Arbitrum(アービトラム)の使い方のイメージ:国内取引所から光の橋を渡ってレイヤー2のArbitrumへ送金される仮想通貨

結論(2026年9月29日時点)。

  • 正体:Ethereumのレイヤー2。Arbitrum One(チェーンID 42161)とArbitrum Nova(42170)があり、DEXで使うのはOne。ガス代はETH。
  • 国内からの入口:ArbitrumでETHを出金できるのはbitbank(0.00042 ETH)とOKJ(0.0005 ETH)。ほかの大手はEthereumのみ。
  • DEXで使うには:ArbitrumでETH→ネイティブUSDCに交換(2026年9月29日の見積もりでは、0.1 ETHが約268.612 USDC)→ハイパーリキッドに入金(最低5 USDC)。
  • 注意:ハイパーリキッドへのUSDC入金はネイティブUSDCのみで、USDC.eは不可。公式ブリッジでEthereumに戻すと7日以上かかる。

ArbitrumのUSDCは、そのままハイパーリキッドの証拠金に

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「アービトラム」で検索すると、ARBトークンの将来性や価格の記事が多く出てきます。この記事はそこには踏み込まず、Arbitrumというチェーンを実際に使うための知識に絞ります。ウォレットの設定、国内取引所から送れる通貨、USDCへの交換、ブリッジ、日本円への戻し方まで、2026年9月29日に公式情報で確認した数字で順に説明します。

1. Arbitrum(アービトラム)とは:Ethereumのレイヤー2

Ethereumは安全性が高い一方で、混雑するとガス代が高くなり、処理も遅くなります。そこで、取引の実行をEthereumの外でまとめて行い、結果だけをEthereumに記録する仕組みが生まれました。これがロールアップで、Arbitrumはその代表的なチェーンです。Arbitrumで出した取引は、最終的にEthereumの安全性に支えられます。

Arbitrumの公式ドキュメントでは、本番のチェーンとして2つが挙げられています。

Arbitrum One と Arbitrum Nova の違い(Arbitrum公式ドキュメント、2026年9月29日確認)
項目Arbitrum OneArbitrum Nova
方式Ethereumに決済を任せるオプティミスティック・ロールアップAnyTrust(データ可用性委員会=DACへの信頼を追加する方式)
チェーンID4216142170
公式の用途説明一般用途。追加の信頼の前提がなく、Ethereum水準のセキュリティ処理量を優先し、ロールアップほどの分散性を必要としない用途向け
エクスプローラーArbiscan・BlockscoutBlockscout
DEX・国内取引所での扱い「Arbitrum」と書かれていればほぼこちらDEXの入金ではほとんど使われない

出典:Arbitrum Docs「Chain info」「Arbitrum chains overview」(2026年9月29日確認)。

ArbitrumとARBの違いも押さえておきましょう。ARB(アービトラム)は、Arbitrumの運営方針を決める投票(ガバナンス)に使うトークンです。ガス代はARBではなくETHで払うと公式FAQに書かれています。つまり、Arbitrumを使うだけならARBは要りません。国内でもARBは買えますが(金融庁の登録一覧では、ARBを取扱銘柄に載せている登録業者は6社)、DEXで取引するための準備としては不要です。

2. なぜDEXユーザーにArbitrumが必要か

理由は単純で、代表的なPerp DEXの入金口がArbitrumにあるからです。

  • ハイパーリキッド(Hyperliquid):ArbitrumからUSDCを入金するとき、ハイパーリキッドのブリッジが受け付けるのはArbitrumのネイティブUSDC(USDC.eではない)で、送金のガス代として少額のETHも要ります。最低入金額は5 USDCで、既定のCCTPルートでは送金額から0.20 USDCが差し引かれます。出金もArbitrumのUSDCで戻ってきます(手数料0.2 USDC+ごく少額のHyperEVMガス代、5分以内)。
  • ライター(Lighter):入金アドレスは12チェーンに対応していて、Arbitrumもその1つです(新規アカウントの最低入金額は5ドル、反映は通常は数分以内)。

日本の居住者から見ると、Arbitrumの利点はもう1つあります。bitbankとOKJが、ETHをArbitrumネットワークのまま出金できることです。Ethereumを経由しないので、Ethereumの高いガス代やブリッジの手間を省けます。この「国内取引所 → Arbitrum → DEX」が、日本円からDEXに入るいちばん短い道です。

