2026年10月更新 · 手数料・利益分配・ロックアップ・日本の規制状況はすべて出典と確認日つき
結論。日本からコピートレードを始めるなら、ハイパーリキッド(Hyperliquid)のユーザーボルトが第一候補です。リーダーの取り分は利益の10%、ロックアップは1日、すべての約定がオンチェーンで公開され、本人確認も不要です。特定のトレーダーのウォレットを丸ごとコピーしたいなら Hyperdash などのコピトレアプリ、条件を運用者が決める Aster ボルト(利益分配0〜100%)、ロックアップなしの Lighter パブリックプールも選べます。DEX のコピートレードには、ボルト方式(資金を預けて運用を任せる)とウォレットミラー方式(API ウォレットで他人の取引を自分の口座に再現する)の2つがあります。どの方式でも損失は100%自分持ちです。
まずは Hyperliquid のボルトから
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1. 仮想通貨コピートレードおすすめ比較表
DEX の選択肢を上に、比較のために海外の中央集権取引所(CEX)を下に並べました。DEX の欄は各プロトコルの公式ドキュメント、日本居住者の状況は金融庁の資料と各社の公式告知によります(2026年9月確認)。Bybit と Bitget はリードトレーダーの利益分配率を一律の数字で公表していないため、数字ではなく内容で書いています。
| サービス | 方式 | 資産の管理 | 本人確認 | リーダーの取り分 | ロックアップ | 日本居住者の状況 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ハイパーリキッド(Hyperliquid)ボルト | ボルト方式:リーダーが運用するボルトに USDC を預ける | 自己管理ウォレット(資金はオンチェーンのボルト) | 不要(ウォレット接続) | 利益の10%(損失には課金なし) | 1日(HLP は4日) | 利用規約の制限国に日本は含まれない。金融庁の登録業者ではない |
| Hyperliquid のコピトレアプリ(Hyperdash など) | ウォレットミラー方式:API ウォレット経由で指定アドレスを自動コピー | 資金は自分の口座のまま | 不要(ウォレット接続) | アプリのビルダー手数料(Hyperdash は0.05%、上限0.1%) | なし(いつでも停止) | 同上 |
| アスター(Aster)ボルト | ボルト方式:運用者のボルトに預ける | 自己管理ウォレット(資金はボルト口座) | 不要(ウォレット接続) | 運用者が0〜100%で設定(実現利益のみ) | デフォルト1日。追加入金でリセット | 利用規約の禁止国に日本は含まれない |
| ライター(Lighter)パブリックプール | ボルト方式:ホワイトリスト運用者のプールに預ける | 自己管理ウォレット(資金はプール) | 不要(ウォレット接続) | プールごとの運用者手数料(出金時に利益から) | なし | 利用規約の禁止国に日本は含まれない |
| Bybit(バイビット) | 取引所のエンジンがリードトレーダーの注文を複製 | 取引所が保管 | 必要 | リードトレーダーへの利益分配 | 商品による | 日本居住者は2026年3月23日12:00(日本時間)からクローズオンリー。コピートレードも停止 |
| Bitget(ビットゲット) | 同上 | 取引所が保管 | 必要 | リードトレーダーへの利益分配 | 商品による | 2026年8月3日に日本居住者向けサービスの終了を発表し、同日以降の新規登録を停止。2026年12月31日以降、残っているポジションを強制決済 |
| Binance(バイナンス) | 先物コピートレード(同上) | 取引所が保管 | 必要 | リードトレーダーに利益の10% | 商品による | グローバル版は2023年12月1日に日本居住者向けを終了。国内は Binance Japan(金融庁登録の暗号資産交換業者(関東財務局長 第00031号)) |
リーダーの取り分とは別に、取引手数料がかかります。テイカーの基本料率は Hyperliquid 0.045%(紹介コードで0.0432%)、Aster 0.04%(メイカー0%)、Lighter スタンダード口座0%です。取引所ごとの手数料の比較はDEX と CEX の手数料比較で、DEX そのものの選び方はDEX 比較でまとめています。
2. 日本から使える?海外取引所のコピートレードの現状
検索上位のランキング記事には海外取引所のコピートレードが並びますが、日本居住者の状況はこの1年で大きく変わりました。
- Bybit:2025年10月31日(UTC 12:00)に日本居住者の新規登録を停止。2026年3月23日12:00(日本時間)からクローズオンリーに移行し、2026年7月22日12:00(日本時間)に未決済ポジションを強制決済(暗号資産の出金は引き続き可能)。停止した商品にはコピートレードが含まれます(Bybit の公式告知)。経緯と資産の引き出し方はBybit の出金ガイドで。
