結論。ここで比べるのは暗号資産(仮想通貨)の無期限先物DEX、ライター(Lighter)とジュピター(Jupiter)Perpsです。ライターはSolanaのDEXではなく、イーサリアムで証明を検証するzkロールアップの取引所です。取引コストと規模で選ぶならライターで、標準のStandardアカウントはメイカー0%/テイカー0%、本物の板で指値が使え、無期限先物は213銘柄、30日出来高は539億ドル(ジュピターは67.6億ドル、2026年9月27日時点)。ジュピターPerpsはSOL・ETH・wBTCをJLPプール相手にオラクル価格で取引し、建玉時0.06%・決済時0.06%に価格影響手数料と1時間ごとの借入手数料がかかる代わりに、最大250倍のレバレッジが使えます(ライターは50倍)。頻繁に売買する、指値やショートを使う、主要3銘柄以外も触るならライター。Solanaから出ずにSOLへ高倍率で短期勝負したいならジュピターです。
項目別の勝者:ライターが9項目中6項目
| 項目 | 勝者 | 理由 |
|---|---|---|
| 取引手数料 | ライター | Standardはメイカー・テイカーとも0%。ジュピターは建玉0.06%+決済0.06% |
| 保有コスト(ショート) | ライター | ライターのショートはプラスの資金調達率を受け取れる。ジュピターはロングもショートも借入手数料を払う |
| 最大レバレッジ | ジュピター | SOL・ETH・wBTCで250倍。ライターはBTC・ETHが50倍、SOLが25倍 |
| 銘柄の多さ | ライター | 無期限213+現物10。ジュピターはプール3+ベータ6 |
| 出来高と建玉 | ライター | 30日出来高539億ドル対67.6億ドル、建玉6.17億ドル対4,370万ドル |
| SOLの流動性 | ジュピター | 2026年9月25日のSOL出来高は2億5,050万ドル対5,800万ドル |
| 注文の種類 | ライター | 本物の板でTWAP・チェイス指値・ポストオンリー・指値の損切り/利確 |
| 清算時の扱い | ライター | 部分清算で残りは自分のもの。ジュピターは残りの担保がすべてJLPへ |
| Solanaだけで完結 | ジュピター | Solanaウォレットだけで使える。ライターの出金はイーサリアムかArbitrum経由 |
手数料・レバレッジ・銘柄数は公式ドキュメントとAPI(2026年9月27日確認。ライターの銘柄数は2026年10月19日)、出来高と建玉はDefiLlama(2026年9月27日)、SOLの出来高は両社のAPI(2026年9月25日)。
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1. 仕組みの違い:板とJLPプール
ライター(Lighter)はzkロールアップとして作られた無期限先物の取引所です。シーケンサーが注文を先着順に板でマッチングし、そのマッチングのゼロ知識証明をイーサリアムが検証してから状態が更新されます。相手は他のトレーダーやマーケットメイカーで、中央集権型取引所と同じように指値を置いてメイカーになれます。運営者が処理を止めた場合でも、イーサリアム上の優先キューと「エスケープハッチ」によって証明を使って出金できる設計です。詳しくはライターのレビューで解説しています。
ジュピター(Jupiter)Perpsは、スワップアグリゲーターで知られるジュピターのチームが作ったSolanaのプログラムです。主要3銘柄には板がなく、トレーダーはJLP(Jupiter Liquidity Provider)プールから資金を借りてポジションを持ち、プールがすべての取引の相手方になります。価格はオラクル(主にEdge by Chaos Labs、検証とフォールバックにChainlinkとPyth)で決まり、板を食う代わりに「板があったら生じたはずの価格影響」を模した手数料を払います。取引はまずリクエストを送り、ジュピターが運営するキーパーが2つ目のトランザクションで執行する方式で、プールAPIが示す最大執行時間は45秒です。手数料の75%はJLP保有者に入ります。仕組みの違いはAMMとオーダーブックの違いでも詳しく扱っています。

2. 比較表
| ライター | ジュピターPerps | |
|---|---|---|
| 仕組み | zkロールアップ上の板(オーダーブック)。証明はイーサリアムで検証 | SolanaのJLPプールが相手方、オラクル価格で約定。ベータ6銘柄はGUMという板エンジン |
| 取引手数料 | Standard:メイカー0%/テイカー0%。Premium:0.004%/0.028%(140ms) | 建玉時0.06%+決済時0.06%+価格影響手数料(メイカー・テイカーの区別なし)。ベータは0.005%/0.035% |
