仮想通貨の損益計算ツールのイメージ:複数のDEXの取引履歴を集計エンジンに取り込み、損益を一覧にする流れ

結論(2026年9月29日確認)。ハイパーリキッド中心なら、無料プランでも取引履歴とFunding履歴のCSVを取り込めるクリプタクトが第一候補です。LighterやAsterも使うなら、公式の連携ページがあるKoinlyが唯一の自動取込先で、ほかのツールでは手作業のファイル作成が必要になります。edgeXはクリプタクトとクリプトリンクが対応しています。Gtaxは2026年9月27日で提供を終え、2026年10月5日からクリプタクトに統合されるため、新しく選ぶ候補からは外れます。

税務上の助言ではありません。この記事は各ツールの公表情報と国税庁FAQを2026年9月29日時点でまとめた一般的な情報です。ツールの計算結果が正しいかどうか、DEX取引の区分などの最終判断は、税務署または税理士に確認してください。当サイトはどの税金計算ツールとも紹介関係がありません。

1. 結論:DEX・Perpトレーダー向けの損益計算ツールの選び方(2026年9月確認)

損益計算ツール選びでいちばん大事なのは、自分が使っている取引所・ウォレットをそのツールが読み込めるかです。国内取引所だけなら、どのツールでも大きな差はありません。差が出るのはDEX、とくに無期限先物(Perp)のDEXです。国内の比較記事は国内取引所の対応数が中心で、ハイパーリキッドやLighterへの対応まで載っていないことがほとんどなので、ここでは各社の公式の対応一覧を1つずつ確認しました。

使い方別のおすすめ(2026年9月29日時点)
こんな人第一候補理由
ハイパーリキッドが中心、国内取引所も使うクリプタクト取引履歴とFundingの2つのCSVに全プランで対応。対応取引所・チェーンは189。総平均法・移動平均法で計算できる
Lighter・Asterでも取引しているKoinly3社のうち公式の連携ページがあるのはKoinlyだけ。読み取り専用のキーでAPI同期できる
edgeXを使っているクリプタクト/クリプトリンクどちらもedgeXのCSVに対応。クリプタクトは資金調達料の列も読み込む
年間の取引が少なく、費用をかけたくない国税庁の計算書(Excel)無料。国税庁「暗号資産の計算書」(移動平均法用・総平均法用のExcel)を使い、自分で転記・計算する
以前Gtaxを使っていたクリプタクト(自動移行)2026年10月5日からGtaxのログイン情報でそのまま使える。ほかのツールへの乗り換えも自由

どのツールも「取り込んだデータが正しければ正しく計算する」道具です。DEXの損益の区分(雑所得・総合課税)やUSDC建ての損益の円換算といった考え方はハイパーリキッド・DEXの税金と確定申告で解説しているので、ツールを選ぶ前に一度目を通しておくと、取込後のチェックが楽になります。

2. 対応表:クリプタクト・Koinly・クリプトリンク × Hyperliquid・Lighter・Aster・edgeX

各ツールの公式ページ(クリプタクトの「対応取引所&ブロックチェーン」、Koinlyの取引所別連携ページ、クリプトリンクのヘルプ「対応している取引所・対応チェーンリスト」)を2026年9月29日に確認した結果です。「掲載なし」はその日の一覧に載っていなかったという意味で、今後対応する可能性はあります。

DEXごとの取込方法(2026年9月29日時点、各社の公式一覧より)
DEXクリプタクトKoinlyクリプトリンク国税庁の計算書
ハイパーリキッド(Hyperliquid) ○ CSV:取引履歴+Funding(全プラン) ○ API:ウォレットアドレスを貼るだけ ○ CSV:Trade History+Funding History(個人基本プラン) 手入力(Excel)
Lighter △ 対応一覧に掲載なし → カスタムファイル ○ API:アドレス+読み取り専用トークン △ 対応一覧に掲載なし → 汎用フォーマット 手入力(Excel)
Aster △ 対応一覧に掲載なし → カスタムファイル ○ API:読み取り専用のAPIウォレット △ 対応一覧に掲載なし → 汎用フォーマット 手入力(Excel)
edgeX ○ CSV:無期限の実現損益(資金調達料の列あり、全プラン) × 連携ページなし(404) ○ CSV:証拠金取引(個人基本プラン) 手入力(Excel)
出典対応取引所&ブロックチェーン(189件)Hyperliquid・Lighter・Aster連携ページ対応取引所リスト(54か所)国税庁