- Bitget:2026年8月3日に日本居住者向けサービスの終了を発表し、同日以降の新規登録を停止。さらに2026年12月31日以降、残っているポジションを強制決済する方針です(Bitget の公式告知)。
- Binance:グローバル版は2023年12月1日に日本居住者向けサービスを終了し、国内では Binance Japan(金融庁登録の暗号資産交換業者(関東財務局長 第00031号))が運営しています。
金融庁は「無登録で暗号資産交換業を行う者」として、Bybit(2021年5月・2023年3月・2024年11月に警告(令和3年5月・令和5年3月・令和6年11月))、Bitget(2023年3月・2024年11月に警告(令和5年3月・令和6年11月))、Binance(2018年3月・2021年6月に警告(平成30年3月・令和3年6月))、MEXC(2023年3月・2024年11月に警告(令和5年3月・令和6年11月))、KuCoin(2024年11月に警告(令和6年11月))などの海外業者を公表しています(金融庁の公表資料)。日本で登録を受けた暗号資産交換業者は27社で、そこに載っていない海外取引所は、日本の利用者保護(分別管理など)の対象外です。
一方、ハイパーリキッド(Hyperliquid)は金融庁の登録業者ではありません(金融庁の暗号資産交換業者登録一覧(令和8年9月1日現在)に掲載なし)が、警告を受けた無登録業者の一覧にも載っていません(金融庁の無登録業者(警告書の発出先)の一覧に掲載なし)。利用規約で制限されているのは米国、カナダ・オンタリオ州、制裁対象地域(制裁対象地域の国籍者を含む)で、日本は含まれていません。なお、資金決済法が登録義務(第63条の2)と無登録営業の罰則(第107条)を課しているのは業者側で、海外のサービスを個人が使うこと自体を罰する規定はありません。ただし国内の登録業者のような利用者保護はなく、トラブル時に日本の当局を頼れない点は理解しておきましょう(詳しくは海外取引所は日本から使える?)。法律上の助言ではありません。
3. コピートレードの選び方:3つのポイント
- 日本から今後も使えるか。日本居住者向けサービスを終える取引所が続いています。途中で強制決済されるサービスは、コピートレードのような中長期の運用に向きません。DEX は利用規約の制限国と、自分の資金を自分で管理できるかを確認します。
- 実質コスト。リーダーの利益分配(Hyperliquid ボルト10%、Aster は0〜100%、Binance は10%)+取引手数料+コピーアプリのビルダー手数料+スリッページの合計で比べます。
- 透明性とリーダーの実績。最大ドローダウン、実績の長さ、レバレッジ、運用資産(AUM)、リーダーの自己資金比率を確認できるか。Hyperliquid はすべての約定がオンチェーンで公開され、実績を改ざんできません。
4. DEX と海外 CEX のメリット・デメリット
DEX のボルト・コピトレアプリ
- + 自己管理:取引所に口座残高を預けない
- + 本人確認なしでウォレット接続だけで使える
- + 約定・ポジション・損益がすべて公開され、実績を改ざんできない
- + リーダーの自己資金が強制される(Hyperliquid は5%以上)
- - ロックアップがある(Hyperliquid 1日、Aster はデフォルト1日で追加入金のたびにリセット)
- - アプリ経由のコピーはリーダーより遅れて約定し、ビルダー手数料がかかる
- - 日本語サポート窓口はなく、スマートコントラクトのリスクがある
海外 CEX のコピートレード
- + ワンクリックで設定でき、金額・レバレッジ・損切りをスライダーで決められる
- + リーダーの数と銘柄が多い
- - 取引所が資金を保管し、口座の凍結や制限があり得る
- - 本人確認が必要で、日本居住者向けの提供は終了・縮小が続いている
- - 成績は取引所の発表で、オンチェーンで検証できない
- - 金融庁から警告を受けた無登録業者で、日本の利用者保護の対象外
5. コピートレードの仕組み(ボルト方式とウォレットミラー方式)
中央集権取引所ではコピートレードはワンクリック商品です。リーダーを選んで資金を割り当てれば、取引所のエンジンがその先物取引を自分のアカウントに複製し、リーダーの成績も取引所が表示します。無期限先物 DEX ではそうはいきません。すべての注文は鍵で署名する必要があるからです。実際には3つのモデルがあり、リスクの性質はまったく異なります。
- ボルト方式(ボルト/プール)。リーダーが運用するアカウントに証拠金を預けます。ボルトの純資産の持分を保有するので、リーダーの損益がそのまま自分の損益になり、そこから利益分配が引かれます。Hyperliquid(ユーザーボルト)、Aster(AOS3 ボルト)、Lighter(パブリックプール)のネイティブなモデルです。