| 保有コスト | 1時間ごとの資金調達率(基準0.00125%/時、プラスならショートは受け取り) | 1時間ごとの借入手数料(ロングもショートもプールに支払う) |
| 最大レバレッジ | BTC・ETH 50倍、SOL 25倍、HYPE・ZEC 20倍、JUP 10倍 | SOL・ETH・wBTCは250倍、ベータは20倍 |
| 銘柄数 | 無期限先物213(暗号資産・FX・株価指数・個別株・金・プレIPO)+現物10 | SOL・ETH・wBTCの3つ+ベータ6(JUP・HYPE・ZEC・SPCX・SNDK・SKHYNIX) |
| 30日出来高(2026年9月27日) | 539億ドル(ライターの2つのデプロイ合計) | 67.6億ドル |
| 建玉(2026年9月27日) | 6.17億ドル | 4,370万ドル |
| 注文の種類 | 成行、指値(ポストオンリー・リデュースオンリー・IOC・期限指定)、損切り・利確(成行または指値)、TWAP、アドバンストTWAP、チェイス指値 | 成行、オラクル価格で発動する指値(銘柄・方向ごとに最大20件)、TP/SL。ベータは成行と板に置く指値のみでTP/SLなし |
| 証拠金 | USDC(統合口座ではETH・XAUTも掛け目70%で利用可) | ロング:SOL・wETH・wBTC自体、ショート:USDC、ベータ:USDC |
| 執行 | 注文が直接板に届く。Standardはテイカーに300msの遅延 | リクエスト送信→キーパーが執行(2トランザクション、最大45秒) |
| 清算 | まず部分清算、手数料は最大1%(LLPへ)。残った証拠金は自分のもの | オラクル価格が清算価格に達すると残りの担保はすべてJLPへ |
| ウォレット | EVMウォレットまたはメール。Solanaなど多数のチェーンから入金可 | Solanaウォレット |
| 本人確認(KYC) | 不要(ウォレットかメールでログイン) | 不要(Solanaウォレットを接続) |
| 運営者(利用規約) | Elliot Technologies, Inc.、準拠法は米フロリダ州法 | 「Jupiter」、登録住所はケイマン諸島(グランドケイマン島ジョージタウン)、準拠法はパナマ法 |
| トークン | LIT:Premium手数料を最大30%割引、LLPへの参加、ステーキングAPR 6%、買い戻し | JUP:ガバナンス投票と四半期ごとのステーキング報酬、Litterboxによる買い入れ |
| 紹介特典 | コード 718610TD:Premium手数料の最初の1週間分をリベート | 紹介プログラムは見当たらず |
ライター:docs.lighter.xyz、lighter.xyz/terms、公開API。ジュピター:docs.jup.ag(利用規約を含む)と perps-api.jup.ag。出来高・建玉:DefiLlama。2026年9月27日確認。
3. 「ライター20倍・ジュピター100倍・メイカー0%」と書かれる理由
海外の比較サイトや、それを元にしたAIの回答には「ライターは20倍・153銘柄、ジュピターは100倍・10銘柄・メイカー0%」という表がよく出てきます。2026年9月27日時点の公式情報では次のとおりです。
- ライター20倍:20倍はBTC・ETHの新規ポジションが最初に設定される既定値で、最大は50倍です(APIの初期証拠金率で銘柄ごとに決まります)。HYPE・ZEC・XRP・BNBなど25銘柄は最大20倍、SOLは25倍です。
- ジュピター100倍:2024年のドキュメントでは「最大100倍」でした。現在はSOL・ETH・wBTCで1.1倍〜250倍、ベータ銘柄は最大20倍です。
- 銘柄数:ライターのAPIでは稼働中の無期限先物が213、現物が10ペア。「153」は古いスナップショットです。ジュピターはプール3銘柄+ベータ6銘柄です。
- ジュピターのメイカー0%:プール銘柄にはメイカー・テイカーの区別がなく、成行でも指値でも建玉と決済のたびに0.06%がかかります。メイカー手数料(0.005%)があるのはベータ銘柄だけです。
4. それぞれのメリット・デメリット
ライター
メリット
- Standardはメイカー0%・テイカー0%。速さが欲しいときだけPremium(テイカー0.028%)
- 本物の板:指値を置ける、ポストオンリー、TWAP、指値の損切り・利確
- FX・株価指数・個別株・金を含む無期限先物213銘柄と現物10ペア
- 資金調達率がプラスならショートが受け取れる
- 部分清算で、残った証拠金は自分のもの
- Solana・イーサリアム・Arbitrum・Baseなどから直接入金できる
デメリット
- Standardはテイカー注文に300msの遅延
- レバレッジはBTC・ETHで50倍、SOLで25倍まで
- 出金はイーサリアムかArbitrum経由で、Solanaに戻すにはブリッジが必要
