DEX(分散型取引所)とは:自分のウォレットから直接取引する仕組みのイメージ

ひと言でいうと:DEX(デックス/分散型取引所)とは、会社を介さず、ブロックチェーン上のプログラム(スマートコントラクト)で利用者同士が直接取引する仮想通貨の取引所です。自分のウォレットをつないでそのまま売買でき、資産を取引所に預けません。口座開設は不要で、多くは本人確認(KYC)もありません。トークン交換のユニスワップ(Uniswap)、無期限先物のハイパーリキッド(Hyperliquid)が代表例で、ハイパーリキッドの先物出来高は2026年10月20日までの24時間で約40.3億ドルです。

株価サイトやSNSでソフトバンクグループ・キオクシアの株価の横に出てくる「DEX」について知りたい方は、株価の横の「DEX」とは?へ。

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1. DEXとは?意味を1分で

DEX は Decentralized Exchange(分散型取引所)の略で、「デックス」と読みます。やっていることは国内の仮想通貨取引所と同じで、ある暗号資産を別の暗号資産と交換したり、先物を売買したりします。違うのは、顧客のお金を預かる会社が真ん中にいないことです。取引のルールはプログラムとして公開されていて、Ethereum などのブロックチェーン上のスマートコントラクト(ユニスワップ)か、取引のためだけに作られたブロックチェーン(ハイパーリキッドの HyperCore など)の上で動いています。

この設計から、次の3つが必ずついてきます。この記事の内容はほぼすべてここから説明できます。

  • 資産は自分で持つ。資金は自分のウォレット、または自分の署名でしか動かせないコントラクトの中にあり、取引所の口座に預けるわけではありません。
  • 口座開設がない。ウォレットのアドレスがそのままアカウントになります。だからメールアドレスもパスワードも本人確認書類も、多くの場合いりません。
  • すべてが公開される。取引、残高、ロスカット(清算)まで、誰でもブロックチェーン上で確認できます。

「DEX 仮想通貨」「DEX 取引所」「分散型取引所 とは」と検索する人が知りたいのは、どれも同じこの仕組みです。反対に、会社が運営する従来型の取引所は CEX(中央集権型取引所)と呼ばれます。なお IT 分野の「DEX(デジタル従業員体験)」や Samsung DeX とは別物です。

2. DEXの仕組み:AMM・オーダーブック・アグリゲーター

取引所の役割は「買いたい人と売りたい人を、どの価格で出会わせるか」を決めることです。DEX には大きく4つの方式があります。

方式価格の決まり方代表例向いている用途
AMM(自動マーケットメイカー)2種類のトークンを入れた「流動性プール」に対して取引し、数式で価格が決まるユニスワップ(Uniswap)、パンケーキスワップ(PancakeSwap)、Aerodrome、Raydium、Curveトークンの交換(スワップ)
オンチェーン・オーダーブック買い注文と売り注文を価格順に付け合わせる。国内取引所の「取引所(板)」と同じハイパーリキッド(Hyperliquid)、ライター(Lighter)、dYdX無期限先物(パーペチュアル)・指値取引
ハイブリッド型注文の付け合わせは運営のサーバー、入出金と決済はブロックチェーン上Pacifica、Polymarket PerpsCEX並みの速度の先物取引
アグリゲーター複数のDEXの価格を比べ、最も有利な経路に注文を分割するジュピター(Jupiter)、1inch、CoW Swapスワップの最良レート探し

AMM型:ユニスワップに代表される「流動性プール」

AMM(Automated Market Maker)は、板の代わりに流動性プールを使います。プールとは、たとえば ETH と USDC の2種類を入れておくスマートコントラクトのことで、誰でも2つのトークンを預けて流動性提供者(LP)になれます。スワップするときはこのプールと取引し、数式が価格を動かします。ユニスワップの基本形は「2つの残高の積を一定に保つ」方式(x × y = k)で、プールから ETH を買うと残りの ETH が減るので、次の ETH は少し高くなります。プールの大きさに対して注文が大きいほど価格が不利に動く、これがプライスインパクトです。

スワップ手数料は LP の取り分になります。ユニスワップの開発者ドキュメント(2026年9月25日確認)によると、v2 はすべてのプールが 0.30%、v3 は標準の手数料帯が 0.05%・0.30%・1%(ガバナンスで追加も可)、v4 はプール作成者が手数料を自由に設定でき、「フック」と呼ばれる独自機能も付けられます。ステーブルコイン同士のような値動きの小さいペアは低い手数料帯、値動きの激しいマイナー銘柄は高い手数料帯を使うのが普通です。LP 側の注意点はインパーマネントロスで、価格が動くとプールが自動的に値上がりした側を売り、値下がりした側を買うため、手数料収入を上回る損失になることがあります。

AMM の価格の決め方(カーブ)にはいくつか種類があり、よく出てくるのは次の3つです。

  • 定積型(x × y = k):ユニスワップ v2 や多くのミームコインのプール。すべての価格帯に流動性が薄く広がるので、仕組みは単純ですが、現在の価格付近の厚みは出にくい方式です。
  • 集中流動性型:ユニスワップ v3・v4(パンケーキスワップ v3 や Orca の Whirlpools も同系統)。LP が「この価格帯だけに流動性を置く」と選べるため、同じ資金で現在価格付近の板が厚くなります。その代わり、価格が範囲の外に出ると手数料が入らなくなり、LP は置き直しが必要です。
  • ステーブルスワップ型:Curve が代表。1対1付近ではカーブがほぼ平らになるので、USDC と USDT、ETH とステーキング版 ETH のように同じ価格であるべき資産同士を、ほとんど価格を動かさずに交換できます。