- ウォレットミラー方式(API ミラーリング)。アプリやボットが対象ウォレットの約定を監視し、承認済みの API ウォレットを使って自分のアカウントから比例した注文を出します。資金はアカウントから出ませんが、執行の遅延とサイズ調整は自分の責任です。
- 手動フォロー。リーダーボードや公開ボルトページにはポジションがリアルタイムで表示されます。何を再現するかは自分で決めます。最も遅い反面、サイズ・エントリー・損切りを完全にコントロールできます。
FX でよく聞く「ミラートレード」は、用意された売買プログラムを選んで動かす方式で、人の取引を複製するコピートレードとは別物です。シグナル配信(人が売買を指示し、自分で発注する)とも違います。DEX 自体が初めてならDEX とはから読んでください。
6. Hyperliquid ボルト:預入者にとって重要なルールと預ける手順
Hyperliquid には2種類のボルトがあります。プロトコルボルト(コミュニティ運営のマーケットメイク兼清算ボルトである HLP)は手数料も利益分配もありません(詳細はHLP ガイド)。ユーザーボルトがコピートレード商品に相当し、誰でも作成でき、預入者はそのトレーダーの戦略に相乗りします。
リーダーの経済条件
- リーダーはボルトの利益の10%を受け取ります。管理報酬はなく、損失に対する手数料もありません。
- ボルト作成には10,000 USDC の手数料(取引手数料と同じ配分先)と最低100 USDCの入金が必要で、スパム的なボルトへの実質的な障壁になっています。
- リーダーは常にボルトの5%以上を保有しなければならず、これを割り込む出金は拒否されます。ボルトが50%減ればリーダー自身の持分も50%減ります。
- ボルトが取引できるのはバリデータ運営の無期限先物のみで、現物と HIP-3 市場は不可です。ドキュメントは現在、この HyperCore ユーザーボルトを「レガシー」製品と位置づけており、ビルダーは HyperEVM 上により広い機能を持つボルトを展開できます。以下のルールを当てはめる前に、そのボルトがどちらのタイプかを確認してください。
自分の持分と実際に受け取る額
公式ドキュメントの例:900 USDC のボルトに100 USDC を預けると持分は10%。他に入出金がなく、ボルトが2,000 USDC に成長したとします。あなたの10%は200 USDC、100 USDC の利益に対するリーダーの10%は10 USDC、受取額は190 USDCです。出金時にボルトにオープンポジションがあれば一部が成行で決済されるため、上乗せでスリッページが発生します。
ロックアップと出金の仕組み
- ユーザーボルト:ロックアップ1日。HLP:4日(最終入金から起算)。
- 出金時、ボルトに十分な余剰証拠金があればポジションはそのまま。足りなければ、まず未約定注文がキャンセルされ、それでも足りなければポジションの20%が決済され、出金が可能になるまで繰り返されます。リーダーは、残る預入者の清算価格を安定させるため常に比例決済する設定も選べます。
app.hyperliquid.xyz/vaultsのボルトページには APR、TVL、損益、最大ドローダウン、取引高、オープンポジション、取引履歴、預入者数とその滞在期間が表示されます。預ける前にすべて確認しましょう。
手数料の注意点:4%の紹介割引はボルトには適用されません。ボルトはリーダーの通常ティア料率をすべての取引で支払い(Hyperliquid の手数料参照)、そのコストは表示される損益にすでに含まれています。口座開設から入金までの手順はHyperliquid の使い方で。
ハイパーリキッドの Vault に預ける手順
- app.hyperliquid.xyz でウォレット接続かメールでログインし、USDC を入金する(国内取引所からのルートは入金ガイド)。当サイトの HOLYGRAIL リンクから始めれば、Vault 以外の自分の取引に紹介割引が付きます。
- app.hyperliquid.xyz/vaults を開き、APR の列はいったん無視して TVL か運用期間で並べ替える。
- Vault の個別ページで、全期間の PnL カーブ、最大ドローダウン、保有ポジションとレバレッジ、取引履歴、預入者の数と定着期間を確認する。
- Deposit を押し、少なくとも1日のロック期間は動かさなくてよい金額を入れて確定する。
- Vault ページの「Your Performance」で自分の成績を確認し、出金は Withdraw から(利益の10%がリーダーに差し引かれる)。

7. Aster ボルト(AOS3):自由度が高いので設定を読む
Aster のボルト規格は Hyperliquid よりはるかに多くの設定を運用者に委ねており、主要な設定は作成後は変更できません。運用者は作成時に100 ASTER をステークし、100ドル以上を出資します。預ける前にボルトページで次の5点を確認してください。
- 利益分配:0〜100%。投資家の実現利益にのみ課されます。利益が出た状態で償還するとき、運用者が Fund Distribution(24時間に1回まで)を実行するとき、ボルト閉鎖時です。損失にも含み益にも課されません。分配率20%で1,000 USDT が1,300 USDT に増えた場合、60 USDT が運用者、1,240 USDT があなたに渡ります。