- 歴史が浅い(パブリックメインネットは2025年10月1日(日本時間10月2日)から)
- アプリの日本語表示はあるが、iOSアプリは英語のみ
ジュピターPerps
メリット
- SOL・ETH・wBTCで最大250倍
- Solanaネイティブ:Solanaウォレットだけで使え、ブリッジ不要
- 板を食わないオラクル約定。SOLの出来高は2社のうち最大
- ロングの担保は原資産そのもの(SOL・wETH・wBTC)
- 9.51億ドルのJLPプールが相手方(2026年9月27日)
デメリット
- 建玉0.06%+決済0.06%に、価格影響手数料と毎時の借入手数料
- プール銘柄は3つだけ。ベータ6銘柄は口座ごとの上限が小さくTP/SLなし
- プール銘柄で清算されると残りの担保はすべて没収
- キーパー執行のため、リクエストは最大45秒待つことがある
5. 手数料・資金調達率・借入手数料
ライター:Standardは無料、速さが欲しければPremium
ライターのアカウントは最初すべてStandardで、無期限先物も現物もメイカー0%・テイカー0%です。代わりにテイカー注文とキャンセルに300msの遅延が入ります(メイカー注文は遅延なし)。任意で切り替えるPremiumはテイカー遅延が140ms(キャンセルとポストオンリーは遅延なし)になり、手数料はメイカー0.004%/テイカー0.028%。LITをステーキングすると最大30%割り引かれます。なお、TWAPなどの高度な注文タイプはStandardでも0.01%の手数料表示が出ていたので、発注前に注文画面の表示を確認してください。詳しくはLighterの手数料へ。
ポジションの保有コストは資金調達率(ファンディング)で、毎時ちょうどにトレーダー同士で直接やり取りされ、取引所は取り分を取りません。基準の金利部分は8時間あたり0.01%(1時間あたり0.00125%)で、プレミアムに応じて上下し、上限は1時間0.5%です。プラスのときはロングが払いショートが受け取ります。9月25日13:00 UTCまでの200時間、SOLはすべての時間でロングが支払い、合計0.2303%(1時間平均約0.00115%)でした。30日間(9月25日までの719時間)ではBTCが合計0.763%、ETHが0.656%、SOLが0.471%です。
ジュピターPerps:5種類の費用
- 基本手数料 0.06%:建玉時と決済時にそれぞれポジションサイズの0.06%。TP/SLでの決済や清算にもかかります。
- 価格影響手数料:建玉時と決済時。サイズに比例する線形部分は小口ならごくわずか(ドキュメントのSOLの例では1万ドルで0.0008ドル)。ロングとショートの建玉の偏りが銘柄ごとのしきい値を超えると加算部分がかかり、プールAPIではSOLの合計の上限が0.44%でした。
- 借入手数料:1時間ごとに担保から差し引かれ、「利用率×時間レート×サイズ」で計算。ロングもショートも払います。9月25日のプールAPIでは、SOLロングが0.0015%/時(利用率11.1%)、BTC・ETHロングが0.0013%/時、USDC担保のショートが0.0006%/時(利用率58.6%)でした。
- スワップ手数料:入金したトークンと担保トークンが違う場合。SOL・ETH・wBTCは10bps、ステーブルコインは2bps(プールの構成比で調整)。
- Solanaの手数料:リクエストごとのネットワーク手数料と任意の優先手数料・Jitoチップ。ポジション用エスクローのレント(決済時に返金)。
構造上いちばん大きな違いは、ライターのショートは資金調達率がプラスなら保有コストを受け取れるのに対し、ジュピターでは誰もがプールに払い続ける点です。
6. 試算:SOLを1万ドル分
SOLを1万ドル分、10倍でロングし、成行で建てて成行で決済するケースを、2026年9月25日13:15 UTC頃のレートと板で計算しました。保有コストはその時点のレートが続く前提で、実際には変動します。
| 費用項目 | ライター(SOL無期限) | ジュピターPerps(SOLロング) |
|---|---|---|
| 取引手数料(建玉+決済) | 0ドル(Standard)/5.60ドル(Premiumのテイカー) | 12.00ドル |
| 1万ドルでの執行コスト | スプレッド往復で約1.20ドル(片道0.006%) | 板なし。線形の価格影響はほぼ0ドル |
| 保有コスト(24時間) | 資金調達率 約2.76ドル(直近8日平均、ロングが支払い) | 借入手数料 0.40〜3.60ドル |
| 保有コスト(7日) | 約19.30ドル | 2.80〜25.20ドル |
| ネットワーク手数料 | 注文には不要 | 建玉・決済リクエストごとにSolanaの手数料 |
| 合計(24時間・Standard) | 約3.96ドル | 約12.40〜15.60ドル+Solana手数料 |