AMM では誰かがプールを作るだけで新しいトークンがすぐ売買できます。上場審査がないということは、詐欺トークンも同じように並ぶということです(リスクで説明します)。

ユニスワップ(Uniswap)のスワップ画面。Arbitrum 上で 1 ETH を USDC に交換
AMM 型のスワップ:2026年9月25日のユニスワップ(Arbitrum)。相手は流動性プール。2つのトークンを選び、見積もりを確認してウォレットで署名します。

オーダーブック型:ハイパーリキッドとライター

オーダーブック型は、国内取引所の「取引所(板取引)」画面とほぼ同じです。買い注文と売り注文が価格ごとに並び、マッチングエンジンが価格と時間の優先順位で約定させます。指値、逆指値(ストップロス)、利確注文が使え、プロのマーケットメイカーが狭いスプレッドで気配を出します。以前はブロックチェーン上で板を動かすと注文のたびにガス代とブロック待ちが発生して実用的ではありませんでしたが、2つのやり方で解決されました。

  • ハイパーリキッド(Hyperliquid)は独自のレイヤー1ブロックチェーン HyperCore を作り、板・証拠金・清算をチェーンの状態そのものにしました。注文とキャンセルにガス代はかかりません。2026年10月20日時点の公開 API では無期限先物が178銘柄、直近24時間の先物出来高は約40.3億ドル、建玉は約110億ドルです。現物の板もあり、2026年9月25日の DefiLlama では現物出来高が約2億ドルでした。
  • ライター(Lighter)は Ethereum 上の zk ロールアップです。注文の付け合わせはメインチェーンの外で行い、ゼロ知識証明によって「マッチングと清算がルールどおりに行われたこと」を誰でも検証できます。デフォルトの Standard アカウントは maker 0%/taker 0% です(Lighter 公式ドキュメント、2026年10月19日確認)。
ライター(Lighter)のBTC無期限先物の取引画面。中央に板、右の注文欄に Taker 0% Maker 0% の表示
オーダーブック型DEXの例:ライターのBTC無期限先物画面。中央が板、右の注文欄に「Taker: 0% | Maker: 0%」と表示されています(2026年9月)。

ハイブリッド型

注文の付け合わせは運営会社のサーバーで高速に行い、入出金と決済だけをブロックチェーン上で行う方式です。Solana の Pacifica や Polygon を使う Polymarket Perps がこのタイプを名乗っています。自分のウォレットで署名する点は同じですが、取引中は運営のエンジンをより信頼することになります。悪い設計ではありませんが、自分がどのタイプを使っているかは知っておきましょう。

アグリゲーター

ジュピター(Jupiter)(Solana)や 1inch、CoW Swap などのアグリゲーターは、自分ではプールを持たず、複数のDEXの価格を比べて注文を分割し、手数料込みで最も有利なレートを探します。DefiLlama によると、2026年9月25日までの24時間でジュピター経由の取引は約4.3億ドルでした。数百ドル以上のスワップなら、単一のプールより有利になることが多いです。

最近増えているのがインテント型(CoW Swap、UniswapX、1inch Fusion など)です。自分でスワップのトランザクションを送る代わりに、「1 ETH を最低これだけの USDC で売りたい」という注文(インテント)に署名すると、ソルバーやフィラーと呼ばれる業者が競争して、プールや自社の在庫、ほかの利用者の注文から約定させます。ガス代は見積もりに含まれることが多く、約定しなかった注文には費用がかからず、公開のメンプールに出ないのでサンドイッチ攻撃も受けにくくなります。

3. ウォレットと秘密鍵(自己管理=セルフカストディ)

仮想通貨のウォレットは「鍵のペア」です。アドレスは入金先の番号、秘密鍵(普通は12語か24語のシードフレーズとして控える)は送金を承認するハンコにあたります。シードフレーズを持っている人がその資産の持ち主です。これがDEXの最大の約束であり、最大の責任でもあります。なくしたら誰も再発行できず、他人に知られたら資産を抜かれても取り戻す窓口はありません。

よく使われるウォレットは、Ethereum 系チェーン(Arbitrum、Base、BNB Chain、HyperEVM など)なら Rabby や MetaMask、Solana なら Phantom や Solflare、金額が大きくなったら Ledger などのハードウェアウォレットです。最近はメールで始められるDEXもあり、ハイパーリキッドはウォレットの代わりにメールアドレスと6桁のコードでログインできます。最初の一歩には便利ですが、まとまった金額を入れる前に復元方法を確認しておきましょう。

DEXで求められる「署名」には2種類あります。

  • トランザクション:ブロックチェーン上で資産を動かすもので、ガス代がかかります。ユニスワップでのスワップ、ハイパーリキッドへの入金、そしてトークンの承認(Approve)がこれです。
  • メッセージ署名:無料のオフチェーン署名です。ログインや、取引を有効化した後のハイパーリキッド・ライターでの注文がこれにあたります。

トークン承認は、スマートコントラクトに「私のウォレットからこのトークンを動かしてよい」と許可を出す操作です。EVM チェーンの AMM でスワップするには必要ですが、詐欺師が狙うのもこの許可です。可能なら必要な数量だけ承認し、使わなくなった承認は revoke.cash などで取り消しましょう。先物向けのウォレット選びは ハイパーリキッドにおすすめのウォレット にまとめています。

4. 現物DEXと無期限先物(パーペチュアル)DEX

現物DEXはトークン同士を交換する場所です。買ったものは自分のもので、レバレッジはなく、ロスカットもありません。ユニスワップ、パンケーキスワップ、Aerodrome、Raydium、ジュピターがここに入ります。新しいトークンを買う、ポートフォリオを入れ替える、ステーブルコインを乗り換える、といった用途です。

