日) | 12,000円 | 無料〜(楽天はメイカーでマイナス) | 12,000円 |
| BITTRADE(0.03%/日) | 9,000円 | 無料 | 9,000円 |
| SBI VCトレード | 日々変動(支払いにも受け取りにもなる) | 無料 | — |
| ハイパーリキッド(紹介コードあり・成行) | 約7,305円 | 864円(0.0432%×2) | 約8,169円 |
| ハイパーリキッド(紹介コードなし・成行) | 約7,305円 | 900円(0.045%×2) | 約8,205円 |
| ライター(Standard口座) | 約5,691円 | 0円(0%) | 約5,691円 |
国内は「建玉 × 日率 × 30日」の単純計算(実際は毎日の時価で計算)。DEXはUSDC建てなので、100万円をそのままUSDCにした場合の相当額です。ファンディングは過去30日の実績で、将来の値ではありません(年率にすると約8.9%)。ハイパーリキッドで指値(メイカー)を使えば往復手数料は288円です。
ここから言えることは次のとおりです。
- ロングを持ち続けるなら、この30日はDEXのほうが安かった。国内の0.04%/日(年率14.6%)に対し、ハイパーリキッドのBTCファンディングは年率約8.9%相当でした。ただしファンディングは相場次第で、強気相場では国内の0.04%/日を上回ることもあります。
- ショートなら差はもっと大きい。国内では売りでも12,000円を払いますが、同じ30日のハイパーリキッドではショートがファンディング約7,305円を受け取る側で、往復手数料を引いても約6,441円のプラスでした(720時間のうち52時間はショートが支払い。ライターは84時間)。
- DEXには入口と出口のコストがかかる。日本円→国内取引所で暗号資産を買う→送金→USDCにする、の各段階でスプレッドや送金手数料がかかり、ハイパーリキッドから出金するときは1回0.2 USDC+ごく少額のガス代です。数日で閉じる取引なら国内の手軽さが勝つこともあります。円ルートのコストはハイパーリキッドへの入金方法(日本円から)で計算しています。
ハイパーリキッドの手数料を4%下げて始める
紹介コード HOLYGRAIL で、最初の2,500万ドルの取引高までテイカー0.0432%/メイカー0.0144%。取引手数料ゼロで試したいなら、ライターのStandard口座(紹介コード 718610TD)も選択肢です。
6. ロスカット・追証の違いと「何倍まで安全か」
「レバレッジは何倍が適正?」「4倍は危険?」という質問への一番わかりやすい答えは、何%逆に動いたら強制決済されるかを知ることです。
Perp DEX:倍率ごとの清算までの距離
ハイパーリキッドのBTCは維持証拠金率1.25%、ライターのBTCは1.2%です。分離マージンでロングを建てた直後に、何%下がると清算されるかは2章の早見表のとおりです(2倍で約49.4%、5倍で約19.0%、10倍で約8.9%、40倍で約1.3%)。表にない倍率では、3倍で約32.5%、4倍で約24.1%、20倍で約3.8%です。ライターの上限50倍なら約0.8%の下落で清算です。
国内取引所:同じ2倍でもロスカットの位置が違う
国内では「証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金」がロスカット水準を下回ると強制決済されます。必要証拠金ちょうど(取引額の50%)だけ入れて2倍で建てた場合、何%の下落でロスカットになるかを計算すると次のとおりです。
| 取引所 | ロスカットの条件 | 下落率の目安 |
|---|---|---|
| GMOコイン(暗号資産FX) | 証拠金維持率75%未満 | −20.0% |
| bitFlyer(Crypto CFD) | 証拠金維持率50% | −33.3% |
| SBI VCトレード | 証拠金維持率80%以下 | −16.7% |
| bitbank(信用取引) | 受入保証金が維持必要保証金の50%を下回る | −25.0% |