| 合計(7日・Standard) | 約20.50ドル | 約14.80〜37.20ドル+Solana手数料 |
ライターの資金調達率は200時間平均の0.00115%/時で計算。ジュピターの借入手数料に幅があるのは、ドキュメントでは表示レートに利用率を掛けて適用する(11.1%×0.0015%/時で1日約0.40ドル)一方、取引画面は0.0015%/時をそのままレートとして表示している(1日3.60ドル)ためです。実際のポジションでは「Borrow Fees Due」の表示が正解です。ライターPremiumなら各合計にテイカー手数料5.60ドルが加わります。
ショートなら差ははっきりします。同じ1万ドルのショートを1日持つと、ライターは手数料0ドルで、直近のプラスの資金調達率なら約2.76ドルを受け取ります。ジュピターは基本手数料12.00ドルに借入手数料0.84〜1.44ドルがかかります。
売買回数が多いほど差は広がります。1万ドルの往復を1日20回すると、ジュピターは基本手数料だけで240.00ドル、ライターStandardは0ドル(Premiumでも約112.00ドル)。スキャルピングならライター一択と言ってよい理由です。国内外の取引所との比較はDEXとCEXの手数料比較へ。
100万ドル規模ならジュピターのオラクル約定が有利な場面もあります。ライターのSOL板で100万ドルを成行買いすると平均約定は中値より0.063%上でした。ジュピターはオラクル価格で約定しますが、注文でプールのロング・ショートの偏りがしきい値を超えると価格影響手数料が上限0.44%に向かって上がり、SOLの利用可能流動性は片側1,000万ドルしかありません。
7. 出来高・建玉・流動性
取引所全体ではライターが圧倒的に大きく、DefiLlamaの30日出来高はライター539億ドルに対しジュピターPerps67.6億ドル、建玉(未決済建玉)は6.17億ドル対4,370万ドルで約14倍でした(2026年9月27日)。2026年9月25日の銘柄別の内訳は次のとおりです。
| 銘柄 | ライター 24h出来高 | ジュピター 24h出来高 | ライター 最大倍率 | ジュピター 最大倍率 |
|---|---|---|---|---|
| SOL | 5,800万ドル | 2億5,050万ドル | 25倍 | 250倍 |
| BTC | 8億2,520万ドル | 3,170万ドル | 50倍 | 250倍 |
| ETH | 2億6,920万ドル | 1,350万ドル | 50倍 | 250倍 |
| HYPE | 5,040万ドル | ベータ銘柄 | 20倍 | 20倍(ベータ) |
| ZEC | 8,100万ドル | ベータ銘柄 | 20倍 | 20倍(ベータ) |
| JUP | 41万ドル | ベータ銘柄 | 10倍 | 20倍(ベータ) |
出来高:ライター exchangeStats、ジュピター market-stats、2026年9月25日13:15 UTC頃(同日のライター合計は16.5億ドル、ジュピターの主要3銘柄は約2.96億ドル)。ジュピターのベータ銘柄は同日午前の画面で合計約120万ドル。最大倍率は現在のレジストリの値。
ジュピターが勝っているのはSOLだけで、ライターのSOL出来高の4倍以上ありました。資金がもともとSolanaにあるユーザーが多いことの表れです。それ以外はライターが大きく、BTCは26倍、ETHは約20倍。さらにFX、米国株価指数、個別株、金、プレIPOを含めて約200銘柄多く扱っています。ジュピターのJLPプールには9.51億ドル(2026年9月27日)がありますが、トレーダーが使えるのは銘柄・方向ごとの「利用可能流動性」までです。

8. レバレッジと清算
ライターの最大レバレッジは銘柄ごとの初期証拠金率で決まり、BTC・ETHが50倍、SOLが25倍、HYPE・ZEC・XRP・BNBが20倍、JUPが10倍、小型銘柄の多くはそれ以下です。維持証拠金は最大倍率時の初期証拠金の60%で、BTC・ETHが1.2%、SOLが2.4%。ジュピターはSOL・ETH・wBTCで1.1倍〜250倍を選べ、清算式ではプロトコル上の最大500倍を使うため、維持要件はサイズの約0.2%+決済手数料の見込み額です。
| レバレッジ | ライター(SOLロング・分離) | ジュピター(SOLロング・建玉時) |
|---|---|---|
| 10倍 | 約7.8% | 約9.7% |
| 25倍 | 約1.6%(SOLの上限) | 約3.7% |
| 50倍 | SOLは不可(BTC・ETHなら約0.8%) | 約1.7% |
| 100倍 | 不可 | 約0.7% |
建値から清算までのおおよその下落率。ライター:1 −(1 − 1/倍率)÷(1 − 維持証拠金率)、維持証拠金率はSOL 2.4%(BTC・ETHは1.2%)。ジュピター:1/倍率 − 0.2% − 決済手数料0.06%。資金調達率・借入手数料・価格影響は考慮していません。