無期限先物DEX(パーペチュアルDEX、perp DEX)は、満期のない先物を取引する場所です。USDC などを証拠金として預け、レバレッジを選んでロング(買い)かショート(売り)を建てます。ロングとショートの間で定期的に支払われる資金調達率(ファンディングレート)が、先物価格を現物に近づけます(ハイパーリキッドは1時間ごと)。相場が逆に大きく動くとポジションは清算(ロスカット)され、証拠金を失います。最大レバレッジはハイパーリキッドが BTC 40倍・ETH 25倍(API、2026年10月15日)、ライターが BTC・ETH 50倍です。ただしこれは上限であって推奨ではありません。20倍なら5%逆行しただけで証拠金がなくなります。商品の仕組みから知りたい方は無期限先物とはへ。

ここ数年で最も伸びたのは先物DEXです。2026年9月25日には、ハイパーリキッド1つの先物出来高(約82.5億ドル)が、最大の現物AMMであるユニスワップの全バージョン・全チェーン合計(DefiLlama で約33億ドル)を大きく上回っていました。最新の順位は パーペチュアルDEXランキング(6時間ごと更新)、現物との違いは DEXの先物取引と現物取引の違い をご覧ください。

5. DEXとCEX(国内取引所・海外取引所)の違い

一番の違いは誰が資産を持つかです。CEX(コインチェックやbitFlyerなどの国内取引所、Bybitなどの海外取引所)は会社が顧客の資産を預かり、本人確認と日本円の入出金に対応します。DEXは自分のウォレットで資産を持ったまま取引し、本人確認は通常なく、日本円は使えないので、日本から始めるなら入口と出口は国内取引所になります。国内の個人向けレバレッジ上限(2倍)や利用者保護との違いは国内のレバレッジ取引とDEXの違い、手数料はDEXとCEXの手数料比較、国内取引所の選び方は日本からDEXを使う完全ガイドにまとめています。

6. DEXの手数料とガス代

DEXでの取引には最大で4種類のコストがかかります。どれがかかるかは方式によって違います。

コストAMMでのスワップ(例:ユニスワップ)オーダーブック型先物DEX(例:ハイパーリキッド)
取引手数料プールの手数料(v3 なら 0.05%/0.30%/1% など)ハイパーリキッド taker 0.045%/maker 0.015%(基本ティア)、ライター Standard 0%/0%、アスター taker 0.04%/maker 0%
ガス代スワップと承認のたびに発生注文ではゼロ。入金・出金時のみ
プライスインパクト・スリッページプールの厚みに対して注文が大きいほど増えるスプレッドと板の厚み
資金調達率なしポジション保有中に支払い/受け取り

計算例。ハイパーリキッドで1,000ドルの成行注文を出すと、基本ティアの手数料は0.45ドル(紹介コードの4%割引で0.43ドル)、ガス代はゼロです。同じ1,000ドルを0.30%のユニスワップのプールでスワップすると、プール手数料だけで3.00ドル、そこにガス代とプライスインパクトが加わります。フロントエンドやウォレットが独自の手数料を上乗せすることもあるので、署名前の確認画面で合計額を必ず見てください。

ガス代はチェーンによって大きく違い、Ethereum メインネットが最も高く、Arbitrum・Base・Solana などはそれよりずっと安く済むのが普通です。ハイパーリキッドでガス代がかかるのは入金元チェーンでの送金時だけで、USDC を Arbitrum に出金するときは0.2 USDCの定額手数料+ごく少額の HyperEVM ガス代です。ティアや割引の全体像は ハイパーリキッドの手数料 を参照してください。

7. DEXで本人確認(KYC)がない理由

取引所が本人確認をするのは、あなた名義の口座を作り、あなたのお金を預かるからです。DEXはそのどちらもしません。ウォレットを接続して署名すると、コントラクトやチェーンがそのまま処理します。そのため、ユニスワップ、ハイパーリキッド、ライターをはじめ多くのDEXは書類を求めません。ただし「KYCなし」は次の意味ではありません。

  • 匿名ではない。アドレスと取引はすべて永久に公開され、分析会社はアドレスと取引所・個人を日常的に結びつけています。
  • 誰でも使えるわけではない。各DEXは利用禁止地域を定めています。ハイパーリキッドの利用規約 §1.6 は米国、カナダ・オンタリオ州、制裁対象地域を除外しています(日本は含まれていません)。こうした制限は守りましょう。
  • 非課税ではない。利益には日本の税金がかかります(後述)。
  • 入口では本人確認済み。日本円で仮想通貨を買った国内取引所では、すでに本人確認をしています。

詳しくは 本人確認なしで使えるDEXの解説 をどうぞ。

8. DEXのメリット

  • 資産を自分で管理できる。取引所が資産を失う、勝手に貸し出す、凍結する、といったことが起きません。
  • すぐに使える。ウォレットがあれば審査も待ち時間もありません。
  • 透明性が高い。準備金、取引、清算、手数料の行き先までチェーン上で確認できます。ハイパーリキッドでは、エクスプローラーで任意のウォレットのポジションまで見られます。
  • 先物の手数料が安い。ハイパーリキッドの基本 taker 手数料 0.045% は Binance 先物の標準 0.05% より低く、ライターのデフォルトは0%です。
  • 取引以外でも稼げる。AMM に流動性を提供したり、ハイパーリキッドの HLP のようなボールトに預けたりして手数料の一部を得られます(元本割れのリスクはあります)。
  • 新しい銘柄に早く触れられる。多くのトークンは国内取引所に上場するずっと前から AMM で取引されています。ただし大半は消えていく銘柄です。