DEXを使う前に知っておきたいこと:DEXは自分のウォレットで資産を管理する仕組み(セルフカストディ)で、送金先やネットワークを間違えた資産、秘密鍵やシードフレーズをなくした資産は、原則として取り戻せません。国内の登録業者ではないため、分別管理などの国内の利用者保護の仕組みは適用されず、トラブルのときに国内の当局を頼ることもできません。取引はすべてブロックチェーン上に公開で記録され、利益には日本の税金がかかります。利用規約も必ず確認してください(ハイパーリキッドの利用規約は第1.6条で米国、カナダ・オンタリオ州、制裁対象地域(制裁対象地域の国籍者を含む)の人の利用を禁じ、第3.1.5条でVPNなどで所在地を隠して制限を回避することも禁じています)。先物はレバレッジで損失が大きくなることがあります。日本から海外のサービスを使うときの考え方は海外取引所は日本で使える?で整理しています。

3. MetaMaskにArbitrumを追加する

MetaMaskのヘルプセンターでは、MetaMaskの既定ネットワーク一覧にArbitrumが含まれていると案内されています。そのため、多くの場合は手動で追加する必要はありません。

1

ネットワーク一覧を開く

拡張機能なら右上のメニューから「Networks(ネットワーク)」を選びます。スマホアプリでも、ネットワークの選択画面から同じように追加できます(公式ヘルプは拡張機能とアプリの両方に対応と説明)。

2

Arbitrum を選ぶ(なければ追加)

一覧にArbitrumがあれば選ぶだけです。表示されていない場合は「Additional networks(追加のネットワーク)」でArbitrumの横の「Add」を押すか、検索欄で探します。

3

アドレスを確認する

Ethereumと同じアドレスがArbitrumでも使えます。残高はネットワークごとに別々に表示されるので、送金後は表示をArbitrumに切り替えて確認します。

MetaMaskヘルプセンターのネットワーク追加ページ。既定のネットワーク一覧にEthereum、Base、Solana、Arbitrum、OPなどが並んでいる
MetaMaskヘルプセンター「How to add a custom network」(2026年9月29日時点、日本語版)。「Default networks」の一覧にArbitrumが含まれている。

古いバージョンなどで手動追加が必要なときは、公式ドキュメントの値を入力します。

Arbitrum One を手動で追加するときの設定値
項目入力する値
ネットワーク名Arbitrum One
RPC URLhttps://arb1.arbitrum.io/rpc
チェーンID42161
通貨記号ETH
ブロックエクスプローラーhttps://arbiscan.io

出典:Arbitrum Docs「Chain info」、MetaMask ヘルプセンター「How to add a custom network」(2026年9月29日確認)。公式ドキュメントは、この公開RPCには稼働率や速度の保証がないとしています。

Chainlistなどの外部サイトから追加する方法もありますが、MetaMaskは「Chainlistのネットワーク情報は管理していない」と明記しています。チェーンIDとRPC URLが上の表と一致しているか、必ず確かめてください。ウォレット選びやハイパーリキッドへの接続はメタマスクへの入金方法で解説しています。

4. 国内取引所からArbitrumに直接送れる通貨

ここがこの記事でいちばん大事な表です。国内の主な取引所について、ETHをArbitrumネットワークで出金できるか、戻すときにArbitrumで入金できるかを公式ページで確認しました。

国内取引所のArbitrum対応(ETH、2026年9月29日時点。円換算は1 ETH=421,000円で計算)
取引所Arbitrumへ出金出金手数料Arbitrumから入金補足
bitbank対応(ETH)0.00042 ETH(約177円)対応(ETH・入金無料)Ethereumで出すと0.005 ETH(約2,105円)
OKJ対応(ETH、最小0.01 ETH)0.0005 ETH(約211円)対応(ETH・無料)Ethereumは0.003〜0.2 ETH(範囲内で指定)
bitFlyer非対応(手数料表にL2の記載なし)Ethereumで0.005 ETH(約2,105円)—Arbitrumへはブリッジが必要
コインチェック非対応Ethereumで変動制(0.005 ETH〜)—ETHはイーサリアム(メインネット)のみ(Arbitrum非対応)
GMOコイン非対応(入出金ページにL2の記載なし)無料(1回0.1 ETH以上)—送付は無料だが最小数量が大きい
SBI VCトレード非対応無料—ETHはイーサリアム(メインネット)のみ(Arbitrum非対応)。USDCもイーサリアムのみ
BitTrade非対応——ETHはイーサリアム(ERC20)のみ(ARBトークンはArbitrum One)
BITPOINT非対応(ETHはERC-20アドレス)無料—Arbitrumへはブリッジが必要
楽天ウォレット停止中——2026年8月19日から暗号資産の出庫を一時停止中