- ロックアップ:デフォルト1日、変更可。重要なのは、追加入金のたびにポジション全体のロックアップがリセットされる点。7日ロックのボルトに6日目に追加入金すると、全資金の時計が振り出しに戻ります。
- 運用者の最低保有比率:デフォルト10%。運用者の持分がこれを下回ると、回復するまで新規入金と運用者の償還が停止されます。100 ASTER のステークは、閉鎖時に累計損益がゼロ以下ならバーン(焼却)されます。
- プライバシーモード:Public/Private/Flexible。Private モードではポジション・注文・残高が見えず、指標パネルだけを信じることになります。Flexible は運用者がいつでも切り替えられます。運用者を知っているのでなければ Public のボルトを選びましょう。
- Auto Close on Redeem。ON:償還時にすべてのポジションが比例して即座に成行決済されます(速いがスリッページあり)。OFF:余剰証拠金→注文キャンセル→必要な場合のみポジション縮小の順で資金を捻出します。
その他のルール:最低入金は運用者が選んだ単一資産で100 USDT/USDF/USD1/U。ボルトは無期限先物のみ取引可。ボルトアカウントは運用者の VIP ティアを引き継がず、紹介コードを紐づけられず、ポイントプログラムの対象外です。ボルトが清算されて残高がゼロ以下になると入金は停止されます。ボルト内の手数料は Aster 板取引の標準料率で、USDT 建て無期限(VIP1)はメイカー0%/テイカー0.04%です。
8. Lighter パブリックプール
Lighter 版は運用者側に厳しく、預入者側に寛容です。運用者はプロトコルによるホワイトリスト制で、自分でプールを立ち上げることはできず、自身のアカウントのサブアカウントから取引します。運用者は運用者手数料(参加者の出金時に利益から控除される割合)と最低運用者シェアを設定します。ドキュメントの例は10%で、運用者が10,000 USDCを入れると外部資金の上限は90,000 USDCになります。プールは分離マージンを使えません。預入者にとって最大の違いはロックアップがないこと:プールシェアを受け取り、いつでも償還できます。プールの取引には Lighter の手数料体系(スタンダード口座で0%、Premium でテイカー0.028%/メイカー0.004%)が適用されます。
9. ウォレットミラー方式:アプリや bot でウォレットをコピーする
フォローしたいトレーダーがボルトを運営していない場合、外部のコピーアプリやボットがそのアドレスを監視し(Hyperliquid の約定はすべて公開)、自分のアカウントから比例注文を出します。Hyperliquid ではAPI ウォレット(エージェントウォレットとも呼ばれます)を使います。別の署名鍵を承認し(有効期限は最長180日まで設定可)、アプリがその鍵で注文に署名します。1アカウントにつき無名1つと名前付き最大3つの API ウォレットを持てます。ドキュメント上、エージェントが署名できる送金(agentSendAsset)は送金先が自分のアドレスと一致しなければならないため、漏洩した鍵で資金を外部へ動かせる範囲は限られます。一方で任意のポジションを建てることはできるので、使わなくなったキーは失効させましょう。承認前にAPI キーのセキュリティを読んでください。
ハイパーリキッドのコピトレアプリ・bot 比較
「ハイパーリキッド コピートレード」で上位に出るツールを、各社の公式サイト・ドキュメントに書かれている内容だけで整理しました(2026年9月27日確認。当サイトはどのツールの紹介コードも持っていません)。
| ツール | 形態 | 資産の管理・コピーの仕方 | コスト |
|---|---|---|---|
| Hyperdash | Web アプリ | API キー経由で自分のウォレット、または Hyperdash 管理のウォレット。1ウォレットで最大10人をコピー/逆張りコピー | コピー取引にビルダー手数料0.05%(通常の先物取引は0.015%) |
| Dexly | Web+iOS/Android | 自分のウォレット(エージェントウォレット承認)。ドローダウン停止・最大ポジション | 「プラットフォーム手数料なし」だが、コピー開始時にビルダー手数料の承認を求める(料率は非公開) |
| HyperX | Web+Android、iOS は TestFlight | 自分のウォレット。比率・レバレッジ上限・TP/SL をコピーごとに設定 | ビルダー手数料あり(料率はサイトに記載なし) |
| pvp.trade | Telegram ボット | ボット側のウォレット(鍵は Turnkey で保管、エクスポート可) | 利益の10%をリーダーへ+PVP 手数料0.025%〜0.04%(レベル1) |