GMOコイン・bitFlyer・SBI VCトレードは必要証拠金を時価で計算する前提、bitbankは維持必要保証金を平均建値で計算するルールどおりに計算。実際は余分に入れた証拠金の分だけ遠くなります。
意外かもしれませんが、国内の「2倍」を必要証拠金ぎりぎりで使うと、GMOコインでは約20.0%、SBI VCトレードでは約16.7%の下落でロスカットです。これはハイパーリキッドのBTCを5倍前後で持ったとき(清算まで約19.0%)とほぼ同じ距離です。国内は倍率を低く抑える代わりに、証拠金がまだ残っているうちに早めに決済する設計になっています。逆に言えば、DEXで2倍(約49.4%)や3倍(約32.5%)に抑えれば、清算までの距離はGMOコイン・SBI VCトレード・bitbankの2倍(必要証拠金ちょうどの場合)より遠くなります。
追証があるか、ないか
- 国内:証拠金維持率が100%を下回ると追証(追加証拠金)が発生し、期限までに入金か決済が必要です(GMOコイン・bitFlyer・SBI VCトレード。bitbankは毎日15時に判定・24時間以内に解消、未解消なら強制決済)。SBI VCトレードは、急変時には証拠金を上回る損失が出ることがあると明記しています。
- DEX:追証の請求はありません。維持証拠金を割った時点でポジションが清算され、損失は分離マージンならその証拠金、クロスなら口座の担保までです。ただし清算時には残りの証拠金の多くを失うのが普通で、「損をしない仕組み」ではありません。清算価格の計算は清算価格 計算ツール、マージンの選び方はクロスと分離マージンの違いで詳しく扱っています。
ハイパーリキッドの初期表示はBTCで20倍ですが、その場合の清算距離は約3.8%です。最初に倍率を自分で下げてから注文するのをおすすめします。
7. DEXと国内取引所の違い(登録・KYC・日本円・資産保護)
「DEX 国内取引所 違い」で検索すると現物のスワップの話ばかりが出てきますが、レバレッジ取引で比べると違いは次のとおりです。
| 項目 | 国内取引所 | Perp DEX |
|---|---|---|
| 運営者と登録 | 金融庁・財務局に登録した事業者(暗号資産交換業、デリバティブは金融商品取引業) | 日本の登録業者ではない。スマートコントラクト/独自チェーン上のプロトコル |
| 口座開設 | 本人確認(KYC)が必要。数日かかることも | ウォレットを接続するだけ。KYCなし |
| 資産の管理 | 取引所が預かる(分別管理などの規制あり) | 自分のウォレットで管理(セルフカストディ) |
| 入出金 | 日本円で銀行から | USDC(日本円は直接入出金できない) |
| トラブル時 | 国内の規制・相談窓口がある | 国内当局を頼れない。コントラクト・ブリッジ・フィッシングのリスクは自己責任 |
| 利用規約上の制限 | 日本居住者向け | ハイパーリキッド規約(2026年6月15日更新)第1.6条の制限対象は米国、カナダ・オンタリオ州、制裁対象地域(制裁対象地域の国籍者を含む)で、日本は含まれない |
日本から使ってよいのか:金融庁はパブリックコメントへの回答で、日本居住者を相手に暗号資産の証拠金取引を業として行うには登録が必要で、無登録業者には警告書を出すなどの対応をしていると説明しています。登録義務(金融商品取引法第29条)と無登録営業の罰則の対象は事業者側で、サービスを利用した個人を罰する規定はありません(2026年9月29日、e-Gov 法令検索の金融商品取引法で確認)。金融庁の無登録業者の警告リスト(2026年9月更新)には、2026年9月29日時点でハイパーリキッドなどのDEXは載っていません。一方で、国内業者のような利用者保護は受けられず、トラブル時に国内の当局を頼れない点は理解しておく必要があります。なおハイパーリキッドの規約第3.1.5条は、VPNなどで所在地を偽って制限を回避することを禁じています。詳しくはハイパーリキッドの利用制限国と海外取引所は日本で使える?をどうぞ。法律上の助言ではありません。
8. レバレッジ100倍・1000倍は日本でできる?
