クロスマージンと分離マージンの違い(ハイパーリキッド):複数ポジションで共有する証拠金プールと、ポジションごとに証拠金を分けて密閉したカプセルのイメージ

この記事の要点

  • クロス:口座全体で証拠金を共有。清算までの余裕が大きく、ポジション同士で損益を相殺できる一方、清算時は全クロスポジションとクロス残高が対象。
  • 分離:ポジションごとに予算を決める方式。最大損失は割り当てた証拠金までで、清算価格は他のポジションに動かされない。ただし小さな値動きで清算される。
  • どっち?初心者・高レバ・新規銘柄・放置するポジションは分離。ヘッジ、現物+先物、こまめに見る低レバの主力はクロス。1つの口座で併用できる。
  • ハイパーリキッドはクロスがデフォルト。維持証拠金は最大レバレッジ時の当初証拠金の半分(BTC 1.25%)。BTCを40倍の分離でロングすると約−1.27%、10倍なら約−8.86%で清算。建玉中のモード切替はできない。

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最初に言葉を整理します。証拠金(マージン)はレバレッジ取引のために預ける担保です。建玉に必要なのが当初証拠金(想定元本÷レバレッジ)、ポジションを維持するために最低限残す必要があるのが維持証拠金で、これを割り込むと清算(ロスカット)されます。マージンモードが決めるのは「その維持証拠金を、口座のどのお金で支えるか」です。

1. クロスマージンとは

クロスマージンでは、クロスモードのポジションすべてが1つの証拠金プール、つまり利用可能な残高全体を共有します。取引所は、全クロスポジションの含み損益を含めた口座価値と、それらの維持証拠金の合計を比べます。清算が始まるのは、口座全体でも維持証拠金をまかなえなくなったときです。暗号資産の先物で単に「クロス」と言えば、このクロスマージンのことです。

メリット

  • 清算まで粘れる:使っていない残高もすべて支えになるため、大きな値動きに耐えられる。
  • 損益を相殺できる:勝っている側が負けている側を支える。ヘッジやペアトレードに必須。
  • 資金効率が高い:ポジションごとに余裕資金を置かなくてよく、含み益を新規建玉の証拠金に回せる。
  • 個別の管理が少ない:ポジションごとに証拠金を足す必要がない。

デメリット

  • 残高全体がリスクにさらされる:清算時は全クロスポジションとクロス証拠金を失い得る。
  • 連鎖清算:1つの負けポジションが他の清算価格を引き寄せ、相関の高い銘柄は一緒に下がる。
  • 実効レバレッジが勝手に上がる:損失で口座価値が減ると、何もしなくてもレバレッジが上がる。口座全体の実効レバレッジとクロスで清算されるまでの値動きはレバレッジ計算ツールで確認できる。
  • 清算価格が読みにくい:口座内の他のポジションの損益で常に動く。

2. 分離マージン(アイソレーテッド)とは

分離マージン(Isolated、アイソレーテッドマージン)では、1つのポジションに専用の予算を割り当てます。そのトレードを支えるのは割り当てた証拠金と、そのポジション自身の損益だけです。清算価格に達するとそのポジションだけが決済され、失うのは最大でも割り当てた証拠金です。残りの残高や他のポジションには手が付きません。

メリット

  • 損失が限定される:最悪でも割り当てた証拠金まで。
  • 清算価格が固定:他のポジションに動かされないので、その内側にストップを置きやすい。
  • 試し玉に向く:新しい銘柄や高レバのアイデアが口座全体を巻き込まない。
  • 調整できる:証拠金を足せば清算価格が遠のき、余った分は引き出せる。

デメリット

  • 早く清算される:同じレバレッジなら支える証拠金が少ない。
  • 他の含み益に助けてもらえない:口座内で勝っているポジションがあっても守ってくれない。
  • 管理の手間:ポジションごとに証拠金を決める必要がある。
  • 足し続ける罠:負けている分離ポジションに証拠金を何度も足すと、結局クロスと同じになる。

3. クロスと分離の違い:早見表

クロスマージン分離マージン
証拠金の範囲利用可能な残高全体を全クロスポジションで共有そのポジションに割り当てた額だけ
清算(ロスカット)の条件口座価値が全クロスポジションの維持証拠金の合計を下回るそのポジションの証拠金(損益込み)が自身の維持証拠金を下回る
最大損失クロス残高全体と他のクロスポジション割り当てた証拠金まで
損益の相殺できる(含み益が含み損を支える)できない(ポジションごとに独立)
清算までの余裕(同じレバレッジ)大きい(未使用の残高も支えになる)小さい(割り当て分だけ)
資金効率高い低め(ポジションごとに余裕資金が必要)
管理の手間口座全体の数値を1つ見ればよいポジションごとに証拠金を管理
連鎖清算のリスク高い(1つの損失が他を巻き込む)そのポジション内にとどまる
証拠金の追加・削減入金で追加。建玉中の当初証拠金は引き出せないポジションごとに追加・削減できる(上限あり)
向いている人・場面ヘッジ、キャリートレード、こまめに見る低レバの主力初心者、高レバ、新規銘柄、放置するポジション