| 自作ボット | コード | 自分の口座と自分で作る API ウォレット | 自分の手数料+サーバー代 |

本当のコストはビルダー手数料。コピトレアプリが代わりに出す注文には、アプリが受け取るビルダー手数料が Hyperliquid の手数料に上乗せされます(上限は先物で0.1%、承認はメインウォレットの署名が必要で、同時に持てる承認は10件まで)。1万ドルのテイカー約定を Hyperdash でコピーすると、テイカー0.045%+コピー用ビルダー手数料0.05%=0.095%、つまり9.50ドルです。同じ注文を自分で出せば4.50ドル、紹介割引4%があれば4.32ドルです。公式ドキュメントによると、紹介割引は Vault とサブアカウントには適用されません。一方、ビルダーコードは紹介割引を消しません。紹介割引はビルダーコード付きのアプリ経由の注文にも適用されます(2026年10月1日にメインネットの約定データで確認。割り引かれるのはハイパーリキッド分の手数料だけで、ビルダー手数料はそのままです)。紹介コードありの口座でコピーすれば、上の例は0.0932%、つまり9.32ドルになります。HOLYGRAIL の割引が効くのは、メイン口座から出るすべての注文(app.hyperliquid.xyz で自分が出す注文、自作 bot の注文、コピトレアプリが API ウォレット経由でその口座から出す注文)です。アプリが新しく作る・管理するウォレットは別のアカウントなので、そのアカウントにもコードが必要で、出来高が10,000ドルを超えるとコードは入力できません。また、Phantomなどのアプリは、紹介コード未設定のアカウントに自社のハイパーリキッド紹介コードを付けることが多いため、アプリを使い始める前にハイパーリキッドでコードを入力してください。Hyperdash でコピーを始めるには、ウォレットに100 USDC以上が必要です。
アプリでコピーする手順:①コピー用の口座を決める(ほかの資金と分けると、悪いリーダーや鍵の漏えいの影響を限定できる)、②署名する前にビルダー手数料の料率を確認、③API ウォレットを承認(有効期限は最長180日。必ず設定する)、④コピー比率または固定額、銘柄ごとの最大ポジション、レバレッジ上限、ドローダウン停止を設定、⑤最初の1週間は毎日、自分とリーダーのポジションを比べる、⑥やめるときはコピーを止めて残ったポジションを決済し、API ウォレットを失効させる。
ボルトが肩代わりしてくれて、ミラーボットがしてくれないこと:
- 遅延とスリッページ。リーダーが先に約定し、あなたの注文は数秒遅れてテイカー(Hyperliquid 基本0.045%)として、より悪い価格で約定します。スキャルピング型のリーダーでは、これだけで利益が損失に変わります。
- サイズ調整。自分の資産÷リーダーの資産で縮小し、さらに削ってください。100万ドルの口座で20倍のリーダーと、5,000ドルで20倍のあなたは、清算までの距離は同じでも、悪い約定への耐性はまるで違います。
- 古いシグナル。リーダーが手仕舞う瞬間にボットが切断されれば、あなたはフルサイズを抱えたままです。すべてのミラー構成には、自分側で強制する独立した損切りと最大ポジション上限が必要です。
10. コピーするトレーダーの選び方
取引所のランキングもボルトページも、見られる指標はほぼ同じです。Binance のコピートレード画面は30日損益・ROI・運用資産(AUM)・30日最大ドローダウン(MDD)・リード日数を、Bybit は30日シャープレシオも表示し、Hyperliquid と Aster のボルトページは損益・最大ドローダウン・TVL・預入者を表示します。次の順で読みましょう。
- まず最大ドローダウン、ROI は二の次。そのドローダウンを自分の資金でもう一度耐えられないなら、コピーしないこと。ROI が極端に高くドローダウンも大きいのは、たいてい高レバレッジです。
- リスク調整後のリターン。シャープレシオや「リターン÷ドローダウン」で比べます。ROI が同じでも抱えているリスクはまったく違うことがあります。
- 実績の長さは日ではなく月で。少なくとも1回の急変動を含む90日の履歴が目安です。2026年9月30日に Binance の画面を見たときも、「High ROI」の上位には運用3週間ほどのポートフォリオが並んでいました。
- レバレッジと集中度。Hyperliquid と Public モードの Aster ボルトではオープンポジションが見えます。薄いアルトに10倍のボルトは一本のヒゲで大半を失い得ますが、BTC/ETH に2〜3倍のボルトはそうなりません。
- 取引頻度。1日に何十回も売買するリーダーは、コピーする側のコスト(手数料とスリッページ)が大きく、リーダー自身の ROI には表れません。
- 運用資産・預入者・自己資金。Hyperliquid は5%以上を強制、Aster はデフォルト10%、Lighter は最低運用者シェアを設定。自己資金の割合が大きいリーダーほど慎重になり、長く残っている古い預入者は、来たばかりの新しい資金より良いシグナルです。
11. コピートレードは儲かる?