国内の登録業者ではできません(個人は最大2倍)。「100倍」以上をうたうのは、金融庁に登録していない海外の業者や、独自の規約で運営される一部のDEXです。金融庁は無登録で日本居住者にサービスを提供した海外業者の名前を公表しており、Bybitは2026年7月22日に日本居住者の未決済ポジションを強制決済し、Bitgetも2026年8月3日に日本居住者向けサービスの終了を発表しました(海外取引所の日本対応と撤退の時系列)。
倍率の意味を数字で見ておきましょう。100倍なら1%、50倍なら2%、40倍なら2.5%の逆行で証拠金がなくなります(維持証拠金があるので実際はさらに手前で清算。ハイパーリキッドのBTCを40倍で持つと約1.3%)。金融庁が個人の上限を2倍にしたのも、1日の価格変動で証拠金が足りなくなる事態を避けるためでした。当サイトは高倍率を勧めません。DEXを使う理由は倍率ではなく、ファンディングで受け取れる場面があること、24時間の板取引、銘柄の多さ、紹介コードで下がる手数料だと考えています。
レバレッジ1000倍(1001倍)はどこで?アスターの1001xモードの実態
「仮想通貨 レバレッジ1000倍」で出てくるのは、主にアスター(Aster)の1001xモードです。アスターはBNB ChainやArbitrumなどにつないで使うPerp DEXで、金融庁の登録業者ではありません。1001xモードは板取引(Pro)とは別の、ワンクリック型の取引画面です。
- 倍率:BTC/USDだけが最大1001倍。ETH/USDは250倍、その他の暗号資産は75倍、FXは200倍まで(公式ドキュメント)。BTC/USDで500倍・750倍・1001倍を選ぶと「Degen」表示になり、証拠金の追加はできません。
- 清算:2026年10月15日にログインせずに見た取引画面では、1001倍で「清算価格(証拠金の−65%)」と表示され、建値から約0.065%の逆行が清算ラインでした(ドキュメントの既定値は60%、250倍など低い倍率の画面表示は−90%)。ファンディングが積み上がると、清算はさらに近づきます。
- 手数料:500倍以上は開設手数料0%ですが、決済時に「利益×15%÷想定元本」と0.03%の大きいほうがかかります。最低の0.03%でも、1001倍では証拠金の約30%に当たります。500倍未満は開設・決済に各0.08%で、往復すると100倍で証拠金の16%、250倍で40%です。ほかに開設1回ごとに実行手数料(BNB Chain 0.50ドル、Arbitrum 0.20ドル)。
- 利益の上限:純利益のROIは1001倍で約300%、500倍・750倍で約500%が上限です。損失はすぐ清算ラインに届く一方、利益には天井があります。
0.065%はどのくらいの値動きか:2026年10月12〜14日(UTC)のハイパーリキッドのBTC 1分足で、各1分の始値で建てたとして、0.065%逆に動くまでの時間を数えると中央値は9分でした。1時間以内に0.065%逆行した割合はロングで83%、ショートで79%です(過去の値動きの集計で、将来の予測ではありません)。1000倍は「相場の方向を当てる」より前に、数分のノイズで清算されやすい倍率だということです。当サイトは1001xモードをおすすめしません。
日本から使えるか:アスターの利用規約(2026年2月25日更新)の禁止地域は米国・カナダ・英国・中国・北朝鮮・ロシア・ウクライナ・キューバ・イラン・ベネズエラ・シリアと制裁対象地域で、日本は含まれていません。金融庁の無登録業者の警告リスト(2026年9月更新)にも載っていません。ただし日本の登録業者ではないので、国内の利用者保護や相談窓口はなく、規約は所在地を偽るなどして制限を回避することを禁じています。法律上の助言ではありません。高倍率の比較はDEXのレバレッジ上限ランキング(アスターの区分・Shield・1001x)、手数料と紹介コードの細部はアスターの紹介コードと1001xモードの手数料にまとめています。
アスターを使うなら、板取引(Pro)で低い倍率から
紹介コード DTLpLc で登録すると、Aster Perps(板取引)の手数料の5%が還元されます。紹介プログラムの対象として書かれているのはAster Perpsだけで、1001xモードが対象とは書かれていません。高倍率は清算が近く、証拠金をすべて失うことがあります。
9. 税金:どちらも雑所得・総合課税(2026年の改正も)
2026年9月時点の国税庁FAQ(令和7年12月改訂)では、暗号資産取引の利益は原則として雑所得(総合課税)です(問2-2)。暗号資産の証拠金取引(レバレッジ取引)は、FXのような申告分離課税(所得税15%+住民税5%)の対象外で、総合課税とされています(問2-12)。
- 国内取引所のレバレッジ取引:雑所得・総合課税。税率は他の所得と合算して所得税5%〜45%+住民税10%(最大55%、ほかに復興特別所得税)。
- DEXの無期限先物:国税庁FAQにDEXやファンディングを直接扱った問はありません。暗号資産の証拠金取引に近いものとして、雑所得・総合課税で申告するのが一般的な扱いです。