この2つのモードはハイパーリキッド独自のものではなく、バイナンス、Bybit、Bitget などの海外取引所にも同じ「クロス/分離(Isolated)」の選択肢があり、考え方は共通です。「Bybit のクロスと分離はどっち?」という疑問にも、この表と次の使い分けがそのまま当てはまります。ただし維持証拠金率や清算の手順は取引所ごとに違うので、数値は各取引所の仕様で確認してください。

4. 同じ取引で比べる計算例

口座に2,000ドルがあり、BTC 0.1枚を84,000ドルでロング(想定元本8,400ドル、レバレッジ10倍)する場合を比べます。ハイパーリキッドが公開している清算価格の式と、BTCの維持証拠金率1.25%で計算しているので、実際の取引所の挙動に沿った数字です。

分離(10倍)クロス
トレードを支える証拠金割り当てた840ドル残高全体の2,000ドル
清算価格約76,557ドル(−8.86%)約64,810ドル(−22.8%)
BTCが10%下落したら途中で清算。損失は約744ドル、最大でも840ドルポジションは残る。含み損840ドル、口座残り1,160ドル
清算されたときの損失約744ドル。残りの1,160ドルは無傷約1,919ドル。バックストップ清算なら2,000ドル全額まで

分離は早く清算されるが失う額は小さく、クロスは粘れるが全額を失い得る。これが両者のトレードオフです。レバレッジの数字だけでは「どこまで値動きに耐えられるか」はわかりません。下の表は、レバレッジを上げると証拠金がどれだけ早く尽きるか、そして維持証拠金を含めるとハイパーリキッドのBTC分離ロングが実際にどこで清算されるかを並べたものです。

レバレッジ当初証拠金がゼロになる値動きハイパーリキッドのBTC分離ロングの清算
2倍50%−49.4%
3倍33.3%−32.5%
5倍20%−19.0%
10倍10%−8.86%
20倍5%−3.80%
25倍4%−2.78%
40倍2.5%−1.27%

中央の列は 100÷レバレッジ(手数料・ファンディング別)。右の列は BTC 0.1枚・84,000ドル・分離・維持証拠金1.25%で計算。維持証拠金を残す必要があるため、証拠金がゼロになる少し手前で清算されます。ハイパーリキッドのBTCの上限は40倍です。

5. どっちを使うべき?状況別の使い分け

初心者は分離が基本です。1回のトレードで失う額が決まっていて、清算価格も動かないので、損切りラインを決めやすいからです。そのうえで、状況ごとの目安は次のとおりです。

状況使うモード理由
レバレッジ取引を始めたばかり分離1回の損失が限定され、清算価格が固定されるので失敗が小さく済む
5倍を超える一方向のトレード分離高レバでは清算まで数%しかない(4章)。失う上限を決めておく
高レバのスキャルピング分離ヒゲ1本で失うのをそのトレードの証拠金までにする
新規上場・値動きの荒い銘柄を試す分離急変や板の薄さが口座全体に及ばない
一緒に動く銘柄を複数持つ(BTC・ETH・SOLのロングなど)分離、またはクロスで合計サイズを大きく減らすクロスでは負けポジション同士が互いの清算価格を引き寄せる(例B)
ヘッジ(片方ロング、相関する銘柄をショート)クロス勝っている側が負けている側を支え、ペア全体で損益が小さい動きでは清算されない
キャリートレード(現物ロング+先物ショート)クロス(ハイパーリキッドではポートフォリオマージン)現物と先物の損益は証拠金を共有して初めて相殺される
毎日確認する低レバの主力ポジションクロス残高全体が緩衝材になる。ただし同じ口座に高リスクのものを置かない
何時間も見られないポジション分離+ストップロス清算価格より内側にストップを置く
Botや新しい戦略分離かサブアカウント暴走しても本体の口座に届かない
低レバで1ポジションだけ、他に建玉なしどちらでも違いは残高のどこまでを支えに使うかだけ

併用も普通です。モードは銘柄ごとなので、分離の10倍アルトとクロスのBTC/ETHヘッジを同じ口座に置けます。分離ポジションに足してよい証拠金の上限は、エントリー前に決めておきましょう。どのモードでも、結局いちばん効くのはポジションサイズです(ポジションサイズの決め方、連鎖清算を避ける方法)。