清算ラインの位置より大事なのは、ラインを割ったときに何が起きるかです。ライターでは維持証拠金を割ると、まず未約定の注文がすべてキャンセルされ、板へのIOC注文で部分的に清算されます(LLPへの手数料は最大1%)。その後に残った証拠金はあなたのものです。クローズアウト証拠金まで割って初めてLLPがポジションを引き取り、自動デレバレッジは最後の手段です。ジュピターの主要3銘柄では、清算されると残りの担保がすべてJLPプールに渡り、借入手数料が毎時間差し引かれるため、価格が動かなくても清算価格が近づいてきます(ベータ銘柄は0.75%、株式銘柄は1%の手数料を引いた残りが返ってきます)。詳しくはライターのレバレッジ上限と清算価格の計算ツールへ。
手数料0%・213銘柄・本物の板
紹介コード 718610TD でライターの口座を開設。Standardは無料で、最初の1週間にPremiumへ切り替えた場合はその手数料がリベートされます。
9. 注文の種類
ライターは中央集権型取引所とほぼ同じ注文が使えます。成行、指値(ポストオンリー・リデュースオンリー・IOC・期限指定)、損切り・利確(成行型と指値型)に加え、TWAP、アドバンストTWAP(パッシブ・ニュートラル・アグレッシブ)、最良価格を追いかけるチェイス指値があります。板があるので、置いた指値はメイカー注文になります。使い方はライターの注文タイプ解説へ。
ジュピターPerpsのプール銘柄は成行、指値、TP/SLです。ここでの指値は「オラクル価格が指定値に達したらポジションを開く」トリガー注文で、成行と同じ基本手数料0.06%がかかります。有効な指値は銘柄・方向ごとに最大20件で、その銘柄の利用率が80%を超えている間は新しく出せません。ベータ銘柄は板なので指値を置いてメイカー手数料で約定できますが、TP/SLはまだありません。
10. チェーン・ウォレット・資金移動
- ジュピター:Solanaウォレットをつなぎ、SOLかUSDCを持っていればすぐ取引できます。ロングの担保は原資産そのもの(SOL・wETH・wBTC)、ショートはUSDCなので、ロングの損益はSOLで確定します。ベータ6銘柄(JUP・HYPE・ZECと株式のSPCX・SNDK・SKHYNIX)はUSDC担保で、2026年10月15日時点では口座ごとの上限の範囲でどのウォレットでも取引できます(ドキュメントに「No JUP stake is required」と明記)。
- ライター:EVMウォレットかメールでログインします。ログイン画面の推奨ウォレットにはPhantom、MetaMask、Rabby、OKX Wallet、Coinbase、Binance Walletが並んでいます。Solanaユーザーが自分でブリッジする必要はなく、ユニバーサル入金アドレスがSolana上のUSDC・USDT・SOL(ほかにイーサリアム、Arbitrum、Base、BNB Chain、Polygon、Tron、ビットコインなど)を受け付けてUSDCに換算します。新規アカウントの最低入金は5ドルです。出金はイーサリアム経由の「セキュア出金」(最低1 USDC)か、Arbitrum経由の「高速出金」(USDCのみ、最低4 USDC)なので、Solanaに戻すにはブリッジか取引所を経由します。手順はライターの出金方法とライターの始め方へ。
- カストディ:どちらも自己管理型で、あなた名義の口座を会社が預かる形ではありません。ライターの残高はイーサリアムを決済層とするロールアップ上に、ジュピターの残高はSolana上のプログラムのカストディアカウントにあります。
11. 本人確認(KYC)と運営者
どちらも本人確認書類の提出は不要です。自分で管理するウォレット(ライターはメールログインも可)で取引するため、確認すべき「あなた名義の口座」がそもそも存在しないからです。抜け道ではなくDEXの仕組みそのもので、オンチェーンの取引履歴は公開されて追跡でき、日本円の入口となる国内取引所ではKYCが必要、税金もかかります。詳しくはKYC不要のDEXガイドへ。
- ライター:利用規約(2025年12月29日更新)の発行者はElliot Technologies, Inc.で、インターフェースとAPIを提供する会社です。準拠法は米フロリダ州法。規約ではインターフェース経由でIPアドレスを記録してアクセス制限を行うことがあり、それ以外の個人情報は集めないとしています。パブリックメインネットの開始は2025年10月1日(日本時間10月2日)、セキュリティ監査のページにはコントラクトと回路の監査報告が9件並び、シーケンサーが止まってもイーサリアムのエスケープハッチで出金できる設計です。
- ジュピター:利用規約(Terms of Use)の当事者は「Jupiter」で、登録住所はケイマン諸島(グランドケイマン島ジョージタウン)、準拠法はパナマ法で紛争は仲裁です。インターフェースはオープンソースでパーミッションレスなプロトコルの画面という位置づけで、VPNなどで制限を回避することを明示的に禁じています。