9. DEXのデメリット・リスクと対策

自己管理になるということは、リスクの所在が取引所から「コード」と「自分」に移るということです。実際にお金を失う原因になっているのは次のようなものです。

  1. スマートコントラクト・管理者権限のリスク。コードにはバグがあり得ますし、多くのプロトコルはアップグレード用の特権キーを持っています。2026年4月には、当時 Solana 最大の先物DEXだった Drift で管理者権限を奪われ、無価値のトークンを担保として登録された上で約2.85億ドルが引き出されました(Elliptic、Chainalysis、TRM Labs の分析)。実績が長く、監査やガバナンスが公開されているDEXを選び、1か所に必要以上の資金を置かないことが対策です。
  2. ブリッジのリスク。チェーン間で資産を移すブリッジは、過去に最も狙われてきたコントラクトの一つです(2022年の Wormhole など)。公式または広く使われている経路を使い、必要な分だけ移しましょう。
  3. 清算(ロスカット)。先物DEXで一番多い損失はハッキングではなくレバレッジです。慣れるまでは2〜5倍、必ずストップロスを置き、清算価格を把握してください。仕組みは 清算価格の計算方法 で解説しています。
  4. 偽サイト・フィッシング。本物そっくりのサイト、検索広告、「サポート」を名乗るDMが、ウォレットが空になる原因の筆頭です。公式URL(app.hyperliquid.xyz、app.lighter.xyz、app.uniswap.org)をブックマークし、シードフレーズはどんなサイトにも入力しないでください。
  5. 悪意ある承認・アドレスポイズニング。無制限の送金許可を求める署名や、履歴に紛れ込ませたそっくりなアドレスで資産を抜かれることがあります。署名画面は毎回読み、アドレスは信頼できる場所からコピーしましょう。
  6. 詐欺トークン・ラグプル。「USDC」という名前のトークンも、話題の銘柄のコピーも、誰でも作れます。買う前にプロジェクト公式サイトなどでコントラクトアドレスを確認してください。
  7. MEV・サンドイッチ攻撃。公開されたトランザクションの前後にボットが割り込み、大きなスワップから利益を抜くことがあります。スリッページ許容値を適切に設定し、大きな金額はアグリゲーターやMEV対策のある経路を使いましょう(サンドイッチ攻撃の防ぎ方)。
  8. 日本円に直接戻せない・サポートがない。DEXから日本円に換えるには、国内取引所に送り戻して売却する必要があります。誤送金や操作ミスを取り消してくれる窓口もありません。

サンドイッチ攻撃の防ぎ方

  • スリッページ許容値を絞る:AMMでのスワップは、ボットがこの許容値いっぱいまで価格をずらして利益を抜きます。主要通貨なら0.5%前後から始め、「最低受取額」の表示で実際の許容幅を確認しましょう。
  • プライベートRPC・MEV保護を使う:MetaMaskのSmart Transactions(初期設定でオン)や、Flashbots ProtectなどのプライベートRPCは、トランザクションを公開メンプールに出さずに送るため、割り込まれにくくなります。CoW SwapやUniswapXのようなインテント型も同じ効果があります。
  • 板取引型のDEXにはAMMのサンドイッチがない:ハイパーリキッドやライターの無期限先物は板で約定し、プールの価格を数式で動かす仕組みがないため、この攻撃の対象になりません。大きな金額は板取引のほうが安全です。

国内取引所の「取引所(板)」や「販売所」でも起きません。問題になるのは、国内で買った暗号資産を自分のウォレットに送り、ユニスワップなどのAMMでスワップするときです。

DEXの安全対策チェックリスト:詐欺・偽サイト・承認・APIキー

日本で急増する「暗号資産送信型」の詐欺。警察庁の「令和8年上半期における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)」では、被害金を暗号資産で送らせる手口が3,498件・409.6億円(前年同期比+74.6%)、SNS型投資詐欺の被害額は797.9億円でした。SNSやマッチングアプリで知り合った相手が「DEXで運用すれば儲かる」と特定のサイトやアプリへの送金を勧める場合、そのサイト自体が偽物であることが多く、本物のDEXが個別に連絡して入金を促すことはありません。国内取引所からの出金先は自分のウォレットだけにし、他人から指定されたアドレスは登録しないでください。金融庁は2026年8月6日、警察庁と連名で日本暗号資産等取引業協会に、出庫先の事前登録制や一定期間の出庫制限など11項目の対策を要請しました。出金に待ち時間や追加確認があるのはこのためで、急かされても手順を飛ばさないでください。

偽サイト・フィッシング。偽のフロントエンドは見た目が本物と同じで、署名させる取引の中身だけが違います。ハイパーリキッドのサポートガイドは、qをgに変えた「hyperliguid.xyz」で悪意ある署名をさせる例や、口座に見覚えのないマルチシグが設定される乗っ取りの兆候を挙げています。取引所は自分で手入力したブックマークからだけ開きましょう。

取引所取引アプリ公式チャネル
ハイパーリキッドapp.hyperliquid.xyzサポートはDiscordの「open-ticket」かZendeskフォームだけ。DMはすべてなりすまし
ライターapp.lighter.xyz脆弱性報告は [email protected]
アスターasterdex.comコントラクトアドレスはドキュメントの「Smart Contracts」ページ

ハイパーリキッドの「Enable Trading」はガス代のかからない署名で、取引にトークン承認は要りません。「請求(claim)」「認証」「有効化」を名乗って承認や送金を求める画面は偽物です(ポイントプログラムは2024年に終了)。紹介コードはアプリ内か /join/ リンクで設定するもので、シードフレーズを求めるサイトは盗難目的です。「日本語サポート窓口」を名乗るアカウントも公式ではありません。