6. 注意点

  • 建玉後にモードは切り替えられない:ハイパーリキッドでは、その銘柄にポジションがある間はクロス⇔分離の切り替えが拒否されます。変えたいときは決済してから切り替え、建て直します。
  • マージンモードとレバレッジは別の設定:分離ではレバレッジで割り当て証拠金が決まり、清算価格も変わります。クロスでは清算価格はレバレッジ設定と無関係で、低レバにしても口座の多くを当初証拠金として拘束するだけです。
  • 分離でも清算はある:分離は「失う範囲」を限定するだけです。同じレバレッジなら、むしろクロスより早く清算されます。
  • Unified Account では現物のUSDCもクロスの担保:ハイパーリキッドのデフォルトでは、現物ウォレットのUSDCもクロス証拠金として使われます。守りたい資金は分離かサブアカウントへ。
  • 清算はマーク価格で判定され、成行で執行される:急変時は最終約定価格と判定価格がずれ、約定もスリッページで不利になり得ます。清算価格ぎりぎりではなく、余裕をもってストップを置きます。
  • 追証について:ハイパーリキッドのドキュメントは、バックストップ清算でクロスのポジションと証拠金が清算ボルトに移り、分離ポジションがなければ口座価値がゼロになると説明しています。口座残高を超える追加入金の請求についての記述はありませんが、クロスでは「残高全額」が最悪ケースだと考えてください。

7. ハイパーリキッドでのクロスと分離

マージンモードはポジションを建てる前に、注文フォーム上部の「Cross」ボタンで銘柄ごとに選びます。その右にはレバレッジ(例:「20x」)とアカウントモード(「Unified」)のボタンが並んでいます。アプリの説明文を訳すと、クロスは「すべてのクロスポジションが同じクロス証拠金を担保として共有する。清算時にはクロス証拠金残高と、このモードの残りのポジションを失う可能性がある」。分離は「各ポジションに割り当てる証拠金を制限してリスクを管理する。分離ポジションの Margin Ratio が100%に達するとそのポジションは清算される」とされています。

ハイパーリキッドのBTC-USDC注文フォーム。Cross・20x・Unifiedボタンと清算価格・必要証拠金の表示
ハイパーリキッドのBTC-USDC取引画面(2026年9月19日撮影)。注文フォーム上部に Cross/20x/Unified のボタン、下部に Liquidation Price と Margin Required が表示される。アプリは英語表示のみ。
ハイパーリキッドではクロスマージン(デフォルト)分離マージン(Isolated)
担保全クロスポジションで共有(Unifiedなら現物のUSDCも含む)そのポジションに割り当てた固定額
含み益の扱い新規ポジションの当初証拠金として自動で使えるそのポジションの証拠金に加算されるだけ
証拠金の追加・引き出しUSDCの入金・振替で追加。建玉中の当初証拠金は引き出せない建玉後に Adjust Margin で追加・削減できる
レバレッジ設定で清算価格は変わる?変わらない(低レバは担保を多く拘束するだけ)変わる(割り当て証拠金が変わるため)
バックストップ清算で失うもの全クロスポジションとクロス証拠金そのポジションと証拠金だけ

strict isolated は分離と同じ仕組みで、証拠金を途中で引き出せず決済に応じて戻る方式です。2026年9月27日のAPIでは、バリデーター運営の無期限でこの設定が付いているのは上場廃止済みの旧銘柄8つだけで、稼働中の178市場はすべてクロスと分離の両方を選べました。ただしHIP-3市場では現役の銘柄にも残っていて、同日時点で io の稼働8市場のうち7つ、mkts の4市場のうち1つが strict isolated でした。証拠金を後から引き出せる前提で建てる前に、注文フォームで確認してください。一方、株式や商品を扱う HIP-3 市場には 「no cross」(分離のみ、証拠金の引き出しは可)という設定があります。trade.xyz では稼働中109市場のうち90市場がこれに該当しました(HOOD、COIN、PLTR、ORCL など)。XYZ100、NVDA、TSLA、AAPL、META、GOLD などの主要銘柄はクロスも使えます(trade.xyz の解説)。

見落としやすいルールが2つあります。1つ目は、レバレッジがチェックされるのは建玉時だけという点です。建玉中にレバレッジを上げることもでき、ドキュメントには「その後の監視は利用者の責任」とあります。2つ目は証拠金を外へ動かす制限です。出金、現物やサブアカウントへの振替、分離証拠金の削減では、残る証拠金が「当初証拠金」と「全建玉の想定元本の10%」の大きい方以上でなければなりません。建玉が30,000ドルあれば、口座を3,000ドル未満にはできません。

ワンウェイのみ:ヘッジモード(両建て)はない

ハイパーリキッドのポジションは1つの口座・1つの銘柄につき1つのワンウェイ方式で、Binance や Bybit、アスターにある「ヘッジモード」(同じ銘柄のロングとショートを同じ口座で別々に持つ機能)はありません。API のポジション情報は "type": "oneWay" で返り、取引画面にもポジションモードの切替はありません(2026年9月25日確認)。そのため、0.1 BTC のロング中に0.15 BTC 売ると、ロングが決済されて同じ注文で0.05 BTC のショートが建ちます(ドテン)。決済・損切り・利確の注文には Reduce Only を付けて、意図しないドテンを防ぎましょう。マージンモードもロング・ショート別ではなく銘柄単位です。