儲かることもありますが、フォロワーの成績はほぼ確実にリーダーより悪くなります。理由は4つです。
- 利益分配。Hyperliquid のボルトが1か月で+20%なら、預入者の手取りは10%の分配を引いて約18%。逆に−20%なら、預入者はそのまま−20%です。
- 手数料とスリッページ。アプリ経由のコピーはリーダーより遅れて約定し、ビルダー手数料が乗ります(Hyperdash で1万ドルのテイカー約定をコピーすると9.50ドル、自分で出せば4.50ドル)。
- タイミング。多くの人は好調な時期の後にコピーを始め、ドローダウンの後にやめるため、成績の一番悪い部分だけを受け取りがちです。
- 生存者バイアス。ランキングは直近の ROI 順です。高レバレッジでたまたま勝った口座が上位に来て、破綻した口座はリストから消えます。
コピートレードは「収入」ではなく「リスクを人に任せる運用」と考えてください。「1日○万円」をうたう勧誘に誠実な答えはありません(13章)。
12. 本人確認(KYC)なしでできる?
DEX のボルトやコピトレアプリは、ウォレット接続だけで使えます。Hyperliquid・Aster・Lighter はあなたの名義の口座を作らないので、確認する本人情報がそもそもありません。これは自己管理型の仕組みの結果であって抜け道ではなく、次の限界があります。
- 利用規約の制限国は守る。Hyperliquid の利用規約が制限しているのは米国、カナダ・オンタリオ州、制裁対象地域(制裁対象地域の国籍者を含む)で、日本は含まれていません。Aster・Lighter もそれぞれ禁止国を定めています。VPN で所在地を偽ることは規約違反です(Hyperliquid 利用規約第3.1.5条)。
- 匿名ではない。入金・取引・出金はすべてオンチェーンで公開され、入金元の取引所口座とひも付けられます。
- USDC の購入には本人確認がある。国内取引所で日本円から暗号資産を買う段階では本人確認が必要です(Hyperliquid への入金ガイド)。
- 税金はかかる(15章)。
詳しくは本人確認なしで使える取引所ガイドで。
13. 詐欺とトークン承認に注意
コピートレードは「他人の利益」を約束できるため、詐欺に使われやすい分野です。よくあるのは、①「あなたの代わりに運用する」と言って自分のアドレスに送金させる偽のコピートレードサイト、②「毎日○%保証」をうたう Telegram・LINE・Discord の VIP シグナルグループ、③トークンの承認(approve/permit)に署名させてウォレットの資産を抜き取る偽アプリ、の3つです。
- 人やサイトのアドレスに「運用してもらう」ための送金をしない。正規のボルトは取引所のアプリ内から預け入れます。
- コピーツールは、取引所上で承認する API ウォレット経由で注文を出すものだけを使う。有効期限を必ず設定し、コピーツールのためにトークン承認・送金・出金の署名をしないこと。シードフレーズはどこにも入力しません。
- ビルダー手数料の承認内容を読む。Hyperliquid ではアプリに払う手数料の上限率に署名します(プロトコル上限は先物で0.1%)。
- やめたら失効させる。API ウォレットとビルダー手数料の承認を取り消します。
14. DEX コピートレード固有のリスク
- 損失の全額負担。ここで扱ったすべてのモデルで損失は1:1で転嫁されます。清算されたリーダーは預入者を道連れにします。
- 急変相場でのロックアップ。1日は短いものの、Aster の運用者はより長く設定でき、追加入金でリセットされます。最も出たいときに出られない可能性があります。
- 出金時のスリッページ。オープンポジションのあるボルトから償還すると、その一部が成行で決済されます。薄い市場ではそのコストはあなた持ちです。
- 不透明性。Aster の Private モードのボルトはポジション・注文・残高を公開せず、見えるのは指標パネルだけです。預ける前にボルトやプールのページで何が見えるかを確認しましょう。見えなければ、戦略ではなく実績だけを信じて預けることになります。