○=公式の一覧・連携ページに掲載。△=一覧になく、自作ファイル(クリプタクトのカスタムファイル、クリプトリンクの汎用フォーマット)で登録する。×=公式の連携ページがない。クリプトリンクは無料プランだと国内取引所しか取り込めず、海外取引所(DEXを含む)は個人基本プラン以上が必要です。

クリプタクト:ハイパーリキッドは「取引履歴」と「Funding」の2ファイル

クリプタクトの対応一覧では、ハイパーリキッドはファイルアップロードで、無料プランを含む全プランが対象です。対応ファイルは「HyperLiquid/取引履歴」と「HyperLiquid/Funding」の2種類に分かれていて、Perpを取引しているなら両方をアップロードしないとファンディングの受払いが損益に入りません。API連携はなく、ハイパーリキッドの画面からCSVを出して取り込む方式です。LighterとAsterは189件の一覧にありませんでした(名前の似た「Astar」は別のブロックチェーンです)。

クリプタクトの対応取引所ページのHyperLiquid。ファイルアップロード、無料からPro Unlimitedまで全プラン対応、対応ファイルはHyperLiquid/取引履歴とHyperLiquid/Funding、処理可能なヘッダーtime,coin,dir,px,sz,ntl,fee,closedPnl
クリプタクト「対応取引所&ブロックチェーン」のHyperLiquidのページ(2026年9月29日時点)。全プラン対応で、取引履歴とFundingの2ファイルに分かれている。

edgeXは「edgeX/無期限の実現損益」というCSV1種類で、ヘッダーに「資金調達料」の列が含まれています。ハイパーリキッドと違い、ファンディングは同じファイルの中で扱われます。

Koinly:Lighter・Asterまで読み取り専用のキーでAPI同期

Koinlyは取引所ごとに連携ページを公開していて、ハイパーリキッドは公開アドレスを貼るだけ、Lighterはアドレスと読み取り専用トークン、Asterは「Read」だけを許可したAPIウォレットで同期します。3社のうちLighterとAsterを自動で取り込めるのはKoinlyだけでした。一方、edgeXの連携ページ(koinly.io/integrations/edgex/)は2026年9月29日時点で「Page not found」でした。

KoinlyのLighter連携ページのAPI手順。アドレスはイーサリアムウォレットの0xアドレス、API tokenはapp.lighter.xyzのMore、API keysからRead-onlyのトークンを発行してKoinlyに貼り付ける
Koinlyの「How to do your Lighter taxes with Koinly」のAPI手順(2026年9月29日時点)。Lighterの画面で読み取り専用トークンを発行して貼り付ける。

ハイパーリキッドの連携ページには「1ウォレットあたり10,000件まで同期できる」という制限の注記があります。ボットで大量に約定する人は、件数と取込漏れに注意してください。

クリプトリンク:ハイパーリキッドとedgeXはファイル取込、有料の基本プランが必要

クリプトリンクのヘルプにある対応取引所は国内外あわせて54か所です。ハイパーリキッドは現物取引と証拠金取引のファイル取込(API連携なし)、edgeXは証拠金取引のファイル取込で、どちらも「個人基本プラン」が必要です。ハイパーリキッドについては、クリプタクトと同じくTrade HistoryとFunding Historyの両方を取り込むよう案内しています。LighterとAsterは一覧になく、未対応の取引所は「汎用フォーマット」に書き写して登録する方式です。

クリプトリンクのヘルプ「対応している取引所・対応チェーンリスト」。国内・国外あわせて54か所の取引所に対応、含まれていない場合は汎用フォーマットに打ち替えて登録できると書かれている
クリプトリンクのヘルプ「対応している取引所・対応チェーンリスト」(2026年9月29日時点)。一覧にない取引所は汎用フォーマットで登録する。