同じ銘柄で両建てしたいときは、サブアカウントで反対側を持ちます(マスターの取引高が10万ドルに達すると作成可能)。ただし口座が別なので、マスター側の含み益はサブアカウントのショートを守らず、ヘッジ側だけが清算されることがあります。ヘッジ側は低レバレッジの分離にし、両方の口座を監視してください。保有している現物を守るだけなら、現物を持ったまま無期限先物をショートする方法もあります。方法ごとの比較は無期限先物でのヘッジ(両建て)のやり方へ。

8. 当初証拠金・維持証拠金とティア表

建玉に必要な当初証拠金は 数量 × マーク価格 ÷ レバレッジ です。清算が始まる維持証拠金は最大レバレッジ時の当初証拠金の半分で、40倍のBTCの1.25%から3倍銘柄の16.7%までです。高レバレッジを使える銘柄は実は少数派です。2026年9月27日時点の稼働中178市場の内訳は、40倍が1(BTC)、25倍が1(ETH)、20倍が2(SOL・XRP)、10倍が30、5倍が56、3倍が88でした。大口ポジションは上位ティアに入ると最大レバレッジが下がり、維持証拠金率が上がります。ただし「維持控除(maintenance deduction)」があるため、境界を超えた部分だけが高い率で計算されます。

銘柄想定元本(USDC)→ 最大レバレッジ維持証拠金率
BTC0〜1億5,000万ドル: 40倍 / 超: 20倍1.25% → 2.5%
ETH0〜1億ドル: 25倍 / 超: 15倍2% → 3.33%
SOL0〜7,000万ドル: 20倍 / 超: 10倍2.5% → 5%
XRP0〜4,000万ドル: 20倍 / 超: 10倍2.5% → 5%
HYPE・DOGE・AVAX・LINK・SUI・ZEC・ENA・kPEPE など(21市場)0〜2,000万ドル: 10倍 / 超: 5倍5% → 10%
ARB・BNB・DOT・JUP・ONDO・PAXG・TRX・XPL など(9市場)0〜300万ドル: 10倍 / 超: 5倍5% → 10%
その他(単一ティア)5倍または3倍10%または16.7%

出典:公式ドキュメント「Margin tiers」とAPIの margin tables(2026年9月確認)。銘柄別の上限は銘柄別レバレッジ上限を参照。

9. 清算価格の公式

ハイパーリキッドは清算価格の計算式を公開しており、クロスと分離で違うのは margin_available だけです。

清算価格 = 価格 − side × margin_available ÷ 数量 ÷ (1 − l × side)

  • side はロングが1、ショートが−1。l は 1÷維持レバレッジで、維持証拠金率と同じ値です(BTC 1.25%、ETH 2%、SOL 2.5%、10倍銘柄 5%)。ティアのある銘柄は、清算価格時点の想定元本に対応するティアを使います。
  • クロス:margin_available = 口座価値 − 必要維持証拠金。口座価値には全クロスポジションの含み損益が入ります。
  • 分離:margin_available = 分離証拠金 − 必要維持証拠金。

清算の判定はマーク価格で行われます。マーク価格は外部CEXの価格とハイパーリキッドの板を組み合わせたもので、急変時には最終約定価格と離れることがあります。注文前に表示される清算価格は見積もりで、アプリも「他の価格が一定と仮定した推定」と注記しています。建玉後は実際のエントリー価格に基づく値になりますが、ファンディングの支払いや、クロスなら他のポジションの損益で動き続けます。リスクが十分低いと、清算価格が表示されないこともあります。他の取引所も含めた計算手順は清算価格の計算方法で解説しています。

10. 計算例:BTC・ETH、クロスと分離

例A:分離マージンでBTC 0.1枚、84,000ドル

想定元本は8,400ドル、維持証拠金は1.25%×8,400ドル=105ドルでレバレッジに関係なく一定です。変わるのは分離証拠金の額と、それに伴う清算までの距離です。

レバレッジ分離証拠金維持証拠金ロングの清算価格ショートの清算価格
40倍(上限)210ドル105ドル約82,937ドル(−1.27%)約85,037ドル(+1.23%)
20倍420ドル105ドル約80,810ドル(−3.80%)約87,111ドル(+3.70%)
10倍840ドル105ドル約76,557ドル(−8.86%)約91,259ドル(+8.64%)
5倍1,680ドル105ドル約68,051ドル(−19.0%)約99,556ドル(+18.5%)
3倍2,800ドル105ドル約56,709ドル(−32.5%)約110,617ドル(+31.7%)

40倍ロングを検算します。margin_available=210ドル−105ドル=105ドル。これを0.1で割ると1,050ドル、さらに(1−1/80)で割ると1,063ドル。84,000ドル−1,063ドル=82,937ドルが清算価格です。最大レバレッジでは清算距離はほぼ維持証拠金率そのもので、BTCの1時間の値幅でも届くことがあります。