日本はどちらの対象外リストにも入っていません(2026年9月27日確認)。規制と税金の詳細は次の「日本から使う場合」で説明します。
12. LITとJUP:トークンの役割
「ライター ジュピター」で検索すると、LITとJUPの時価総額を比べるニュースも多く出てきます。ここではトレーダーにとって各トークンが何をするかだけを整理します。価格の見通しではありません。
| LIT(ライター) | JUP(ジュピター) | |
|---|---|---|
| 手数料割引 | 50万 LITのステークでPremium手数料を最大30%割引 | Perpsの手数料割引はなし |
| ステーキング | 固定APR 6%、アンステークに3日のロック | ガバナンス投票と四半期ごとの報酬(ASR)、アンステークに7日の待機 |
| 利用できるもの | LLPへの入金(ステークしたLIT 1枚あたり最大10 USDC) | 追加の条件なし(ベータ銘柄にJUPのステークは不要、2026年10月15日確認) |
| 買い戻し | 取引手数料収入で毎日TWAPにより買い戻し | オンチェーン収益の50%がLitterbox TrustへJUP買い入れ用に入り、これまでに約1.34億 JUPをバーン |
| 無期限先物の手数料(30日) | 347万ドル | 844万ドル |
| プロトコル収益(30日) | 286万ドル | 211万ドル |
| トークンに回った額(30日) | 288万ドル(LIT買い戻し) | 106万ドル(Perps分) |
トークンの役割:docs.lighter.xyz(LIT Utility、Trading Fees)、docs.jup.ag(Staking、JUP Token FAQ、Tokenomics、Beta Markets。Beta Marketsは2026年10月15日に再確認)、2026年9月27日確認。手数料・収益・トークン還元:DefiLlamaの「Lighter Perps」「Jupiter Perpetual Exchange」(2026年9月27日)。
ポイントは2つです。ジュピターPerpsは出来高がずっと小さいのに手数料収入は多く(30日で844万ドル対347万ドル)、これは全取引が片道0.06%と借入手数料を払うのに対し、ライターの取引の大半が無料だからです。ジュピターの手数料の75%はプロトコルではなくJLP保有者に入ります。もう1つは、ライターが自社トークンに回した額がジュピターPerpsからJUPに回った額より大きいことです。どちらのトークンも主要銘柄の取引には不要です。ほかの取引所トークンとの比較はDEXのネイティブトークン比較へ。
13. LLPとJLP:裏側のプールの役割
どちらにもプールがありますが、役割が違います。JLPはジュピターの取引相手そのもので、Perpsの手数料の75%を得る代わりにトレーダーの損益を引き受けます。中身はSOL・ETH・wBTC・USDC・USDT・JupUSDなので、保有者は相場変動のリスクも負います。2026年9月27日の資産は9.51億ドルでした。LLPはライターの保険兼流動性プールで、清算時にポジションを引き取る役割があり、参加できるのはLITのステーカーのみ(ステークしたLIT 1枚あたり最大10 USDC)です。2026年9月27日時点のLLPの資産は7,430万ドルでした。受動的な運用が目的なら、リスクをライターのLP・ステーキングガイドで比べてください。
14. 日本から使う場合:入金ルート・規制・税金
入金ルート
ジュピターを使うなら、SOLを扱う国内取引所でSOLを買い、Phantomなど自分のSolanaウォレットに送るのが最短です。ライターの場合も、同じSOL(またはSolana上のUSDC)をライターの入金アドレスに直接送れば、USDCに換算されて証拠金になります(新規は最低5ドル、スリッページを考えて少し多めに送るようドキュメントは勧めています)。国内でUSDCを扱うSBI VCトレードはイーサリアムチェーンのみ・入出庫手数料無料・出庫は1回100万円までなので、イーサリアム上のUSDCで入金する方法もあります(2026年9月25日確認)。ライターのアプリには日本語表示の選択肢がありますが、iOSの「Lighter Mobile」は英語のみです。
規制