出典:各社の手数料・入出金ページ(bitbank「手数料」、OKJ「暗号資産の入庫・出庫」、bitFlyer・コインチェック・GMOコイン・SBI VCトレード・BitTrade・BITPOINT・楽天ウォレットの各公式ページ)、2026年9月29日確認。円換算はSBI VCトレード価格一覧のETH取引所価格(2026年9月29日14:23)による目安です。

bitbankの入出金手数料表。ETH(イーサリアム)はEthereum・Arbitrum・OP Mainnetの3ネットワークで入金無料、出金手数料はEthereum 0.005 ETH、Arbitrum 0.00042 ETH
bitbankの手数料ページの入出金手数料表(2026年9月29日時点、ログアウト状態)。ETHはEthereum・Arbitrum・OP Mainnetに対応し、Arbitrumの出金手数料はEthereumの10分の1以下。

表から分かるとおり、Arbitrumへ直接出金できるのはbitbankとOKJの2社です。bitbankは金融庁登録の暗号資産交換業者(関東財務局長 第00004号、2017年9月29日登録)で、ETHのネットワークはEthereum・Arbitrum・OP Mainnet(入出金とも対応)です。OKJも金融庁登録の暗号資産交換業者(関東財務局長 第00020号、2020年3月30日登録)で、入庫の条件は「Arbitrum One上のETHを入庫可(無料・最小0.001 ETH)」です。それ以外の取引所はEthereumのみで、たとえばbitFlyerからEthereumでETHを送ると手数料は0.005 ETH(約2,105円)かかり、そのうえArbitrumへのブリッジが必要です。bitbankのArbitrum出金なら0.00042 ETH(約177円)で済みます。

各社の送金手数料をすべての通貨で比べたい場合は国内取引所の送金手数料比較を見てください。

bitbankからArbitrumへETHを送る流れ

1

取引所(板)でETHを買う

販売所ではなく取引所(板)で買うと、ETH/JPYの手数料はメイカー-0.02%/テイカー0.12%です(マイナスは受け取り)。

2

出金先に自分のウォレットを登録する

MetaMaskなど自分のウォレットのアドレスを出金先として登録します。ネットワークは「Arbitrum」を選びます。

3

少額で試してから出金する

最初は少額で送り、MetaMaskをArbitrumに切り替えてETHが届いたことを確認してから残りを送ります。出金手数料は0.00042 ETHです。

OKJの場合は最小出金数量が0.01 ETHと決まっているので、それ以上の額を用意してください。どちらの取引所も、DEXやブリッジのコントラクトを出金先に直接指定するのは避け、いったん自分のウォレットで受け取るのが確実です。

5. ETHをUSDCに交換する(スリッページ・ガス代)

ArbitrumにETHが届いたら、ハイパーリキッドの証拠金になるUSDCに替えます。Arbitrum上のDEX(UniswapなどのスワップDEXや、Relayのようなアグリゲーター)で、ETH → USDC(ネイティブ)を選んで交換します。ガス代にETHが要るので、全額は替えずに少し残しておきます。

UniswapのスワップでArbitrum上の0.1 ETHを売り、268.612 USDCを受け取る見積もり。ウォレット未接続の状態
UniswapでArbitrum上の0.1 ETHをUSDCに替える見積もり(2026年9月29日06:17 UTC、ウォレット未接続)。受取は約268.612 USDC(入力額は269.12ドル相当)。実際に交換するにはウォレットの接続と承認が必要。

ほぼ同じ時刻(06:13 UTC)にRelayの公開APIでも見積もりを取りました。0.1 ETHの交換で受取は268.62 USDC、Relayの手数料が0.16ドル、Arbitrumのガスが0.05ドルでした。どちらも固定の価格ではなく、その時点の見積もりです。

  • 受け取るトークンを確認:USDCのコントラクトアドレスが0xaf88d065e77c8cC2239327C5EDb3A432268e5831(ネイティブUSDC)になっているか確かめます。USDC.eを選ぶとハイパーリキッドに入金できません(7章)。
  • スリッページ:見積もりと実際の約定価格のずれを許す幅です。RelayのAPIの既定値は1%でした。少額なら既定のままで問題ありませんが、大きな額は数回に分けると価格への影響を抑えられます。
  • ガス代:Arbitrumのスワップのガスは数セント程度でした(上の見積もり)。ETHを少し残しておけば、入金や後の出金にも足ります。