例B:同じBTC 0.1枚をクロスで、口座5,000ドル

クロスでは口座全体から総維持証拠金を引いた額が margin_available になり、レバレッジ設定は関係なくなります。ここにETH 3枚ロング(2,700ドル、想定元本8,100ドル、維持証拠金2%=162ドル)を加え、ETHの損益でBTCの清算価格がどう動くかを見ます(BTC価格は一定とします)。

状況口座価値総維持証拠金BTCの清算価格84,000ドルからの距離
BTC 0.1枚ロングのみ5,000ドル105ドル約34,430ドル−59.0%
+ETH 3枚ロング(2,700ドル、損益ゼロ)5,000ドル267ドル約36,071ドル−57.1%
ETH が2,000ドルの含み損3,000ドル227ドル約55,919ドル−33.4%
ETH が2,000ドルの含み益7,000ドル307ドル約16,223ドル−80.7%

クロスはBTCに大きな耐久力を与えます。しかしETHの2,000ドルの含み損だけで、BTCの清算価格は約20,000ドル跳ね上がります。現実の暴落ではBTCとETHは一緒に下がります。両方が同じ率で下がる場合、ロング合計16,500ドルのこの5,000ドル口座は、59%ではなく約29%の下落で清算されます。10倍の分離なら、ETHがどうなっても清算価格は76,557ドルのままです。

例C:ETHを分離で

ETH 3枚ロングを2,700ドルで建てると、維持証拠金は2%×8,100ドル=162ドル。25倍(上限)なら分離証拠金324ドルで清算は約2,645ドル(−2.04%)、10倍なら810ドルで約2,480ドル(−8.16%)です。

11. Margin Ratio と国内の「証拠金維持率」の換算

「ハイパーリキッド 証拠金維持率」で検索する人が戸惑うのがここです。国内の暗号資産FXなどでよく見る証拠金維持率は、多くの場合「純資産÷必要証拠金」で表され、下がるほど危険です。ハイパーリキッドのアプリにその表示はなく、代わりにMargin Ratio=維持証拠金÷口座価値が出ます。こちらは上がるほど危険です。アカウントモードごとの表示は次のとおりです。

  • Cross Margin Ratio(標準アカウント):「Maintenance Margin / Portfolio Value。Margin Ratio が100%に達するとクロスポジションは清算される」。
  • Unified Account Ratio(デフォルトの Unified Account):担保資産ごとに「クロス維持証拠金÷(その資産の残高−分離証拠金)」を計算し、最大の値を採用。アプリの説明は「95%を超えるとポートフォリオが清算される可能性がある」。
  • Portfolio Margin Ratio(ポートフォリオマージン):借入とLTV加重の担保を含めた比率で、95%超で清算対象。
  • 分離ポジションの Margin Ratio:そのポジションの維持証拠金÷分離証拠金。100%で清算。
  • Health Factor(借入):100%未満だと追加の借入ができなくなるだけで、それ自体は清算の条件ではありません。

国内式に直すには 1÷Margin Ratio を計算します。

ハイパーリキッドの Margin Ratio国内式の証拠金維持率(維持証拠金ベース)目安
5%2,000%余裕十分
25%400%注意し始める水準
50%200%減らす判断をする水準
95%約105%Unified/ポートフォリオマージンで清算の可能性
100%100%標準アカウントのクロスは清算

「目安」の25%・50%は当サイトが提案する運用上の線で、ハイパーリキッドが定めた基準ではありません。国内式の維持率は業者によって分母(必要証拠金の定義)が異なるため、あくまで換算の考え方として参照してください。

計算例(標準アカウント)。例BでETHが損益ゼロのとき、維持証拠金267ドル÷口座5,000ドル=5.3%(国内式で約1,870%)。BTCとETHが同時に10%下がると口座3,350ドル・維持証拠金240ドルで7.2%。20%下がると1,700ドル・214ドルで12.6%。約29%で100%に達します。比率は直線的には上がらないため、「エントリー時の2倍になったら警戒」を合図にするのが実用的です。

比率の近くには、実効レバレッジも表示されます。Cross Account Leverage=クロス建玉総額÷クロス口座価値、Unified Account Leverage=クロス建玉総額÷担保残高合計です。例Bは3.3倍(16,500ドル÷5,000ドル)から始まり、ETHが2,000ドルの含み損になると4.8倍(14,500ドル÷3,000ドル)になります。何もしていなくても実効レバレッジは上がる、というのが「監視は利用者の責任」の意味です。