ライターの利用規約(2025年12月29日更新)が対象外とするのは米国、カナダ、英国、中国、北朝鮮、ロシア、ウクライナ、キューバ、イラン、ベネズエラ、スーダン、ベラルーシ、ミャンマー、シリアで、日本は含まれていません。ジュピターの利用規約の「Prohibited Localities」も、米国、中華民国、シンガポール、キューバ、イラン、北朝鮮などと米英EUの制裁対象地域で、日本は挙がっていません(2026年9月27日確認)。資金決済法の登録義務(第63条の2)と無登録営業の罰則(第107条)は業者に向けたもので、海外のサービスを使った個人を罰する条文はありません。現実的な注意点は、国内の登録業者に義務付けられた利用者保護(分別管理など)が適用されないこと、トラブル時に日本の当局を頼れないことです。詳しくは日本から使える?の章へ。
税金
無期限先物の損益も、SOLをUSDCに替えるといった暗号資産同士の交換も課税対象で、原則として雑所得・総合課税です(国税庁FAQ 令和7年12月版 1-3・2-2)。暗号資産の証拠金取引はFXのような申告分離課税の対象外で(FAQ 2-12)、損失は給与所得などと通算できません(FAQ 2-11)。ジュピターのロングは担保のSOLで損益が確定するため決済ごとに円換算が必要で、ライターにSOLを入金するとUSDCに換算される(SOLを手放す取引になる)点にも注意しましょう。記録の残し方はDEX取引の税金ガイドへ。本記事は法務・税務の助言ではありません。
15. どちらを選ぶべきか
- ライターを選ぶべき人:週に何度も売買する、指値を使う、プラスの資金調達率を受け取れるショートをしたい、SOL・ETH・BTC以外(アルト、金、FX、米国株価指数、個別株)も取引したい人。APIとアカウントごとのレート制限が公開されているので、ボット運用にも向いています(ライターAPIガイド(英語))。
- ジュピターPerpsを選ぶべき人:資金がSolanaにあり、ブリッジせずにSOL・ETH・BTCへ短期で賭けたい人。板を食わないオラクル約定を重視する人、SOLで25倍を超えるレバレッジがどうしても必要で、清算時に担保をすべて失うことを受け入れられる人。
- 最も厚い板が欲しいなら:ハイパーリキッド(Hyperliquid)はテイカー0.045%ですが、1日数十億ドル規模の出来高があります。紹介コード
HOLYGRAILで最初の2,500万ドルまで手数料が4%割引になります。ハイパーリキッドとジュピターの比較、ハイパーリキッドとライターの比較もどうぞ。
Solana系のほかの選択肢は無期限先物DEXの目的別比較(Solana系を含む)、全体の比較はDEX取引所の比較・選び方にまとめています。そもそもDEXとは何か、から知りたい方はDEXとはへ。
16. よくある質問
ライターとジュピター、手数料が安いのはどちらですか?
取引手数料はライター(Lighter)が圧倒的に安く、標準のStandardアカウントならメイカー0%・テイカー0%です。1万ドルを建てて決済しても手数料は0ドル(2026年9月25日のSOL板ではスプレッド分の約1.20ドルのみ)。ジュピター(Jupiter)PerpsはSOL・ETH・wBTCで建玉時0.06%・決済時0.06%の計12.00ドルに、価格影響手数料と1時間ごとの借入手数料が加わります。保有コストはライターのロングが資金調達率(直近平均で1万ドルあたり1日約2.76ドル)、ジュピターが借入手数料(同日のレートで1日0.40〜3.60ドル)です。
ライターとジュピター、結局どちらが良いですか?
多くの先物トレーダーにとってはライターです。当サイトが比べた9項目のうち、手数料、ショートの保有コスト、銘柄の多さ、出来高と建玉、注文の種類、清算時の扱いの6項目でライターが上回りました。ジュピターが勝つのは最大レバレッジ(250倍対50倍)、SOLの出来高、そして資金がすでにSolanaウォレットにある場合の手軽さです。ブリッジせずにSOL・ETH・BTCへ短期で高倍率を掛けたいならジュピター、頻繁に売買する・ショートを持つならライターが向いています。
レバレッジはどちらが高いですか?
ジュピターです。SOL・ETH・wBTCで1.1倍〜250倍を選べます(150倍を超えるとアプリが警告)。ライターはBTC・ETHが50倍、SOLが25倍、HYPE・ZEC・XRP・BNBが20倍で、多くのアルトはそれ以下です。同じ倍率ならジュピターのほうが清算までの値幅はわずかに広い一方(維持要件はサイズの約0.2%)、清算されると残りの担保をすべて失い、借入手数料で清算価格が毎時間近づいてきます。
「ライター20倍・ジュピター100倍」と書くサイトがあるのはなぜですか?
どちらも古い情報か、別の数字です。ライターの20倍はBTC・ETHの新規ポジションの「既定値」で、最大50倍まで引き上げられます(最大20倍の銘柄も25あります)。ジュピターは2024年のドキュメントでは「最大100倍」でしたが、現在は1.1倍〜250倍です。銘柄数の「153」も古いスナップショットで、2026年10月19日のライターAPIでは稼働中の無期限先物が213、ジュピターはプール3+ベータ6でした。ジュピターの主要銘柄に「メイカー0%」はなく、指値でも建玉・決済ごとに0.06%がかかります。
規模が大きいのはどちらですか?