3. Gtaxのクリプタクト統合:いつから・何が引き継がれるか

検索結果の上位に出てくる損益計算ソフト「Gtax」は、クリプタクトを運営する株式会社pafinのグループに入り、クリプタクトに統合されることになりました。Gtaxのサポートセンターの案内(「Gtaxサービス統合についてのご案内」)による日程は次のとおりです。

  • 2026年7月1日:Gtaxの新規ユーザー登録を停止(同日、pafinがGtaxの子会社化と統合を発表)。
  • 2026年9月27日:Gtaxのサービス提供を終了。翌日以降はGtaxにログインできません。
  • 2026年10月5日〜:引き継がれたアカウントでクリプタクトを利用可能。Gtaxのメールアドレスとパスワードでそのままログインでき、クリプタクトのアカウントを新しく作る必要はありません。

2026年9月27日までにGtaxに取り込んだ取引データ、過去年度の計算結果、登録済みのAPIキーやウォレットアドレス、契約中のプラン(同じ料金・同じ契約期間)は自動で引き継がれます。Gtaxの無料プランを使っていた人は、クリプタクトのFreeプラン(結果表示は50件まで)に移ります。注意点は、Gtaxの「要処理」で未処理のままだったブロックチェーン取引が自動移行の対象外になることです。DEXやウォレットの取引が多い人は、移行後にウォレットを再同期し、取引件数と損益を確認してください。同じウォレットアドレスの一部の履歴だけが未処理だった場合、再同期では移行済みの最新の取引日時より後の履歴しか取り込まれないため、ウォレットの連携を一度削除してから同期し直すよう案内されています。

クリプタクトのGtax統合ページ。2026年10月5日 Gtaxはクリプタクトに統合します、Gtaxでの損益計算はそのまま自動でクリプタクトへ、10月5日(月)以降Gtaxのメールアドレス・パスワードでそのままログインできます
crypto-city.net(Gtax)からの転送先、クリプタクトの「Gtaxはクリプタクトに統合します」ページ(2026年9月29日時点)。

移行は自動ですが、乗り換えが強制されるわけではありません。クリプトリンクのヘルプにも「Gtax(ジータックス)からのデータ移行方法」という記事があります。DEXの対応範囲と料金を見比べて、自分の取引に合うツールを選び直すきっかけにしてください。

4. クリプタクトにハイパーリキッドの取引を取り込む手順

クリプタクトのヘルプ(Hyperliquidの取引履歴ファイルのダウンロード方法)と対応ファイルの仕様に沿った手順です。CSVの出力はハイパーリキッドの取引画面で行い、ウォレットの秘密鍵をツールに渡すことはありません。

  1. ハイパーリキッドにウォレットを接続する。取引画面(app.hyperliquid.xyz)右上の「Connect」から、取引に使っているウォレットを接続します。
  2. 取引履歴を出力する。チャート下のタブで「Trade History」を開き、「Export as CSV」を押します。
  3. Funding履歴を出力する。同じ場所の「Funding History」タブで「Export as CSV」を押します。Perpを保有していた期間があるなら、このファイルが必須です。
  4. クリプタクトでHyperLiquidを選んでアップロードする。取引所の一覧からHyperLiquidを選び、取引履歴とFundingをそれぞれ一致するアップロード欄に入れます。複数のファイルがあるときは取引日時の古い順にアップロードするよう案内されています。
  5. 件数と損益を確認する。サマリーで年ごとの取引件数と損益を確認し、ハイパーリキッドの確定損益(Closed PNL)の合計と大きくずれていないかを見ます。
ハイパーリキッドの取引画面。下部のTrade Historyタブを開くと、Time、Market、Direction、Price、Size、Trade Value、Fee、Closed PNLの列とExport as CSV、Export Moreのリンクが表示される
ハイパーリキッドの取引画面のTrade Historyタブ(未接続の状態、2026年9月29日時点)。「Export as CSV」がCSVの出力ボタン。隣のFunding Historyタブにも同じボタンがある。アプリの表示言語に日本語はない。