- 取引所とスマートコントラクトのリスク。ボルトの資金は他の残高と同じく取引所上にあり、DEX 自体のリスク(アップグレード、障害、ブリッジ問題)が及びます。取引所ごとのエクスポージャーの決め方は無期限先物リスク管理ガイドで。
- 紹介割引もポイントもなし。手数料割引やキャンペーンは Hyperliquid・Aster ともに自分の取引に紐づき、ボルト預入には付きません。
15. 税金と確定申告
暗号資産の取引で得た利益は原則として雑所得(総合課税)です。ボルトの利益も、アプリでコピーした取引の損益も、自分で取引した場合と同じく所得になります。2026年の改正で導入が決まった申告分離課税(20%(所得税15%・住民税5%、ほかに復興特別所得税)、改正金商法の施行日の属する年の翌年1月1日から適用)については、対象は国内登録業者への特定暗号資産の譲渡等のみ(DEX・海外業者での取引は総合課税のまま=条文の読み)。DEX や海外業者でのコピートレードは総合課税として計算してください。無期限先物の損益の扱いは暗号資産の先物取引の税金、年間の取引履歴のまとめ方はDEX 取引の確定申告ガイド、ざっくりした税額は税金計算シミュレーションで確認できます。税務上の助言ではありません。
16. 現実的な資金配分
- コピートレードは上限を固定した口座の一枠として扱い、ロックアップ期間中に必要になる資金は絶対に入れない。
- 一つの人気ボルトではなく、スタイルの異なる2〜3人のリーダー(BTC/ETH スイング、アルトのモメンタム、マーケットニュートラル)に分散する。
- 撤退ルールを事前に決める:例えば、預入時に表示されていた最大ドローダウンを、ピークからの下落が超えたら償還する。
- 月次で見直す。成績が横ばいなのに預入者数が減っているボルトからは撤退する(他の人が何かに気づいています)。
- 自分の裁量口座は分けて、そこで紹介割引を使う:Hyperliquid では HOLYGRAIL で4%オフ。
手数料4%オフで Hyperliquid の口座を開く
コード HOLYGRAIL で最初の2,500万ドル分の取引が4%オフ。口座開設後に app.hyperliquid.xyz/vaults でボルトを一覧できます。
Aster のボルトを使うなら紹介コード DTLpLc で登録すると、Aster Perps の取引手数料の5%が還元されます:asterdex.com。Lighter のパブリックプールはコード 718610TD で Premium 手数料の初週分がリベート:app.lighter.xyz。
よくある質問
コピートレードは違法ですか?
コピートレードという仕組み自体は違法ではありません。問題になるのは使う業者です。資金決済法は、暗号資産交換業の登録(第63条の2)と無登録営業の罰則(第107条)を業者側に定めており、海外の取引所を個人が使うこと自体を罰する規定はありません。ただし Bybit・Bitget・Binance など金融庁から警告を受けた海外業者は日本の利用者保護の対象外で、Bybit は日本居住者のコピートレードをすでに停止しています。法律上の助言ではありません。
コピートレードで儲かりますか?
儲かることもありますが、保証はなく、多くの場合フォロワーの成績はリーダーより悪くなります。リーダーへの利益分配(Hyperliquid ボルトは10%、Binance はリードトレーダーに10%)、コピー用の手数料、リーダーより遅れて約定するスリッページを負担し、損失はそのまま自分に来るからです。直近の ROI で並ぶランキングは、高レバレッジでたまたま勝った口座が上位に来やすい点にも注意してください。
コピートレードのおすすめはどこですか?
日本居住者が今から始めるなら、選択肢は DEX(分散型取引所)が中心です。自己管理・本人確認不要・取引履歴が全公開という点で、ハイパーリキッド(Hyperliquid)のユーザーボルト(利益分配10%、ロックアップ1日)が最も使いやすく、特定のウォレットをコピーしたいなら Hyperdash などのアプリがあります。条件を運用者が決める Aster ボルト、ロックアップのない Lighter プールも候補です。Bybit は日本居住者のコピートレードを停止し、Bitget は日本撤退を発表しています。
コピートレードの注意点は?