トークン承認。承認は取り消すまで有効で、承認先のコントラクトが後で悪用されると抜き取られます。承認は入金額ちょうどにし、月に一度 Revoke.cash やEtherscanの承認ページで確認して、使わないものを取り消しましょう(取り消しはガス代のみ)。APIキーは主ウォレットの鍵をスクリプトに入れず、ハイパーリキッドならAPIウォレット(取引はできるが出金はできない、有効期限は最長180日)、ライターはボットの資金だけを入れたサブアカウントのAPIキー、アスターV3は出金権限を付けるならIPホワイトリスト必須、と権限を絞ります。

印刷用チェック表(このページを印刷するかPDFに保存してください):

タイミングやること
最初の入金前
☐ 公式URLを一度だけ手入力してブックマーク
☐ ハードウェアウォレットと組み合わせた取引専用ウォレットを用意
☐ 少額で「入金→建玉→決済→出金」を一周する
☐ 監査報告・バグバウンティ・過去の事故と、出金停止やコントラクト更新を誰ができるかを確認
毎回の取引
☐ 広告・DM・返信のリンクではなく、必ずブックマークから開く
☐ ウォレットの確認画面を読み、想定外の送金や承認は拒否
☐ 発注前にレバレッジ・数量・清算価格を確認
☐ 終わったら接続を切る
毎週
☐ ウォレットの「接続中のサイト」を見直す
☐ 使っていないAPI/エージェントウォレットを削除
☐ 証拠金に不要な利益をコールドウォレットへ移す
毎月
☐ 入金に使うすべてのチェーンで承認を確認し(Revoke.cashやEtherscanの承認ページ)、使わない承認を取り消す
☐ ブラウザ・ウォレット拡張・ハードウェアウォレットのファームウェアを更新
異常に気づいたら
☐ そのアドレスの使用をやめ「焼却済み」と考える
☐ クリーンな端末で新しいウォレットを作り、残りの資金を移す
☐ 承認を取り消し、侵入経路を特定する

乗っ取られたら、そのアドレスの使用をやめ、クリーンな端末で新しいウォレットを作り、残りの資金をすべてのチェーンから移し、承認を取り消してから原因を特定します。署名済みの取引はどのDEXも取り消せません。被害は警察の相談専用電話 #9110、消費者ホットライン 188、金融庁の金融サービス利用者相談室に相談できます。「資金を取り戻せる」と連絡してくる業者は二次詐欺です。

2026年9月25日(UTC 6時半頃)時点の24時間出来高です。現物DEXとアグリゲーターは DefiLlama、ハイパーリキッドは公式 API(無期限先物のみ)、ライター・アスター・edgeX は CoinGecko(BTC建てを BTC=84,041ドルで換算)。出来高は相場や曜日で大きく変わるので、目安として見てください。

DEX種類チェーン24時間出来高
ユニスワップ(Uniswap)現物AMMEthereum ほか40超のチェーン約33億ドル(V2〜V4合計)
パンケーキスワップ(PancakeSwap)現物AMMBNB Chain 中心約7.5億ドル
Aerodrome現物AMMBase約5.0億ドル
Raydium現物AMMSolana約3.4億ドル
ジュピター(Jupiter)アグリゲーターSolana約4.3億ドル(経由分)
ハイパーリキッド(Hyperliquid)先物+現物オーダーブック独自L1(HyperCore)約82.5億ドル(無期限先物178銘柄)
ライター(Lighter)先物オーダーブックEthereum の zk ロールアップ約17.3億ドル
アスター(Aster)先物オーダーブックAster Chain約16.9億ドル
edgeX先物オーダーブックEthereum 上の StarkEx ロールアップ約11.3億ドル
  • ユニスワップ(Uniswap)(app.uniswap.org)— AMM の元祖。DefiLlama は49チェーンで集計しており、直近30日の出来高は約915億ドル。
  • パンケーキスワップ(PancakeSwap)(pancakeswap.finance)— BNB Chain の代表的な AMM。
  • Aerodrome(aerodrome.finance)— Coinbase の Base チェーン最大の AMM。
  • Raydium・Orca — Solana の AMM。ジュピター(Jupiter)(jup.ag)がそれらをまとめて最良レートを探します。
  • Curve — ステーブルコインなど値動きの近い資産同士の交換に特化した AMM。
  • ハイパーリキッド(Hyperliquid) — 最大の先物DEX。現物、ボールト、HIP-3 による株式・コモディティの先物もあります。
  • ライター(Lighter) — zk ロールアップの先物DEX。デフォルトは手数料0%。
  • アスター(Aster)・edgeX — 株式先物やスマホアプリも備えたオーダーブック型の先物DEX。

結局どれを使えばいいかは、用途別に比べた DEXおすすめ比較・選び方 で、出来高と建玉の最新順位は パーペチュアルDEXランキング で確認できます。

ハイパーリキッド(Hyperliquid)のBTC-USDC無期限先物の取引画面。チャート、板、注文フォーム
ハイパーリキッドの BTC-USDC 無期限先物画面。左がチャート、中央がオンチェーンの板、右が注文フォーム(2026年9月)。

11. 株価の横の「DEX」とは?ソフトバンク・キオクシアの無期限先物

株価サイトやSNSで、ソフトバンクグループやキオクシアの株価の近くに「DEX」と書かれた価格を見かけることがあります。どのサイトがどのデータを使っているかは当サイトでは確認できていませんが、DEXで日本株に連動する無期限先物が取引されているのは事実で、ハイパーリキッド上の trade.xyz の市場には2026年10月14日時点で xyz:SOFTBANK(最大10倍)、xyz:KIOXIA、xyz:JP225、xyz:JPY があります。株そのものではなく USDC 建ての先物なので、株主権や配当はありません。市場の一覧、休場中の価格の決まり方、東証の株価との違いは株価の「DEX」とは(日本株・日経225)で解説しています。