12. Unified Account・ポートフォリオマージン・標準モード

クロスマージンを何が支えるかは「アカウントモード」で決まります。注文フォーム右上のボタンに現在のモードが表示されます。

モードクロスを支える担保見る比率向いている人
Unified Account(デフォルト・推奨)資産ごとに1つの残高。USDCは無期限・USDC建てHIP-3(trade.xyzなど)・現物で共通Unified Account Ratio(95%超で危険)ほとんどの人
ポートフォリオマージン全クロス無期限+現物のHYPE・BTC・USDC・USDT。不足分は自動借入(LTV:HYPE 65%、BTC 50%)Portfolio Margin Ratio(95%超で清算対象)現物+先物のヘッジ、キャリートレード
標準(マニュアル)無期限と現物の残高が別。クロスはDEXごとCross Margin Ratio(100%で清算)マーケットメイカー、Bot、ビルダーコード用アドレス(必須)
  • Unified では現物のUSDCも証拠金になります。アプリの移行画面には「すべてのUSDC担保がクロス証拠金として使われる」とあります。清算から守りたい資金は、分離ポジションにするかサブアカウントに分けてください。
  • アクション数の上限:Unified とポートフォリオマージンは1日50,000アクションまでです。標準モードにこの制限はありません。
  • ポートフォリオマージンの条件:ドキュメントでは、マスター口座の口座価値1万ドル超または加重取引高500万ドル超、かつ口座価値2,500万ドル未満です。サポートFAQは「500万ドル未満」としていて食い違うため、アプリに表示される上限を確認してください。切り替え時は建玉・注文・TWAPがゼロである必要があります。ステーブルコインの借入金利は年5%から始まり、利用率が80%を超えると急上昇します。清算は板を通さず、バックストップ清算人が直接引き取ります。サブアカウントは別口座として扱われます。

なお、クロスか分離かは「どのポジションで証拠金を共有するか」の選択で、証拠金を何の資産で持つか(ポートフォリオマージン以外では USDC などのステーブルコイン)とは別の話です。CEX では証拠金の資産は契約の種類で決まります(コイン証拠金とUSDT証拠金の違い)。

13. 清算で実際に起きること

  1. 板での清算:口座価値(分離ならその証拠金)が維持証拠金を下回ると、全数量の成行注文が板に出ます。100,000 USDCを超えるポジションは20%ずつで、部分清算の後は30秒のクールダウンがあり、その間の清算注文は全数量になります。維持証拠金を満たせれば残りの証拠金は手元に残り、清算手数料はありません(約定には通常のテイカー手数料がかかります)。取引履歴には「Market Liquidation」と表示されます。
  2. バックストップ清算:板で処理しきれず口座価値が維持証拠金の3分の2を下回ると、HLPの一部である清算ボルトが引き取ります。クロスなら全クロスポジションとクロス証拠金が移り、分離ポジションがなければ残高はゼロです。分離ならそのポジションだけが移ります。このとき維持証拠金は返ってきません。公式がストップロスを勧めているのはこのためです(ストップロスの設定方法)。
  3. 自動デレバレッジ(ADL):バックストップでも吸収できない場合の最終手段として、反対側の利益が出ているポジションが直前のマーク価格で決済されます。

清算で生じた損益はHLPの預け入れ者に分配されます(HLPとボールト)。他のトレーダーの清算がどこに集中しているかは清算マップで確認できます。

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14. アプリでの健全性チェック手順

  1. アカウントサマリーを見る:取引画面のサマリー(モードによって「Unified Account Summary」や「Portfolio Margin Summary」)に、比率、Portfolio Value、Unrealized PNL、Perps Maintenance Margin、実効レバレッジが並びます。「新規を止める比率」(例:30%)と「減らす比率」(例:50%)を事前に決めておきましょう。
  2. Positions タブ:列は Market、Size、Position Value、Entry Price、Mark Price、PNL (ROE %)、Liq. Price、Margin、Funding。見るのは損益ではなく、Mark Price から Liq. Price までの距離(%)です。Funding 列は建玉以降の純ファンディングで、1時間ごとの支払いが数日続くと証拠金を削ります(ファンディングレート解説)。
  3. 注文前:Liquidation Price、Order Value、Margin Required を確認します。アプリの注記どおり、この見積もりは「現物と無期限のヘッジを考慮しない」点に注意してください。
  4. 約定のたびに再確認:一部決済やドテンの後は、想定外のサイズが残りがちです。決済には Reduce Only を使いましょう。
  5. 勝ちポジションを閉じても証拠金が全部は戻らない:クロスでは、他に含み損のポジションがあると、解放された証拠金がそちらに充てられます(サポートFAQの解説どおり)。

信号機ルールの例:緑は比率が安定し、清算距離がストップより十分外にある状態。黄は比率がエントリー時の2倍、または清算距離が日々の通常の値幅の内側に入った状態で、ストップを締めてサイズを減らします。ナンピンは既定の選択肢にしません(買い増すなら、ナンピン計算ツールで清算価格を先に確認します)。赤は比率が「減らす水準」に近いか、相関の高い複数ポジションが同時に負けている状態で、黄に戻るまで減らします。

15. APIでの監視とアラート

アプリの設定には「Notifications & Sounds」の中に Push Notifications がありますが、証拠金率の警告として何が通知されるかは公開ドキュメントに書かれていません。確実なアラートが欲しいなら、公開APIで自作するのが確実です。アドレスの状態を読むだけならAPIキーは不要です。