クリプタクトが読み込めるヘッダー(列名)は次のとおりです。自分で列を並べ替えたり名前を変えたりすると取り込めなくなるので、出力したファイルはそのままアップロードしてください。

HyperLiquid/取引履歴:
time,coin,dir,px,sz,ntl,fee,closedPnl
time,coin,dir,px,sz,ntl,fee,feeToken,closedPnl,hash

HyperLiquid/Funding:
time,coin,sz,side,payment,rate

件数の上限に注意。クリプタクトのヘルプは、一部のユーザーから「ダウンロードできる履歴が最大1万件に制限されている可能性がある」との報告を受けていると書いています。ハイパーリキッドの公式APIドキュメントでも、約定履歴は1回の応答で最大2,000件、さかのぼれるのは直近10,000件までです。当サイトの確認では、アプリのTrade HistoryのCSVに入るのは直近2,000件の約定で、それより前の履歴は含まれません。上限の詳細と、取れなかった履歴をAPIや外部ツールで補う方法はハイパーリキッドの取引履歴CSVの出し方で詳しく解説しています。毎月末にTrade HistoryとFunding Historyを出力して保存しておくのが、いちばん確実な対策です。

Koinlyを使う場合は、ハイパーリキッドの公開アドレスを「Wallets」でHyperliquidに貼るだけで同期できます。クリプトリンクは、同じ2つのCSVを「収支計算」画面の「アップロード」からHyperliquidを選んで取り込みます(ファイル名を変えるときは、元のファイル名の前後に文字を足す形なら問題ないと案内されています)。

これからハイパーリキッドを始めるなら

ハイパーリキッドは取引履歴とFunding履歴をいつでもCSVで出せるので、損益計算ツールとの相性がよいDEXです。紹介コード HOLYGRAIL で始めると、最初の2,500万ドルの取引高でテイカー手数料が0.045%から0.0432%(4%オフ)になります(紹介コードの仕組み)。

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当サイトのリンクから登録すると紹介報酬を受け取ることがあります。あなたの手数料が上がることはありません。

5. 対応していないDEXの取引を入れる方法:カスタムファイル・汎用フォーマット・API

使っているDEXがツールの一覧にない場合でも、手作業のファイルで登録すれば損益計算に含められます。LighterやAsterをクリプタクト・クリプトリンクで計算したい場合が代表例です。

クリプタクトのカスタムファイル

クリプタクトのヘルプ「カスタムファイルの作成方法」によると、カスタムファイルは日時・種類・ソース・主軸通貨・取引量・価格・決済通貨・手数料・手数料通貨・コメントの10列で、コメント以外はすべて必須です(手数料がない行も「0」を入れないとエラーになります)。日時は「YYYY/MM/DD HH:mm:ss」の形式です。

無期限先物などデリバティブの損益について、クリプタクトは証拠金の増減だけに着目して記録する方法を案内しています。つまり、証拠金が増えたらMARGINGAIN、減ったらMARGINLOSSとして記録します。たとえばLighterでUSDCを証拠金に取引し、決済で証拠金が増えたら「MARGINGAIN」、ロスカットを含めて減ったら「MARGINLOSS」の行を、その日時で作ります。決済通貨は法定通貨(JPY)で入力する決まりです。カスタムファイルは無料プランでも使えます。

作り方のコツ

  • 元データは、各DEXの画面から出した約定履歴・ファンディング履歴・入出金履歴のCSV。これを原本として保存しておきます。
  • 日時はUTCで出力されることが多いので、日本時間にそろえるかどうかを最初に決め、全行で統一します。
  • ファンディングも証拠金の増減なので、受け取りはMARGINGAIN、支払いはMARGINLOSSとして入れるか、決済損益に含めるかを決め、同じ扱いを続けます(国税庁FAQにファンディングを名指しした記載はありません)。

クリプトリンクの汎用フォーマット

クリプトリンクは、一覧にない取引所のデータを「汎用フォーマット」に打ち替えて登録する方式です。手入力で明細を追加する機能もありますが、無料プランでは登録ボタンが押せない制限があり、個人基本プラン以上が必要です。

KoinlyのAPIで同期する(Lighter・Aster)