交換と入金を1回で済ませる方法もあります。RelayはArbitrumのETHから、ハイパーリキッドのPerps口座のUSDCへ直接送れます。同じ日の見積もりでは0.1 ETHで受取268.17 USDC(手数料0.32ドル、入力額に対する差は約0.27%)でした。スワップしてからDepositする方法より少し割高でしたが、手順は1回で済みます。

税金の面では、ETHを手放してUSDCを受け取る取引です。国税庁FAQは暗号資産同士の交換も課税対象(交換時に譲渡したものとして計算)としています。ただしUSDCは資金決済法上の電子決済手段で、暗号資産とは区別されています(資金決済法第2条第5項が電子決済手段を定義し、第2条第14項第1号が暗号資産の定義から電子決済手段を除いている:e-Gov法令検索)。国税庁FAQ(令和7年12月最終改訂)で電子決済手段を扱う問は法人税関係だけで、ETHをUSDCに替えたときの個人の扱いを答える問はありません。いつ・いくらで交換したかの記録は必ず残しておきましょう。DEXの損益計算はDEX・ハイパーリキッドの税金と確定申告で扱っています(国税庁 暗号資産等に関する税務上の取扱いについて)。令和8年度税制改正(所得税法等改正法は2026年3月31日成立・公布)で、国内の登録業者(暗号資産取引業者)に対する特定暗号資産の譲渡等は20%(所得税15%・住民税5%、ほかに復興特別所得税)の申告分離課税になります。適用は改正金商法の施行日の属する年の翌年1月1日からで、改正金商法(2026年7月15日成立)の施行日は公布から1年以内の政令で定める日(2026年9月29日時点で未定)です(2027年中に施行されれば2028年1月1日から)。DEXや海外業者での取引は条文上この対象に当たらず、総合課税のままと読めます。

税務上の助言ではありません。個別の扱いは、最終的に税務署または税理士に確認してください。記載は2026年9月29日時点の公式資料に基づきます。

USDCが用意できたら、入金先を選ぶ

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6. Ethereum → Arbitrum のブリッジ(公式・Across・Relay)

bitFlyerやSBI VCトレードなど、Ethereumにしか出金できない取引所から始める場合は、Ethereum → Arbitrumのブリッジが必要です。主な方法は3つです。

Ethereum から Arbitrum(またはハイパーリキッド)へ送る方法(2026年9月29日確認)
方法手数料時間注意点
Arbitrum 公式ブリッジEthereumのガスのみ15〜30分Ethereumへ戻すときは7日以上かかる。USDCは受け取り方でUSDC.eになる場合がある
Across1,000 USDCで0.11 USDC(見積もり)+ガス数秒程度ネイティブUSDCで受け取れる
Relay1,000 USDCをハイパーリキッドへ直接で0.12 USDC(見積もり)+ガス数秒程度Arbitrumを経由せず証拠金に入る

公式ブリッジの時間はArbitrum Docs「Quickstart: Arbitrum bridge」、AcrossとRelayの手数料は各社の公開APIで2026年9月29日05:28〜05:29 UTCに取得した見積もりです。

Arbitrum公式ブリッジの画面。FromがEthereum、ToがArbitrum One、トークンはETH。右上と下にConnect Walletボタン
Arbitrum公式ブリッジ(portal.arbitrum.io/bridge、2026年9月29日時点、ウォレット未接続)。送金元(From)と送金先(To)のチェーンを選び、ウォレットを接続して送る。

Ethereum上のガス代は時間帯で大きく変わります。Ethereumから出す場合は、送る前にウォレットに表示されるガス代を確かめてください。ブリッジごとの細かな違いやトラブル時の対処はハイパーリキッドのブリッジ比較に、SBI VCトレードのUSDC(Ethereum)から始める場合のコスト比較はUSDCの買い方にまとめています。

7. ガス代の目安と注意点(ネイティブUSDCとUSDC.e)

2026年9月29日06:13 UTCに公開RPCでガス価格を読むと、Arbitrum Oneは0.0202 gwei、Ethereumは0.723 gweiでした。この時点では約36倍の差です。同じ時刻のRelayの見積もりでは、Arbitrum上のスワップのガスは0.05ドルでした。ただしこれはある時点のガス価格の比較で、Ethereumのガス価格は混雑すると大きく上がります。