  • スナップショット:https://api.hyperliquid.xyz/info に type "clearinghouseState" とアドレスをPOSTします(IPあたり毎分1,200のうちウェイト2)。marginSummary.accountValue、totalMarginUsed、totalNtlPos、crossMaintenanceMarginUsed、withdrawable と、各ポジションの liquidationPx、marginUsed、leverage.type、cumFunding が返ります。crossMaintenanceMarginUsed÷accountValue がクロスの Margin Ratio です。
  • Unified/ポートフォリオマージン:残高は spotClearinghouseState で読むよう公式が案内しています。Unified Account Ratio の正確な計算関数も公式ページに掲載されています。userAbstraction でそのアドレスのモードがわかります。
  • ストリーミング:WebSocket で clearinghouseState(HIP-3も使うなら allDexsClearinghouseState)と、約定・ファンディング・清算イベントが届く userEvents を購読します。
  • 複数口座を見るときの上限:1つのIPで、WebSocket接続は10本、購読は1,000件、ユーザー別の購読はユニークアドレス10個までです。マスター+サブアカウント10個は11アドレスになるので、一部はポーリングにします。10アドレスを5秒ごとにポーリングしても毎分240ウェイトで、上限内に収まります。

最小構成のアラートは、数秒ごとに各アドレスの比率と分離ポジションの清算距離を計算し、黄で通知、赤で Reduce Only 注文を出すというものです。Botなら、黄の間は新規エントリーを止めるゲートを入れます。詳しくはAPI ガイド、WebSocket 解説、レート制限へ。

16. ライター(Lighter)との比較

ライター(Lighter)にもクロスと分離がありますが、リスクエンジンは市場ごとに3段階の証拠金率で動きます。BTC・ETH(最大50倍)は当初2%・維持1.2%・クローズアウト0.8%です。当初と維持の間は「清算前」の状態でリスクを減らす操作しかできず、維持を割ると注文取消の後にIoC注文で清算され、有利に約定した分から最大1%が保険プールLLPに入ります。クローズアウトを割るとLLPがポジションを引き取ります。ハイパーリキッドは清算手数料がなく、BTCの維持証拠金は1.25%です。ライターの Standard 口座は手数料0%/0%なので、「分離+ストップ」の運用を安く回せます(ハイパーリキッドとライターの比較)。ライターの紹介コード 718610TDで登録した場合の特典は「Premium手数料の最初の1週間分をリベート」です(Premium に切り替えたときに適用)。

17. 日本から使う人が知っておきたいこと

  • レバレッジの前提が国内と違います。金融商品取引業等に関する内閣府令(第117条)により、国内業者で個人が暗号資産デリバティブを取引する場合の証拠金は取引額の50%(実質2倍まで)です。ハイパーリキッドではBTCが最大40倍まで選べますが、例Aのとおり40倍では約−1.27%で清算されます。国内の2倍に慣れた感覚で高レバを選ぶのは危険です。
  • アプリは日本語非対応です。表示言語は English、Français、简体中文、한국어、Español で(2026年9月確認)、「Cross」「Isolated」「Margin Ratio」「Liq. Price」などは英語のまま読む必要があります。本記事の表を手元に置いておくと便利です。
  • 入金ルート:日本円を直接入金する方法はありません。国内の登録業者で暗号資産を買い、自分のウォレット経由でUSDCなどを入金します(手順はハイパーリキッドの使い方)。
  • 規制:ハイパーリキッドは日本の登録業者ではありません。資金決済法の登録義務と罰則は事業者向けで、個人が海外サービスを使うこと自体を罰する規定はありません。ただし国内業者のような分別管理などの利用者保護はなく、トラブル時に国内当局を頼ることもできません。
  • 税金:マージンモードが税金に影響することはありません。国税庁FAQ(令和7年12月版)では、暗号資産の証拠金取引は申告分離課税の対象外で、雑所得・総合課税とされています(問2-12)。損失は給与など他の所得と通算できません(問2-11)。清算で確定した損失も取引記録として残しておきましょう(DEX取引の税金と記録の残し方)。

本記事は法律・税務上の助言ではありません。判断に迷う場合は専門家に確認してください。

18. よくある質問

Cross margin(クロスマージン)とはどういう意味ですか?

口座内のすべてのクロスポジションが、1つの証拠金(利用可能な残高全体)を共有する方式です。あるポジションの含み益が別のポジションを支えるため清算までの余裕は大きくなりますが、1つの大きな損失で口座全体が減り、清算時にはすべてのクロスポジションがまとめて対象になり得ます。ハイパーリキッドではこれがデフォルトのモードです。

仮想通貨の「クロス」とは何ですか?

暗号資産の先物・レバレッジ取引で注文画面に出てくる「クロス(Cross)」は、クロスマージンのことです。隣にある「分離(Isolated/アイソレーテッド)」と対になっていて、証拠金を口座全体で共有するか、ポジションごとに分けるかを選ぶ設定です。為替の「クロス円」やチャートの「ゴールデンクロス」とは別の意味です。

分離マージン(アイソレーテッド)とは?