12. DEXの使い方・始め方(日本円から)

DEXは日本円を直接受け付けないので、国内取引所でETHやUSDCを買う → 自分のウォレット(MetaMaskやRabby)に送る → DEXに接続して入金する、という順番になります。日本円に戻すときはその逆で、DEXからウォレットに出金し、そのチェーンに対応した国内取引所に送って売却します。国内取引所の選び方、Arbitrumとウォレット、入金、日本円への戻し方までの5ステップは日本からDEXを使う完全ガイド、画面つきの操作はハイパーリキッドの使い方とハイパーリキッドの入金方法にあります。

紹介コード HOLYGRAIL を確認するハイパーリキッドの招待画面
紹介リンクから開くと、接続前に紹介コード(HOLYGRAIL)が表示されます(2026年9月)。

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13. 日本からDEXを使うときの規制と税金

「海外のDEXを日本から使って違法にならないか」は、多くの人が最初に気にする点です。2026年9月25日に一次情報(e-Gov 法令検索、金融庁、財務省、国税庁)で確認した内容をまとめます。以下は一般的な情報で、法律・税務の助言ではありません。個別の判断は弁護士・税理士に確認してください。

個人が海外のDEXを使うこと自体は違法ではない

結論から言うと、個人が海外のDEXを利用することを罰する規定はありません。資金決済法は第63条の2で「暗号資産交換業は、内閣総理大臣の登録を受けた者でなければ、行ってはならない」と定め、第107条第12号で登録を受けずに暗号資産交換業を行った者を「三年以下の拘禁刑若しくは三百万円以下の罰金」の対象にしています(e-Gov 法令検索で確認)。義務と罰則の対象はどちらも業として行う側(業者)で、利用者個人を処罰する条文はありません。

金融庁は、日本居住者を相手に無登録で営業した海外業者に警告書を出し、「無登録で暗号資産交換業を行う者の名称等について」として公表しています。2026年9月掲載分まで確認した限り、掲載されているのは Bybit などの中央集権型取引所で、ハイパーリキッド、ライター、アスター、ユニスワップといったDEXは掲載されていません。ただし同文書は「掲載されていない者であっても、無登録交換業に該当する行為を行っていることがあり得ます」とも注記しており、金融庁の立場は一貫して「登録業者を使ってください」です。

なお2026年7月15日には、暗号資産の規制を資金決済法から金融商品取引法へ移す改正法が成立しました。金融庁の説明資料によると、暗号資産部分は公布から1年以内に施行され、無登録業への罰則の引き上げ(拘禁刑10年)、証券取引等監視委員会の調査権限の追加などが盛り込まれています。これらも業者に向けた規制です。

理解しておくべき注意点

  • 利用者保護は受けられない。国内の登録業者に義務づけられている利用者財産の分別管理などの保護は、海外のDEXには適用されません。
  • トラブル時に日本の当局を頼れない。ハッキングや不具合で損失が出ても、国内の相談窓口や補償の仕組みはありません。
  • 各DEXの利用規約を守る。ハイパーリキッドの利用規約(2026年6月15日更新)§1.6 の利用禁止地域は米国、カナダ・オンタリオ州、制裁対象地域で、日本は含まれていません。一方 §1.9 は、自国でレバレッジ取引やデリバティブ取引が認められているかを確認する責任は利用者にあるとしています。

税金:雑所得・総合課税・最高55%

  • 所得区分。国税庁の「暗号資産等に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」(令和7年12月版)は、暗号資産取引の利益を原則雑所得としています。DEXでのスワップも、暗号資産同士の交換として課税対象です。
  • 先物も総合課税。同 FAQ 2-12 は、暗号資産の証拠金取引は FX のような申告分離課税の対象外で、総合課税になると明記しています。無期限先物も同じ扱いと考えられます。
  • 税率。所得税5〜45%(国税庁 No.2260)に住民税10%が加わり、最高55%(別途、復興特別所得税)。雑所得の損失は給与所得などと通算できません(FAQ 2-11)。
  • 申告ライン。給与所得者は給与以外の所得が年20万円を超えると確定申告が必要です(No.1900)。住民税は別扱いなので自治体に確認を。
  • 記録は自分で。DEXには年間取引報告書がありません。取引履歴と入出金履歴を定期的にエクスポートして保存しましょう。計算方法は DEX取引の税務レポート作成ガイド、ハイパーリキッドの履歴の出し方は 取引履歴のCSVエクスポート方法 へ。

20%の分離課税はDEXには適用されない見込みです。令和8年度税制改正(所得税法等改正法は2026年3月31日成立・公布)で、国内の登録業者(暗号資産取引業者)に対する特定暗号資産の譲渡等は20%(所得税15%・住民税5%、ほかに復興特別所得税)の申告分離課税になります。適用は改正金商法の施行日の属する年の翌年1月1日からで、改正金商法(2026年7月15日成立)の施行日は公布から1年以内の政令で定める日(2026年9月29日時点で未定)です(2027年中に施行されれば2028年1月1日から)。DEXや海外業者での取引は条文上この対象に当たらず、総合課税のままと読めます。最新の扱いは必ず税理士に確認してください。