LighterとAsterを自動で取り込みたいならKoinlyのAPI同期が近道です。どちらも読み取り専用の権限だけを渡す設計になっています。

  • Lighter:app.lighter.xyzの「More」→「API keys」で「Read-only」を選び、読み取り専用トークン(ro: で始まる)を発行して、0xアドレスと一緒にKoinlyに貼ります。
  • Aster:「More」→「API Management」でPro APIの新しいAPIウォレットを作り、権限は「Read」だけにして、先物取引・現物取引・出金はすべてオフにします。Koinlyには取引用のアドレス、APIウォレットのアドレスと、そのAPIウォレットの秘密鍵を入力します。

Asterで入力する秘密鍵は、この手順で新しく作った読み取り専用APIウォレットのものです。資金の入ったメインウォレットの秘密鍵やシードフレーズは、どのツールにも絶対に入力しないでください。権限の設定を間違えると資金を動かせるキーを渡すことになるので、作成後に「Read」以外がオフになっているかを必ず確認します。

LighterとAsterの使い方や入出金はLighterのレビュー・Asterのレビュー、edgeXはedgeXのレビューにまとめています。

6. 料金比較:年間の取引件数で選ぶ(公式料金ページ、2026年9月29日確認)

3社とも「年間の取引件数」でプランが分かれます。Perpの取引は1回の注文が複数の約定に分かれやすく、ファンディングの履歴も行数が増えるので、件数は思ったより多くなりがちです。まず無料の範囲で取り込んで、件数を確認してからプランを選ぶのが失敗しない順番です。

クリプタクト(税込・年額)

プラン年額(税込)年間取引件数の上限
Free0円50件まで結果表示(取込は10万件)
Basic6,600円300件
Prime22,000円2,000件
Pro38,500円10,000件
Pro+55,000円50,000件
Pro Unlimited77,000円無制限(条件あり)

出典:クリプタクト 料金プラン(2026年9月29日確認)。有料プランは1年ごとの自動更新で、購入後の返金はありません。有料プランの期限が切れて30日たつと取引データは削除されます(データだけを残すデータ保持プランは年3,960円)。件数は「集約前」、つまり1分以内に同じ銘柄・同じ向きでまとめて表示される前の実際の約定数で数えます。

Koinly(ドル建て・課税年度ごと)

プラン料金取引件数
Free0ドル取込とプレビューは可能、税務レポートのダウンロードは不可
Newbie49ドル100件
Hodler99ドル1,000件
Trader199ドル3,000件

出典:Koinly 料金プラン(日本語ページ)(2026年9月29日確認)。支払いはクレジットカードのみで、ドル建てなので円での支払額は為替で変わります。Koinlyは入金・出金・交換をそれぞれ1件と数え、細かく分かれた約定は1件にまとめるとしています。計算方法はFIFO・LIFO・総平均法です。

クリプトリンク(年額)

プラン年額年間件数DEXとの関係
無料プラン0円100件国内取引所のみ取込可。ハイパーリキッド・edgeXは結果が表示されない
個人基本プラン3,960円500件海外取引所(ハイパーリキッド・edgeX)に対応
+オプション109,960円を追加5,000件ウォレット・DeFi取引の自動取得も追加

出典:クリプトリンク ヘルプ「個人アカウントのプレミアムプランについて」と公式サイトの料金表(2026年9月29日確認)。年額の基本プランに、件数や機能を増やすアップグレード(オプション)を組み合わせる方式で、さらに件数の多いオプションもあります。計算方法は総平均法・移動平均法です。

ハイパーリキッドだけで年間数百件の約定があるなら、クリプタクトはBasicかPrime、クリプトリンクは個人基本プラン、Koinlyは件数に応じてNewbieかHodlerが目安になります。ただし件数の数え方は3社で違うので、表の件数を単純に比べるより、実際に取り込んだ件数で判断してください。