ArbitrumのUSDCは2種類ある

Arbitrumには、名前の似たUSDCが2つあります。2023年にCircleがArbitrumでUSDCを直接発行し始めたため、それ以前にEthereumからブリッジされていたUSDCは「USDC.e(Bridged USDC)」という名前に変わりました。

ネイティブUSDCとUSDC.eの違い(Arbitrum公式ドキュメント・Circle、2026年9月29日確認)
項目ネイティブUSDCUSDC.e(Bridged USDC)
シンボルUSDCUSDC.e
コントラクト0xaf88d065e77c8cC2239327C5EDb3A432268e58310xFF970A61A04b1cA14834A43f5dE4533eBDDB5CC8
発行CircleがArbitrum上で直接発行EthereumのUSDCを公式ブリッジでロックして発行
ハイパーリキッドへの入金可不可(先にネイティブUSDCに交換)

出典:Arbitrum Docs「USDC on Arbitrum One」、Circle「USDC Contract Addresses」、Hyperliquid Docs「USDC」(2026年9月29日確認)。

ArbiscanのUSD Coin(USDC)トークンページ。CircleがArbitrumに発行したネイティブUSDCで、ブリッジされたUSDCとは別のトークンとして扱われるという注記
ArbiscanのネイティブUSDCのトークンページ(2026年9月29日時点)。「CircleがArbitrumに発行したネイティブUSDC。ブリッジされたUSDCもArbitrumで使えるが、Circleのネイティブのコントラクトとは同じものとして扱われない」という趣旨の注記と、コントラクトアドレス0xaf88…5831が表示されている。

ウォレットの表示名だけでは区別しにくいので、コントラクトアドレスの先頭(0xaf88…)で確認するのが確実です。USDC.eを持っている場合は、Arbitrum上のDEXでネイティブUSDCに交換してからハイパーリキッドに入金します。入金の手順は画面付きでハイパーリキッドの入金方法、ライターへの入金はライターの入金方法で解説しています。

8. Arbitrumから日本円に戻す

利益を日本円にしたいときは、入金の逆をたどります。ポイントは、ArbitrumのETHを受け付ける国内取引所に送ることです。

1

DEXからArbitrumのUSDCを引き出す

ハイパーリキッドの出金はArbitrumのUSDCで届きます(手数料0.2 USDC+ごく少額のガス代、5分以内)。

2

Arbitrum上でUSDC → ETHに交換する

bitbankもOKJもUSDCは扱っていないので、ETHに替えます。

3

bitbankかOKJのArbitrum用アドレスに送る

bitbankはArbitrumのETHの入金が無料です。ただし、入金後に「未反映入金への情報登録」(送付人情報)をしないと口座に反映されない点に注意してください。OKJの入庫条件は「Arbitrum One上のETHを入庫可(無料・最小0.001 ETH)」です。

4

売却して日本円で出金する

日本円の出金手数料はbitbankが550円/770円、OKJが400円(100万円未満)/770円/1,320円です(OKJの取引所の手数料はLv1でメイカー0.07%/テイカー0.14%)。

送り先のネットワークを間違えないこと。コインチェック・bitFlyer・SBI VCトレードなどはETHの入金がEthereumのみです。ArbitrumのETHをこれらの取引所のアドレスに送ると、資産を失うおそれがあります。SBI VCトレードのUSDCもイーサリアムのみなので、ArbitrumのUSDCは送れません。詳しい手順とコストは仮想通貨を日本円に換金する方法で説明しています。

なお、日本の居住者が海外の無登録取引所を経由して換金するルートは、この記事では扱いません。金融庁の警告を受けた業者もあり、当サイトは勧めていません(現状は海外取引所は日本で使える?)。日本からDEXを使う流れ全体は日本からDEXを使うガイドにまとめています。分離課税の改正がDEXの取引に関係するかは分離課税の解説を見てください。

9. よくある質問

Arbitrum(アービトラム)とは何ですか?

Ethereumの処理を肩代わりして、手数料を安く・処理を速くするレイヤー2(L2)のブロックチェーンです。取引をまとめて処理し、結果をEthereumに記録します。一般に「Arbitrum」と言えば、メインのチェーンであるArbitrum One(チェーンID 42161)を指します。ガス代はETHで払います。

ArbitrumとArbitrum Oneの違いは?