- 損失:雑所得の損失は、給与など他の所得と通算できません(問2-11)。現行の総合課税の雑所得には、損失を翌年に繰り越す制度もありません。
つまり改正後は、国内登録業者での暗号資産デリバティブ(特定暗号資産に係るもの)は20%の分離課税に移る一方、DEXの無期限先物は条文上その対象に当たらず、総合課税のままと読めます。開始は改正金商法の施行日が決まるまで確定しません。国内・海外・DEXの先物の税金を並べた解説は仮想通貨の先物・レバレッジ取引の税金、ハイパーリキッドの取引履歴の出し方と申告はDEX(ハイパーリキッド)の税金と確定申告にまとめています。
税務上の助言ではありません。個別の扱いの最終判断は、税務署または税理士に確認してください(2026年9月29日時点の国税庁FAQ・財務省資料に基づく)。
10. 使い分け:日本円の出入口は国内、取引はDEX
国内取引所とDEXは、どちらか一方を選ぶものではありません。日本の読者に現実的なのは次の組み合わせです。
- 日本円の入口は国内取引所。本人確認を済ませた国内取引所に日本円を入金し、USDC(国内ではSBI VCトレード)やETHなどを買います(USDCの買い方と送金)。
- Arbitrum経由でDEXへ。ウォレット(MetaMaskやRabby)に送り、ArbitrumのUSDCでハイパーリキッドに入金します。最低入金は5 USDCです。手順はハイパーリキッドの入金方法を見てください。
- 取引はDEXで、倍率は自分で決める。最初はレバレッジを2〜3倍に下げ、分離マージンで少額から始めます。使い方はハイパーリキッドの使い方、手数料は手数料一覧にあります。
- 利益は国内取引所経由で日本円に戻す。USDCを出金して国内取引所に送り、売却して日本円で出金します(出金方法)。取引履歴はCSVで保存しておくと確定申告が楽です。
短期で数日だけ円建てでレバレッジをかけたいなら国内取引所、長く持つ・ショートで持つ・主要銘柄以外も取引したいならDEX、という使い分けが一つの目安です。全体の流れは日本からDEXを使うガイドにまとめています。
11. よくある質問
仮想通貨のレバレッジは日本では何倍までですか?
国内の登録業者で個人が使えるレバレッジは最大2倍です。金融商品取引業等に関する内閣府令(第117条)で、個人の暗号資産デリバティブ取引は取引額の50%以上の証拠金を預ける決まりになっているためで、2020年5月1日から適用されています。法人は日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)が公表するリスク想定比率に基づく倍率です。
レバレッジは何倍が適正ですか?
正解の倍率はありませんが、目安になるのは「何%逆に動いたら清算されるか」です。ハイパーリキッドのBTC(維持証拠金率1.25%)を分離マージンで持つと、建てた直後の清算までの距離はロングで2倍なら約49.4%、4倍で約24.1%、10倍で約8.9%、20倍で約3.8%です。金融庁は個人の上限を2倍にした理由として「顧客保護(ロスカット・ルールが十分に機能しないおそれ)、業者のリスク管理、過当投機の防止」を挙げています。損切りを清算価格より手前に置ける倍率に抑えるのが基本です。投資助言ではありません。
レバレッジ4倍は危険ですか?
4倍なら、BTCが約24.1%逆に動くと清算されます(ハイパーリキッド、分離マージン、手数料・ファンディング除く)。国内の2倍でも、必要証拠金ちょうどで建てるとGMOコインは約20.0%、SBI VCトレードは約16.7%の逆行でロスカットです。危険かどうかは倍率そのものより、証拠金の余裕と損切りの位置で決まります。
仮想通貨のレバレッジ10倍だと何%で清算されますか?
ハイパーリキッドのBTCを10倍・分離マージンでロングした場合、建てた直後なら約8.9%の下落で清算です(維持証拠金率1.25%、手数料・ファンディング除く。ショートは約8.6%の上昇)。必要証拠金は建玉の10%で、100万円分の建玉なら100,000円です。国内の登録業者では10倍は使えません(個人は最大2倍)。
国内でレバレッジが最大の取引所はどこですか?
個人の場合、国内の登録業者はすべて最大2倍で同じです(内閣府令)。違いはロスカットの位置と持ち越しコストで、必要証拠金ちょうどで建てたときのロスカットまでの下落率はbitFlyer約33.3%、GMOコイン約20.0%、SBI VCトレード約16.7%。持ち越しコストは多くが1日0.04%、BITTRADEは0.03%、SBI VCトレードは変動制です(2026年10月15日確認)。
日本から仮想通貨のレバレッジ1000倍は使えますか?
国内の登録業者ではできません。1000倍台を提供しているのはアスター(Aster)の1001xモード(BTC/USDで最大1001倍)などで、金融庁の登録業者ではなく、国内の利用者保護はありません。2026年10月15日の取引画面では1001倍の清算ラインは約0.065%の逆行で、最低の決済手数料0.03%だけでも証拠金の約30%に当たります。当サイトはおすすめしません。
仮想通貨のレバレッジ100倍は日本でできますか?