7. ツールを使う前に知っておきたい税金の基本と注意点

ツールが自動化しているのは、国税庁FAQに沿った計算です。前提を押さえておくと、結果がおかしいときに気づけます。

  • 所得区分:暗号資産の取引の利益は原則として雑所得(総合課税)です。無期限先物(Perp)の損益の扱いは仮想通貨の先物・FXの税金で解説しています。
  • 計算方法:総平均法または移動平均法(届出がなければ総平均法)。クリプタクトとクリプトリンクはどちらにも対応しています。Koinlyの料金ページに載っている方法のうち、国税庁FAQの方法に当たるのは総平均法だけです。
  • 交換も課税:暗号資産同士の交換も課税対象(交換時に譲渡したものとして計算)。DEXでのスワップはすべて損益計算の対象です。
  • 国内と海外・DEXの違い:国税庁FAQの整理は「国内の交換業者は年間取引報告書(証拠金取引の損益合計を含む)を交付、海外・個人間は自分で確認」です。DEXには年間取引報告書がないので、CSVやツールで自分で集計します。
  • ステーキング・エアドロップ:ツールによって分類が異なることがあります。考え方はステーキング・エアドロップの税金を参照してください。

税制改正の影響も確認しておきましょう。令和8年度税制改正(所得税法等改正法は2026年3月31日成立・公布)で、国内の登録業者(暗号資産取引業者)に対する特定暗号資産の譲渡等は20%(所得税15%・住民税5%、ほかに復興特別所得税)の申告分離課税になります。適用は改正金商法の施行日の属する年の翌年1月1日からで、改正金商法(2026年7月15日成立)の施行日は公布から1年以内の政令で定める日(2026年9月29日時点で未定)です(2027年中に施行されれば2028年1月1日から)。DEXや海外業者での取引は条文上この対象に当たらず、総合課税のままと読めます。 DEXでの取引が総合課税のままと読める以上、DEXの損益を自分で集計する作業は改正後も変わりません。詳しくは仮想通貨の分離課税はいつから?で扱っています。

ツールで出した年間の損益は、確定申告書等作成コーナーで雑所得として入力します。国税庁の暗号資産の計算書を使って自分で集計する方法は計算書の書き方を、税額の目安は仮想通貨の税金計算シミュレーションを使ってください。

8. よくある質問

仮想通貨の損益計算ができるアプリ(ツール)は?

国内の主なサービスはクリプタクトとクリプトリンク、海外製ではKoinlyです。Gtaxは2026年9月27日で提供を終え、2026年10月5日からクリプタクトに統合されます。DEXを使う人は「自分の使う取引所が公式の対応一覧に載っているか」で選ぶのが確実で、2026年9月29日時点ではハイパーリキッドは3社とも、LighterとAsterはKoinlyのみ、edgeXはクリプタクトとクリプトリンクが対応一覧に載っています。取引が少ないなら、国税庁のExcel「暗号資産の計算書」で自分で計算する方法もあります。

ハイパーリキッドに対応した損益計算ツールはありますか?

あります。クリプタクトは全プラン(無料含む)でハイパーリキッドの取引履歴CSVとFunding履歴CSVのアップロードに対応しています。クリプトリンクも同じ2つのCSVを取り込めますが、海外取引所の結果表示には有料の個人基本プラン(年3,960円)が必要です。Koinlyはウォレットアドレスを貼るだけのAPI同期で、1ウォレットあたり10,000件まで同期できると案内しています。

Koinly(コインリー)とは?無料ですか?

Koinlyは海外の暗号資産の税金計算サービスで、日本語のサイトもあります。料金は課税年度ごとのドル建てで、無料プランで取引の取込と損益のプレビューまではできますが、税務レポートのダウンロードには有料プランが必要です(Newbie 49ドル/100件、Hodler 99ドル/1,000件、Trader 199ドル/3,000件、2026年9月29日確認)。支払いはクレジットカードのみです。

Koinlyは日本の確定申告に使えますか?

損益の計算には使えますが、日本向けに作られたツールではない点に注意が必要です。料金ページに載っている計算方法はFIFO・LIFO・総平均法で、国税庁FAQが認めるもう1つの方法である移動平均法の記載はありません。届出をしていない個人の方法は総平均法なので表記上は合いますが、年単位の総平均法で計算されているかは自分で確かめる必要があります。また、料金ページのFAQで専用の税務レポートがあると書かれている国(米国・カナダ・英国・ドイツなど)に日本は入っていません。Koinlyの数字をもとに、国税庁の計算書や確定申告書等作成コーナーに自分で転記する使い方になります。

クリプタクトの無料プランでできることは?