1つのポジションに決まった額の証拠金を割り当てる方式です。そのポジションを支えるのは割り当てた証拠金(とそのポジション自身の損益)だけなので、清算されても失うのは原則その証拠金までです。そのぶん清算までの値幅は小さくなりますが、残りの残高や他のポジションには影響しません。

クロスと分離はどっちがいいですか?初心者はどっち?

初心者や、1回の高レバレッジトレード、新しい銘柄、目を離すポジションには分離が向いています。1回の損失が割り当てた証拠金までに収まり、清算価格が他のポジションに動かされないからです。クロスは、ロングとショートを組み合わせたヘッジや現物+先物のキャリートレード、こまめに管理する低レバレッジのポジション向きです。迷ったら分離を基本にし、クロスは目的があるときに使うのが無難です。

クロスマージンだと口座残高を全部失うことがありますか?

あります。クロスポジションが清算されると、その背後にあるクロス証拠金を失い得ます。ハイパーリキッドでは、板で処理しきれず口座価値が維持証拠金の3分の2を下回ると、清算ボルトが全クロスポジションとクロス証拠金を引き取り、分離ポジションがなければ口座価値はゼロになると公式ドキュメントに書かれています。デフォルトの Unified Account では現物のUSDCもクロスの担保です。分離ポジションや別のサブアカウントの資金には影響しません。

分離マージンなら清算されませんか?

いいえ、清算はされます。分離が制限するのは「清算で失う範囲」で、「清算されるかどうか」ではありません。同じレバレッジなら、そのポジションの証拠金しか支えがない分離のほうが、残高の大きいクロスより早く清算されます。ハイパーリキッドでは分離ポジションの Margin Ratio が100%に達すると清算されます。証拠金の追加、サイズの縮小、ストップロスで備えます。

ポジションを建てた後にマージンモードは切り替えできますか?

ハイパーリキッドではできません。公式ドキュメントは「建玉時にマージンモードを選ぶ」としていて、その銘柄にポジションがある間の切り替えは取引所に拒否されます(APIのエラーは "Cannot switch leverage type with open position.")。いったん決済し、注文フォームで Cross/Isolated を切り替えてから建て直します。建玉中にできるのは、レバレッジの引き上げと、分離なら証拠金の追加・削減です。

マージンモードとレバレッジ倍率は別ですか?

別の設定です。レバレッジは建玉に必要な当初証拠金(想定元本÷レバレッジ)を決め、マージンモードは失敗したときにどの資金まで失い得るかを決めます。ハイパーリキッドでは注文フォーム上部の2つのボタンで、どちらも銘柄ごとに設定します。分離ではレバレッジが清算価格も決めますが、クロスの清算価格はレバレッジ設定と無関係だと公式ドキュメントに明記されています。

クロスと分離は同時に使えますか?

使えます。モードは銘柄ごとなので、同じ口座に分離の10倍アルトコインとクロスのBTC/ETHを並べられます。分離ポジションはクロス残高を使わず、クロスが清算されても影響を受けません。逆に分離が清算されても、クロスのポジションはそのままです。

ハイパーリキッドのデフォルトのマージンモードはどちらですか?

クロスマージンがデフォルトです。バリデーター運営の稼働中の無期限(2026年9月27日時点で178市場)はすべて分離も選べます。一方、ビルダーが展開するHIP-3市場には分離専用のものがあり、同日時点で trade.xyz の109市場のうち90市場が「no cross」でした。

維持証拠金はいくらですか?

その銘柄の最大レバレッジにおける当初証拠金の半分です。BTC(最大40倍)1.25%、ETH(25倍)2%、SOL・XRP(20倍)2.5%、10倍銘柄5%、5倍銘柄10%、3倍銘柄16.7%。自分が選んだレバレッジでは変わりません。

ハイパーリキッドの「証拠金維持率」はどこで見られますか?

アプリには国内取引所の「証拠金維持率」という表示はなく、代わりに Margin Ratio(維持証拠金÷口座価値)が表示されます。標準アカウントの Cross Margin Ratio は100%でクロスポジションが清算、デフォルトの Unified Account では Unified Account Ratio が95%を超えると清算の可能性があります。国内式の証拠金維持率に直すには 1÷Margin Ratio を計算します(例:25%なら400%)。

清算されると証拠金はすべて失いますか?

板での清算で維持証拠金を満たせれば、残った証拠金は手元に残り、清算手数料もありません。ただし口座価値が維持証拠金の3分の2を下回ると清算ボルト(HLPの一部)がポジションを引き取り、維持証拠金は返ってきません。クロスなら全クロスポジションとクロス証拠金が対象です。

APIで口座の健全性を監視できますか?

できます。info エンドポイントの "clearinghouseState"(ウェイト2)か同名の WebSocket 購読で、accountValue、crossMaintenanceMarginUsed、withdrawable、各ポジションの liquidationPx などが取れます。crossMaintenanceMarginUsed÷accountValue がクロスの Margin Ratio です。Unified/ポートフォリオマージンでは spotClearinghouseState で残高を読むよう公式が案内しています。

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