国内の登録業者ではできません(個人は最大2倍)。100倍以上を掲げているのは、金融庁に登録していない海外の業者や一部のDEXで、それぞれ独自の規約で提供しています。金融庁は無登録の海外業者に警告書を出しており、その一覧は「海外取引所は日本で使える?」で整理しています。なお100倍では1%の逆行で証拠金がほぼなくなります。ハイパーリキッドの上限はBTCで40倍、ライターはBTC・ETHで50倍です。
DEXと国内取引所の違いは何ですか?
国内取引所は金融庁に登録した事業者で、本人確認(KYC)のうえ日本円で入出金でき、分別管理などの利用者保護の対象です。レバレッジは個人2倍までです。Perp DEX(ハイパーリキッドなど)はウォレットをつないで使うセルフカストディ型で、証拠金はUSDC、倍率は銘柄ごとの上限(BTCならハイパーリキッド40倍・ライター50倍、アルトコインの多くは10倍以下)の範囲で選べ、コストは毎時のファンディングです。一方で日本の登録業者ではないので国内の利用者保護はなく、日本円の入出金もできません。
国内取引所のレバレッジ手数料はいくらですか?
GMOコイン・bitFlyer(レバレッジポイント)・Coincheck・楽天ウォレット(建玉管理料)は建玉に対して1日0.04%で、年率にすると14.6%です。BITTRADEは1日0.03%。SBI VCトレードは定額の手数料ではなく、日々変動するファンディングレートを支払うか受け取ります。取引手数料は多くの社で無料ですが、スプレッドは別にかかります(2026年10月15日確認)。
ファンディングレートと国内のレバレッジ手数料はどう違いますか?
国内のレバレッジ手数料は、ロングでもショートでも毎日0.04%を取引所に払う定額のコストです。Perp DEXのファンディングは、先物価格を現物価格に近づけるためにロングとショートの間で毎時やり取りするお金で、ロングが多ければロングが払いショートが受け取ります。ハイパーリキッドのBTCでは直近30日・2026年9月15日〜10月14日(UTC)の合計が0.7305%で、ロングの支払い(ショートの受け取り)でした。720時間のうち52時間は逆向きでした。
DEXでも追証(追加証拠金)はありますか?
ハイパーリキッドなどのDEXには、国内取引所のような追証の請求はありません。維持証拠金を割った時点でポジションが清算され、損失は分離マージンならその証拠金まで、クロスマージンなら口座の担保までです。国内取引所は証拠金維持率が100%を下回ると追証が発生し(GMOコイン・bitFlyer・SBI VCトレード)、各社とも急変時には証拠金を上回る損失が出る可能性があると説明しています。
レバレッジ取引の税金はどうなりますか?
2026年9月時点の国税庁FAQでは、国内取引所の暗号資産レバレッジ(証拠金)取引は原則として雑所得・総合課税で、FXのような所得税15%+住民税5%の申告分離課税は適用されません(問2-12)。DEXの無期限先物を直接扱った問はありませんが、同じく総合課税で申告するのが一般的です。令和8年度税制改正(所得税法等改正法は2026年3月31日成立・公布)で、国内の登録業者(暗号資産取引業者)に対する特定暗号資産の譲渡等は20%(所得税15%・住民税5%、ほかに復興特別所得税)の申告分離課税になります。適用は改正金商法の施行日の属する年の翌年1月1日からで、改正金商法(2026年7月15日成立)の施行日は公布から1年以内の政令で定める日(2026年9月29日時点で未定)です(2027年中に施行されれば2028年1月1日から)。DEXや海外業者での取引は条文上この対象に当たらず、総合課税のままと読めます。 税務上の助言ではありません。最終判断は税務署または税理士に確認してください。
国内の2倍では足りないなら、まずは少額でPerp DEXへ
ハイパーリキッドは紹介コード HOLYGRAIL で最初の2,500万ドルまで手数料4%オフ。取引手数料ゼロのライターは紹介コード 718610TD。どちらもウォレットだけで始められます。倍率は低めに設定してください。
開示:HOLYGRAIL は当サイトのハイパーリキッド紹介コード、718610TD はライター、DTLpLc はアスターの紹介コードで、紹介経由のアカウントの手数料の一部を受け取ります(あなたの負担は増えません)。倍率・手数料・ロスカット水準は各社の公式ページとAPIから転記し、主な数値は2026年10月15日に再確認しています。投資助言ではありません。レバレッジ取引は証拠金の全部を失うおそれがあります。