14. DEX用語集

AMM(自動マーケットメイカー)
板の代わりに流動性プールと数式で価格を決めるDEXの方式。
流動性プール
2種類以上のトークンを預けたスマートコントラクト。トレーダーはここと交換する。
流動性提供者(LP)
プールにトークンを預け、手数料の一部を受け取る人。
インパーマネントロス
価格変動によって、LPが単に保有していた場合より不利になる損失。
オーダーブック(板)
価格ごとの買い注文(ビッド)と売り注文(アスク)の一覧。
メイカー/テイカー
板に指値を置くのがメイカー、それを約定させるのがテイカー。メイカーの手数料の方が安いのが普通。
スリッページ
想定した価格と実際の約定価格のずれ。許容値を超えると取引は取り消される。
プライスインパクト
自分の注文がプールや板の厚みに対して価格を動かす度合い。
ガス代
ブロックチェーンに取引を記録するための手数料。ETH・SOL・BNB などで支払う。
無期限先物(パーペチュアル)
満期のない先物。レバレッジをかけてロング・ショートできる。
資金調達率(ファンディングレート)
先物価格を現物に近づけるため、ロングとショートの間で定期的にやり取りされる支払い。詳しくは 資金調達率の解説。
清算(ロスカット)
証拠金が維持率を下回ったときにポジションが強制的に決済されること。
建玉(オープンインタレスト)
現在保有されている先物ポジションの総額。
シードフレーズ
ウォレットの秘密鍵を復元する12語または24語。知っている人が資産を動かせる。
トークン承認(Approve)
コントラクトに特定トークンの移動を許可する操作。
ブリッジ
異なるブロックチェーン間で資産を移す仕組み。
MEV・サンドイッチ攻撃
ボットが取引の前後に割り込み、プライスインパクトから利益を抜く行為。
TVL
Total Value Locked。プロトコルのコントラクトに預けられている資産の総額。

15. よくある質問

DEXとは何ですか?

DEX(デックス、Decentralized Exchange=分散型取引所)は、企業ではなくブロックチェーン上のプログラム(スマートコントラクト)や取引専用チェーンが運営する仮想通貨の取引所です。自分のウォレットをつないでそのまま取引し、資産は自分で管理します。口座開設は不要で、多くのDEXは本人確認(KYC)もありません。代表例はスワップのユニスワップ(Uniswap)と、無期限先物のハイパーリキッド(Hyperliquid)です。

DEXは何の略?読み方は?

DEXは「Decentralized Exchange」の略で、日本語では分散型取引所、読み方は「デックス」です。対になる言葉が、会社が運営する従来型の取引所を指すCEX(Centralized Exchange=中央集権型取引所)です。IT分野のDEX(デジタル従業員体験)やSamsung DeXとは別物です。

代表的なDEX・有名なDEXは?

トークンを交換する現物DEXなら、ユニスワップ(Uniswap、Ethereumほか多数のチェーン)、パンケーキスワップ(PancakeSwap、BNB Chain)、Aerodrome(Base)、Raydium・Orca(Solana)、Curve(ステーブルコイン)と、アグリゲーターのジュピター(Jupiter)・1inch。無期限先物DEXなら、ハイパーリキッド(Hyperliquid)、ライター(Lighter)、アスター(Aster)、edgeXが代表的です。出来高つきの一覧は本文の「代表的なDEX一覧」にあります。

DEXとCEX(国内取引所)の違いは?

一番の違いは「資産を誰が預かるか」です。CEX(コインチェックやbitFlyerなどの国内取引所、Binanceなどの海外取引所)は会社が顧客資産を預かり、本人確認を行い、日本円の入出金に対応します。DEXは自分のウォレットで資産を持ったまま取引し、本人確認は通常なく、日本円は使えません。

コインチェックやbitFlyerはDEXですか?

いいえ、どちらもCEX(中央集権型取引所)です。国内の登録業者は会社が顧客の資産を預かり、本人確認を行い、日本円の入出金に対応しています。BinanceやBybitなどの海外取引所もCEXです。DEXを使うには、国内取引所で買った仮想通貨を自分のウォレットに送り、そのウォレットをDEXに接続します。

初心者はCEXとDEXのどちらから始めるべき?

日本円から始めるなら、入口は国内取引所(CEX)です。DEXは日本円を受け付けないため、まず国内取引所で口座を作ってUSDCやETHを買う必要があります。現物を買って持つだけなら国内取引所で完結し、国内にない銘柄、無期限先物、資産の自己管理が必要になったら、少額をウォレット経由でDEXに移す、という使い分けが現実的です。

DEXは安全ですか?

取引所の破綻や出金停止で資産が戻らないリスクはなくなりますが、スマートコントラクトや管理者権限の脆弱性(2026年4月にはSolanaの先物DEX「Drift」から約2.85億ドルが流出)、ブリッジのハッキング、偽サイトによるフィッシング、詐欺トークンといった別のリスクがあります。実績のあるDEXを使い、公式URLをブックマークし、シードフレーズを絶対に入力しないことが基本です。

DEXの問題点・デメリットは?

主に5つです。①資産も秘密鍵も自己責任で、シードフレーズをなくすと誰も復元できない、②日本円を直接入出金できない、③日本語サポートや国内の利用者保護がない、④誰でもトークンを上場できるため詐欺トークンや偽サイトが多い、⑤スマートコントラクトやブリッジのハッキングのリスク。先物DEXではこれにレバレッジによる清算のリスクが加わります。

DEXの使い方は?何から始めればいい?

①国内取引所でUSDCやETHを買う、②MetaMaskやRabbyなどのウォレットを作る、③ウォレットに送金する、④DEXの公式サイトでウォレットを接続して入金、⑤少額で取引、の順です。ハイパーリキッドはメールアドレスでもログインできるので、最初の1回はそれがいちばん簡単です。

DEXは本人確認(KYC)なしで使えますか?

ほとんどのDEXは本人確認がありません。取引所があなた名義の口座を作らず、資産も預からないためです。ただし匿名ではありません。取引はすべてブロックチェーン上に公開され、仮想通貨を買った国内取引所では本人確認済みです。また各DEXは利用できない国・地域を定めています(ハイパーリキッドは米国、カナダ・オンタリオ州、制裁対象地域)。

日本からDEXを使うのは違法ですか?