Arbitrumはチェーン群と技術全体の名前で、Arbitrum Oneはその中の代表的なチェーンです。ほかにArbitrum Nova(チェーンID 42170)があります。OneはEthereumに決済を任せるオプティミスティック・ロールアップ、NovaはAnyTrust(データ可用性委員会=DACへの信頼を追加する方式)です。DEXや国内取引所で「Arbitrum」と書かれていれば、ほぼArbitrum Oneのことです。

アービトラム(ARB)は国内取引所で購入できますか?

できます。金融庁の暗号資産交換業者登録一覧(令和8年9月1日現在)では、ARBを取扱銘柄に載せている登録業者は6社です(bitbank、BitTrade、FINX JCrypto、OKJ、マーキュリー、Binance Japan)。ただしARBはガバナンス(投票)用のトークンで、Arbitrumのガス代はETHで払います。DEXを使うだけならARBは要りません。

ARBトークンがないとArbitrumは使えませんか?

使えます。Arbitrumのガス代はETHです。必要なのは、送りたい資産(USDCなど)と、ガス用の少額のETHです。

Arbitrumのガス代はいくらですか?

2026年9月29日06:13 UTCの公開RPCでは、Arbitrum Oneのガス価格が0.0202 gwei、Ethereumが0.723 gweiでした(約36倍の差)。同じ時刻のRelayの見積もりでは、Arbitrum上のETH→USDCのスワップのガスが0.05ドルでした。ガス価格は混雑で変わります。

国内取引所からArbitrumに直接送れますか?

2026年9月29日時点で、ETHをArbitrumネットワークで出金できるのはbitbank(手数料0.00042 ETH)とOKJ(0.0005 ETH、最小0.01 ETH)です。bitFlyer・コインチェック・SBI VCトレードなどはEthereumのみなので、Arbitrumへはブリッジが必要です。楽天ウォレットは2026年8月19日から暗号資産の出庫を一時停止中です。

USDC.eをハイパーリキッドに入金できますか?

できません。ArbitrumからのUSDC入金でハイパーリキッドのブリッジが受け付けるのはArbitrumのネイティブUSDC(USDC.eではない)です。USDC.eを持っている場合は、Arbitrum上のDEXでネイティブUSDC(0xaf88d065e77c8cC2239327C5EDb3A432268e5831)に交換してから入金します。

Arbitrum公式ブリッジの出金に7日かかるのはなぜですか?

Arbitrum OneはEthereumに結果を記録するオプティミスティック・ロールアップで、公式ブリッジでEthereumに戻すときは不正がないかを確かめる期間があるためです。公式ドキュメントは「少なくとも7日」待つと説明しています。急ぐ場合はAcrossやRelayなどのブリッジを使うのが一般的です。

Arbitrumから日本円に戻すには?

ArbitrumのETHはbitbankとOKJが入金を受け付けています。USDCはArbitrum上でETHに替えてから送り、国内取引所で売って日本円で出金します。SBI VCトレードのUSDCはイーサリアムのみなので、ArbitrumのUSDCを送ってはいけません。

Arbitrumでの取引に税金はかかりますか?

国税庁FAQ(令和7年12月最終改訂)では、暗号資産の利益は原則として雑所得(総合課税)で、暗号資産同士の交換も課税対象(交換時に譲渡したものとして計算)とされています。ネットワークをまたいで自分のウォレットに移すだけの操作についての問はFAQにありません。税務上の助言ではありません。最終判断は税務署か税理士に確認してください。

Arbitrumの準備ができたら、ハイパーリキッドで取引開始

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ハイパーリキッドの紹介リンクから開いたときに表示される紹介コード HOLYGRAIL の確認画面
紹介リンクから開くと、ウォレット接続の前に紹介コード(HOLYGRAIL)が表示されます(2026年9月)。

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開示:HOLYGRAIL(ハイパーリキッド)と718610TD(ライター)は当サイトの紹介コードで、紹介したアカウントの手数料の一部を受け取りますが、あなたの負担は増えません。Arbitrum・bitbank・OKJ・Uniswap・Relay・Across・MetaMaskとは紹介関係がありません。チェーンの仕様はArbitrum公式ドキュメント、国内取引所の対応状況と手数料は各社の公式ページ、スワップとブリッジの手数料は公開APIと画面の見積もりで2026年9月29日に確認しました。手数料・対応ネットワーク・価格は変わります。投資・法律・税務の助言ではありません。