①損失は全額自分持ち、②ボルトにはロックアップがある(Hyperliquid 1日、Aster はデフォルト1日で追加入金のたびにリセット)、③アプリ経由のコピーはビルダー手数料とスリッページが上乗せされる、④「毎日○%」をうたう勧誘や、トークン承認・秘密鍵を求めるサイトは詐欺、⑤利益には税金がかかる、の5点です。
ミラートレードとコピートレードの違いは何ですか?
ミラートレードは、用意された売買プログラム(ストラテジー)を選んで自動で動かす方式で、主に FX で使われる言葉です。コピートレードは、実在するトレーダー(人)の取引を自分の口座に複製する方式です。DEX では、特定のウォレットの約定をそのまま自分の口座で再現する「ウォレットミラー」型のコピーアプリもあり、名前は似ていますが中身は人のコピーです。
Bybit のコピートレードは日本から使えますか?
使えません。Bybit は2025年10月31日(UTC 12:00)に日本居住者の新規登録を停止し、2026年3月23日12:00(日本時間)からクローズオンリーに移行しました。さらに2026年7月22日12:00(日本時間)に未決済ポジションを強制決済(暗号資産の出金は引き続き可能)。日本居住者向けに停止した商品にはワンクリック購入・Bybitカード・P2P取引・現物・デリバティブ・資産運用・仕組商品・コピートレード・取引ボットが含まれます。Bybit は金融庁が公表している無登録の海外業者の一覧にも載っています(2021年5月・2023年3月・2024年11月に警告(令和3年5月・令和5年3月・令和6年11月))。
コピートレードの利益は確定申告が必要ですか?
必要です。暗号資産の取引による利益は原則として雑所得(総合課税)で、ボルトの利益やコピーした取引の損益も対象です。2026年の改正で導入が決まった申告分離課税(20%(所得税15%・住民税5%、ほかに復興特別所得税)、改正金商法の施行日の属する年の翌年1月1日から適用)については、対象は国内登録業者への特定暗号資産の譲渡等のみ(DEX・海外業者での取引は総合課税のまま=条文の読み)。DEX でのコピートレードは総合課税で考えてください。詳しくは当サイトの暗号資産の先物取引の税金と確定申告の記事で。税務上の助言ではありません。
本人確認(KYC)なしでコピートレードできますか?
DEX ならできます。Hyperliquid・Aster・Lighter のボルトやコピトレアプリはウォレット接続だけで使え、本人確認はありません。ただし匿名ではなく(取引はすべてオンチェーンで公開)、USDC を用意する国内取引所では本人確認があり、税金もかかります。各 DEX の利用規約の制限国(Hyperliquid は米国、カナダ・オンタリオ州、制裁対象地域(制裁対象地域の国籍者を含む))は守る必要があり、VPN で所在地を偽ることは規約違反です(Hyperliquid 利用規約第3.1.5条)。
Hyperliquid にコピートレード機能はありますか?
「このトレーダーをコピー」というボタンはありません。代わりにユーザーボルトがあります。USDC を預けると、ボルトリーダーがプールされた資金を運用し、損益は持分比率で配分され、利益の10%がリーダーに支払われます。出金には1日のロックアップ(プロトコルボルト HLP は4日)があります。承認した API ウォレット経由で、外部アプリに特定ウォレットをミラーさせることも可能です。
紹介割引はボルトへの預入に適用されますか?
されません。Hyperliquid の4%紹介割引は自分の取引アカウントに適用され、ボルトやサブアカウントには適用されません。Aster のボルトアカウントも紹介コードを紐づけられません。自分の口座では、自分で行う取引に加えて、コピトレアプリがその口座から出す注文にも割引が効きます(紹介割引はビルダーコード付きのアプリ経由の注文にも適用されます。割り引かれるのはハイパーリキッド分の手数料で、アプリのビルダー手数料は対象外)。
開示:HOLYGRAIL、DTLpLc、718610TD は当サイトの紹介コードで、紹介経由のアカウントの手数料の一部を受け取ります。ボルトのルールと手数料は Hyperliquid・Aster・Lighter の公式ドキュメント、海外取引所の情報は各社の公式ページと金融庁の資料で、2026年9月25日〜30日に確認しています。アプリ経由(ビルダーコード付き)の注文への紹介割引の適用は、2026年10月1日にメインネットの約定データで確認しました。本記事は投資助言ではなく、ボルトへの預入やコピーしたポジションは全額を失う可能性があります。