個人が海外のDEXを利用すること自体を罰する規定はありません。資金決済法で登録を義務づけられ(第63条の2)、無登録営業が罰則の対象になる(第107条)のは「暗号資産交換業を行う者」、つまり業者側です。ただし国内の登録業者に課される利用者保護(分別管理など)は受けられず、トラブル時に日本の当局を頼れない点は理解しておきましょう。法律上の助言ではありません。

DEXの利益に税金はかかりますか?

かかります。仮想通貨の利益は原則として雑所得で総合課税、住民税と合わせて最高55%です(国税庁FAQ)。無期限先物(証拠金取引)もFXのような申告分離課税の対象外です。DEXには年間取引報告書がないため、取引履歴を自分で保存して計算する必要があります。今後導入される予定の20%の分離課税は、登録業者(暗号資産取引業者)を通じた取引が対象で、DEXでの取引は含まれない見込みです。

DEXの手数料とガス代はいくら?

ユニスワップのようなAMMはプールごとの手数料(v2は0.30%、v3の標準は0.05%・0.30%・1%)に加えて、取引のたびにガス代がかかります。ハイパーリキッドの無期限先物はtaker 0.045%/maker 0.015%(基本ティア)で、注文・キャンセルにガス代はかかりません。ライターのStandardアカウントは手数料0%です(2026年10月19日確認)。

パーペチュアル(無期限先物)DEXとは?

満期のない先物(無期限先物)をレバレッジ付きで取引できるDEXです。ロングとショートの間で定期的に資金調達率(ファンディング)が支払われ、価格が現物に近づきます。最大はハイパーリキッドで、2026年10月20日時点で無期限先物178銘柄、24時間出来高は約40.3億ドルです。

株価の横に出てくる「DEX」とは?(ソフトバンク・キオクシア)

株価情報のサイトやSNSで、ソフトバンクグループやキオクシアの株価の近くに「DEX」と書かれた価格を見かけることがあります。どのサイトがどのデータを使っているかは当サイトでは確認できていませんが、DEXで日本株に連動する無期限先物が取引されているのは事実です。ハイパーリキッド上で trade.xyz が運営する市場には、2026年10月14日時点で xyz:SOFTBANK(最大10倍)、xyz:KIOXIA、xyz:JP225(Japan 225 指数)、xyz:JPY(ドル円)があります。株そのものではなく USDC 建ての先物なので、株主権や配当はありません。

DEXから日本円に換金するには?

DEXから銀行口座に直接出金する方法はありません。DEXで USDC などに替えてウォレットへ出金し、そのチェーンに対応した国内取引所へ送って売却し、日本円で銀行に出金します。国内取引所によって入庫できる通貨とチェーンが違うので(たとえば SBI VCトレードの USDC は Ethereum のみ)、先に対応状況を確認し、最初は少額でテスト送金してください。

初心者におすすめのDEXは?

トークンを交換したいだけなら、手数料の安いチェーン上の大手AMM(Base や Arbitrum 上のユニスワップ、Solana のジュピター)。レバレッジ取引をするならハイパーリキッドが第一候補です。板が最も厚く、注文にガス代がかからず、メールログインができ、紹介コードで最初の2,500万ドル分の手数料が4%割引になります。比較は「DEXおすすめ比較」ページへ。

パーペチュアルDEXはオラクル操作やフロントランニングをどう防いでいますか?

オラクル操作には、1つの価格を信用しない設計で対抗します。複数の取引所やオラクルの中央値をインデックスにし、清算に使うマーク価格は移動平均で平滑化した3つの価格の中央値にし、ずれたり止まったりした価格源は除外します(アスターは中央値から5%超ずれた価格源を重み0に、ライターは板のプレミアムを0.5%で上限設定)。建玉上限で薄い銘柄のポジションの大きさも制限します。フロントランニングには、板取引なのでサンドイッチできるAMMプールがなく、ハイパーリキッドは各ブロックでキャンセルを新規のGTC・IOC注文より先に処理し、ライターは先着順のシーケンサーとZK証明、アスターは非表示・暗号化注文を用意しています。それでも薄い銘柄の価格操作や速いトレーダーの先回りは完全には防げないので、指値・ポストオンリー注文と低いレバレッジを使いましょう。

ハイパーリキッドのAPIウォレットで資金を出金されることはありますか?

ありません。ハイパーリキッドのAPIドキュメントには、APIウォレット(エージェントウォレット)は出金権限なしで口座の代わりに操作できると書かれています。ただし鍵が漏れれば不利な取引をされる可能性はあるので、ボットごとに別のエージェントを作り、有効期限(最長180日)を設定し、登録解除したアドレスは再利用しないでください。

DEXで最初の取引をしてみる

オンチェーンの先物出来高が最も集まるのがハイパーリキッドです。HOLYGRAIL で登録すると、最初の2,500万ドル分の手数料が4%安くなります。

ハイパーリキッドを開く →

まだ迷っているなら DEXおすすめ比較 か 紹介コード HOLYGRAIL の解説 へ。

開示:HOLYGRAIL(ハイパーリキッド)、HOLYGRAIL(Based 独自の紹介制度)、718610TD(ライター)は当サイトの紹介コードで、紹介したアカウントの手数料の一部を受け取ります。あなたの手数料が上がることはありません。ユニスワップ、パンケーキスワップ、Aerodrome、Raydium、Orca、Curve、ジュピターとは紹介関係はありません。数値は2026年9月25日(日本株の HIP-3 市場は9月27日)に各社公式ドキュメント、ハイパーリキッド公開 API、DefiLlama、CoinGecko で確認しました。本記事は投資・法律・税務の助言ではありません。