取引履歴の取込は年間10万件まで無料で、国内・海外取引所の自動対応、DeFiの自動識別、カスタムファイルも使えます。ただし損益の計算結果が表示されるのは年間50件までです。ハイパーリキッドのCSVも無料で取り込めるので、まず取り込んで件数を確かめ、50件を超えるなら有料プラン(Basic 年6,600円・300件〜)を検討する、という順番が無駄のない使い方です。

Gtaxはもう使えないのですか?

Gtaxは2026年7月1日に新規登録を停止し、2026年9月27日でサービス提供を終了しました。2026年10月5日からは、Gtaxのメールアドレスとパスワードでそのままクリプタクトにログインできます。取込済みの取引データ、損益の計算結果、契約中のプランは同じ料金・同じ期間のまま引き継がれます。ただし要処理で「未処理」だったブロックチェーン取引は自動移行の対象外で、移行後にウォレットを再同期して取り込みます(同じウォレットの一部だけが未処理だった場合は、連携を一度削除してから同期し直すよう案内されています)。

LighterやAsterの損益はどう計算すればいいですか?

公式の連携ページがあるのはKoinlyで、Lighterはアドレスと読み取り専用トークン、Asterは「Read」だけを許可したAPIウォレットで同期します。クリプタクトやクリプトリンクを使う場合は対応一覧に載っていないため、クリプタクトならカスタムファイル(証拠金が増えたらMARGINGAIN、減ったらMARGINLOSSとして記録)、クリプトリンクなら汎用フォーマットに書き写して取り込みます。どちらの場合も、取引所の履歴画面から出したCSVを原本として保存しておいてください。

仮想通貨の損益はどうやって計算するのですか?

国税庁FAQでは、暗号資産の利益は原則として雑所得(総合課税)で、売却時の取得価額は総平均法または移動平均法(届出がなければ総平均法)で計算します。暗号資産同士の交換も課税対象(交換時に譲渡したものとして計算)ので、DEXでのスワップも1回ごとに損益が出ます。ツールはこの計算を自動化するもので、無期限先物では決済損益と手数料に加え、ファンディングの受払いも取り込みます(ファンディングを名指しした設問は国税庁FAQにありません)。なお国税庁FAQ 2-7の整理は「国内の交換業者は年間取引報告書(証拠金取引の損益合計を含む)を交付、海外・個人間は自分で確認」で、DEXの分は自分で履歴を集めて計算します。

ツールの計算結果をそのまま申告してもいいですか?

ツールの結果は取り込んだデータの範囲でしか正しくありません。取込漏れ(CSVの件数上限、未対応のDEX、ウォレット間の送金の誤判定)があると損益がずれるため、年間の損益合計と取引所・ウォレットの残高を突き合わせてから申告してください。DEXのファンディングやエアドロップは国税庁FAQに個別の記載がなく、ツールごとに分類が異なることもあります。最終判断は税務署か税理士に確認してください。

税務上の助言ではありません。本記事は2026年9月29日時点の各ツールの公式ページ(料金・対応取引所・ヘルプ)と国税庁FAQにもとづく一般的な解説です。対応状況や料金は予告なく変わるため、利用前に各社の最新の案内を確認してください。DEXの無期限先物・ファンディング・エアドロップについては国税庁の個別の見解がなく、扱いは個々の事情で変わることがあります。最終判断は税務署または税理士に確認してください。

DEXの税金の全体像はこちら

損益計算ツールに取り込む前に、DEXの取引がどの所得になり、USDC建ての損益をどう円に換算するかを確認しておくと、ツールの結果をチェックしやすくなります(ハイパーリキッド・DEXの税金と確定申告)。ハイパーリキッドをまだ使っていないなら、紹介コード HOLYGRAIL で最初の2,500万ドルまで手数料が4%オフになります。

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