出来高と建玉ではライターです。DefiLlamaの30日出来高はライター539億ドルに対しジュピターPerps 67.6億ドル、建玉は6.17億ドル対4,370万ドルでした(2026年9月27日)。ただしSOLだけは例外で、2026年9月25日のSOL出来高はジュピターが2億5,050万ドル、ライターが5,800万ドルでした。背後のプールはジュピターが大きく、JLPは9.51億ドル(2026年9月27日)、ライターのLLPは7,430万ドルです。
ライターはSolanaのDEXですか?
いいえ。ライターはイーサリアムで証明を検証するzkロールアップで、EVMウォレットかメールでログインします(PhantomもEVMアカウントに対応しているため推奨ウォレットに入っています)。ただしSolanaからの入金には対応しており、Solana上のUSDC・USDT・SOLを入金アドレスに送るとUSDCに換算されます(新規アカウントは最低5ドル)。出金はイーサリアム経由、またはUSDCの高速出金ならArbitrum経由です。ジュピターPerpsはSolanaのネイティブなプログラムです。
ライターやジュピターは本人確認(KYC)が必要ですか?
どちらも不要です。自分で管理するウォレットをつなぐ(ライターはメールログインも可)だけで取引でき、会社があなた名義の口座を持つ形ではないからです。ただし匿名になるわけではなく、オンチェーンの取引履歴は誰でも追跡できます。ライターの利用規約は米国・カナダ・英国・中国・ロシアや制裁対象国を、ジュピターは米国・シンガポール・中華民国や制裁対象地域を対象外としており、日本はどちらにも含まれていません。税金もかかります。
LITとJUP、トレーダーにとってトークンの役割は?
LITはライターのPremium手数料を最大30%(50万 LITステーク時)割り引き、LLPへの入金にも必要で(ステークしたLIT 1枚あたり最大10 USDC)、固定6%のステーキングAPRがあります。ライターは取引手数料収入でLITを買い戻しています。JUPはステークするとガバナンス投票と四半期ごとの報酬(ASR)の対象になります(ベータ銘柄の利用にJUPのステークは不要になりました)。ジュピターのオンチェーン収益の50%はLitterbox TrustがJUPの買い入れに使います。どちらも主要銘柄の取引には不要です。価格予想ではありません。
スキャルピングに向いているのはどちらですか?
ライターです。1万ドルの往復を1日20回しても、Standardなら手数料は0ドル、ジュピターでは基本手数料だけで240.00ドルかかります。ライターStandardにはテイカー300msの遅延があり、気になるならPremium(テイカー0.028%、140ms)に切り替えられます。ジュピターは各リクエストをキーパーが別のトランザクションで執行するため、短時間の出入りには向きません。
日本からライターやジュピターは使えますか?
ライターの利用規約が対象外とするのは米国、カナダ、英国、中国、北朝鮮、ロシア、ウクライナ、キューバ、イラン、ベネズエラ、シリアなどで、日本は含まれていません。ジュピターの利用規約の「Prohibited Localities」も米国、中華民国、シンガポール、制裁対象地域などで日本はありません(2026年9月27日確認)。どちらも日本の登録業者ではないため国内の利用者保護は適用されず、利益は原則として雑所得・総合課税です。
紹介コードはありますか?
ライターは当サイトのコード 718610TD で登録すると、Premium手数料の最初の1週間分をリベート(取引高1,000万ドルまで)。無料のStandardではリベート対象の手数料がありません。ジュピターPerpsには紹介プログラムが見当たらず、当サイトもコードを持っていません。
ライターの口座を開設する
Standardはメイカー・テイカーとも0%、BTC・ETHは50倍、コード 718610TD でPremiumの1週間分がリベート。Solanaから直接入金できます。
SolanaにとどまるならジュピターPerps(紹介リンクなし・当サイトはコード未保有)。コードの詳細はライターの紹介コードへ。
開示:718610TDは当サイトのライター紹介コード、HOLYGRAILはハイパーリキッドの紹介コードで、紹介したアカウントの手数料の一部を受け取りますが、あなたの負担は増えません(ライターはPremiumの手数料とStandardの高度な注文の手数料が対象で、Standardの通常の成行・指値注文は無料のため対象外)。ジュピターとの紹介関係はありません。数値は docs.lighter.xyz、ライターのAPI、docs.jup.ag、ジュピターのperps API、DefiLlamaによるもので、銘柄別のスナップショットは2026年9月25日、そのほかは2026年9月27日に確認しました。出来高やレートは常に変動します。投資・法務・税務の助言ではありません。